エンカのチカラ
「Eternal Ballads」「名曲発掘!ジュエル・バラッズ」といった素晴らしいコンピ盤を企画されている臼井孝さんが、またまたナイスな企画をやってくれました。演歌歌手によるJ-POPカバー曲を集めた異色のコンピ盤が2008年12月3日に発売されています。
「エンカのチカラ SONG IS LOVE 80's-90's」
規格番号:COCP-35287 売価:2000円
「エンカのチカラ SONG IS LIFE 70's」
規格番号:COCP-35288 売価:2000円
詳しいことは、ご本人のサイト(T2U音楽研究所)の紹介ページをご覧いただければと思いますが、さっそく私も両方買ってきました。
このCD、臼井さん企画のコンピ盤にありがちな「発売直後の入手難(笑)」になっているようでありまして、amazon他通販サイトが注文集中で軒並み品切れ状態。で、私はというと、王道といえるであろう、東京・秋葉原の石丸電気SOFT2でゲット。さすが大人向けの品揃えには定評ある店だけのことはあります。演歌のオムニバスコーナーにありました。ジャケ面出しでプッシュされているわけではないものの、展示品をカウンターに持っていったら奥から在庫を出してきましたから、それなりの在庫を持っているものと思われます。個人的にはこれ、J-POPの棚に置いて欲しい内容だと思うんですけどね・・・。
で、ひととおり聴いてみました。これ、良いですよ。やはり、上手い!聴かせます。80's-90'sの1曲目、五木ひろしさんの「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)から素晴らしく、その後も名唱が続きます。ただ、誤解のないように書いておくと、別にアレンジや歌唱が「ド演歌」になっているわけではありません。あくまでJ-POPの様式を持ちつつ、演歌歌手による、実力派としての自然な歌唱なのであって、ムリに演歌仕立てにしているわけではないんですね。これが結構心地よいです。マルシアさんの「駅」(中森明菜/竹内まりや)なんか、これがオリジナルじゃないかと思うような感じですし、吉幾三さんの「for you・・・」(髙橋真梨子)もサビに向けての絶唱が胸に迫ってくるものがあります。
70'sのほうは香西かおりさんの「夢先案内人」(山口百恵)が、ご本家よりも可愛らしい歌唱に驚き。八代亜紀さんの「いとしのエリー」(サザンオールスターズ)は、演歌歌手の歌唱なのだけどJ-POP的なフェイクもしっかり入っているというハイブリッドさがなんともいえないです。
ということで、演歌歌手の実力を改めて認識するとともに、実力派の歌唱で聴くと楽曲の良さも再認識できますね。
2枚あわせて4000円、私は竹内まりやさんのヒット中の3枚組ベスト盤の予算をこっちに回して買いましたが、たぶんあれを買うよりいろんな発見ができると思いますよ。どーですか、お客さん。
【2/1追記】
後追いですが、コロムビアの『モニタープラザ』にエントリーしました。
『エンカのチカラ』♪演歌歌手によるJ-POPカバー…ご意見・ご要望を大募集!
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