2024年6月10日 (月)

劇団扉座「ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で」を観る

 きのう9日は劇団扉座の新作「ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で」を観てきました。会場は扉座のホームと言える東京の座・高円寺。小ぶりなハコでステージが近く、客席に傾斜もあって見やすいのがいいですね。

 扉座の芝居に外れはないというのが私の経験ですが、今回の作品は理屈抜きで面白いです。ハロウィンの夜に記憶を無くすほど泥酔して帰った自宅で起きるあれやこれやを描く言ってみればドタバタ劇なので、キャストの見た目とかキャラクター設定とか展開がいちいち面白いのです。そして、いくつかの手がかりから断片的に記憶を取り戻して、ハロウィンの夜に何があったのかを解き明かしていくという、謎解きの要素もあります。そして単なるドタバタ劇に終わらないのが扉座、というか主宰の横内謙介さんで、人生の転機を迎えた中年世代の悲哀なんかも盛り込まれています。ラストにほのかな希望のようなものが見えてくるのも横内さんらしいかな。

 まあ、私がごちゃごちゃ書かなくても、すでに演劇のサイトがレポを出していますので、そちらを参考にしてもらったほうが良いかなと。ネタバレ度・小ならステージナタリー、ネタバレ度・大ならシアターテイメントNEWSですね。

 今作は主役がテレビドラマ「相棒」でおなじみの山中崇史さん。上記のレポの写真にもありますが、テレビでは決して見られない姿が見られます。扉座初心者、というか演劇初心者にもオススメです。ぜひ劇場へ。6月16日までです。公演情報は扉座のサイトでどうぞ。

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2024年3月 6日 (水)

扉座大人サテライト公演「ご長寿ねばねばランド」を観る

 先週末の2日、すみだパーク演劇部・扉座大人サテライトの公演「ご長寿ねばねばランド」を東京・すみだパークシアター倉で観てきました。2月には同じ場所で扉座サテライト公演「リボンの騎士」を観ていますが、扉座サテライト(=研究所)が新人育成でメンバーは若者であるのに対し、扉座大人サテライトは50歳以上が対象の「大人の部活動」がコンセプトの演劇塾となっており対照的。扉座大人サテライトとしては初の劇場公演ということや、事前に愛読紙である東京新聞に紹介記事が出たこともあり、どんなものかなという感じで出かけたのですが。。

 いやー観てびっくり。「大人の部活動」とは思えないほど本格的でクオリティが高い!みなさん役者目ざしてるの?と思うぐらいで、とても良かったです。先の新聞記事によればメンバーには市民劇団などでの演劇経験者もいるとのことですが、それにしてもこれだけの芝居ができるというのはすごいなと。お金の取れる芝居です。もちろん木戸銭払って観ているのですが(微笑)。

 物語の内容は扉座のサイトに出ていますが、基本的に老人が活躍する楽しい、愉快な話。ただ終盤には老いの問題などが描写され、ほろ苦い場面も。これから進むであろう超高齢化社会はどうあるべきかといったことが頭をよぎったりと、楽しいだけではない印象深い芝居でした。ちなみに客席は大人サテライトのメンバーと同年代ばかりかと思いきや、若い方も。出演者の家族親族かもしれませんね。終演後は大拍手でした。

 本気の芝居、一見の価値ありです。Aチームの上演は先週で終わり、今週はBチームが7日から10日まで上演します。お近くの方はぜひどうぞ。

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2024年2月28日 (水)

扉座サテライト「リボンの騎士2024」を観る

 もう2週間以上前のことになりますが、2月8日から12日まで扉座サテライト(劇団扉座の研究所)のメンバーによる卒業公演「リボンの騎士2024ー県立鷲尾高校演劇部奮闘記」が東京・墨田区のすみだスタジオパーク倉で行われていて、私も2公演観てきました。なんでこんな時期に綴ってるのかというと、ちょうどこの公演期間にあった2月前半の連休は、真璃子さんのライブやア・ラ・シャンソンのライブがあり私にとって盛りだくさんだったので、そちらを先に綴って後から・・・と思っていたらだいぶ間が空いてしまったという(^^;

 卒業公演の演目が「リボンの騎士」に固定されてからずっと観ていますが、昨年は配役違いの6チームによる公演だったのが、今年はA・B2チームによる公演となりシンプルになりました。今年は研究生が少なめだったからかな? でも芝居の熱量は高く、個性的なキャラクターが繰り広げる若さあふれるパワフルな芝居は2時間半の上演時間を長く感じさせないものでした。演目は同じでもシーンによっては新たな演出になっていたり、キャラクターの味付けが変化していたり、またそれもチームによって違っていたりと、新鮮に楽しめました。芝居はこうやって進化していくのかな。私が観たのは10日昼のAチームと12日昼のBチームでしたが、どちらも甲乙つけがたい芝居でした。卒業後、メンバー全員が芝居の道に進むわけではないようですが、研究所で得たものを糧としてそれぞれの道で活躍されることを期待しています。

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2024年1月28日 (日)

toa-toa 第3回公演を観る

 きのう1月27日は藤田朋子さんと小林綾子さんのユニットtoa-toaの第3回公演を、東京・東新宿のPetitMOAで観てきました。第1回、第2回と観ていますので、私あてにお誘いのメールが来るのです♪
(注・ブログタイトルは大文字でTOA-TOAと表示されていますが、これはココログの仕様で小文字が大文字に強制変換されてしまうのです。ご了承ください)
 「タツとムツキの巻」というサブタイトルが付いていて何だろうと思ったのですが、辰年で睦月ということですね。今回はこれまでの平日開催と異なり、初めての土曜日。私はマチネ(昼公演)を観ました。小さいハコはぎゅうぎゅうの満員。

1幕は短編の朗読と音楽。「伝票あらそい」は筒井康隆さん作のコメディで、客席から笑いが。上品な奥様同士が途中で口論になっていくのですが、リハではお二人とも上品で、もっと激しくと桑山哲也さんがダメ出ししたとか(微笑)。本番ではしっかり口論になってました。歌は「見上げてごらん夜の星を」。桑山さんのアコーディオンにのせて朋子さんがVo、綾子さんはハーモニカとハモり。能登半島地震に思いを寄せて選んだそうです。そのあと桑山さんのアコーディオンのソロ演奏。クロマチックアコーディオンが生きる速いワルツの演奏でした。恒例の前説トークもウケてました。

2幕は長編の朗読。「やさしいまなざし~ミチとテル、そして、みすゞとふうちゃんの物語~」は、金子みすゞさんの生涯を、詞をちりばめながらたどったもので、オリジナル作品。1幕の短編とはうってかわって、マイクを使わず静かにシリアスに。幕の裏では桑山さんが劇伴をしていて、これもまたいい感じに。金子みすゞさんは恥ずかしながら名前ぐらいしか存じ上げなくて、どんな方だったのかこの朗読で垣間見ることができました。ラストが切ないですが上演後は大きな拍手が。

 それにしても、ネームバリューのある役者さんがこんなに小さくて最前列ならステージに手が届くような近さのハコで公演をしているって、奇跡のように思います。お二人の「こんなことをしたい」という思いの強さを感じます。次は8月ごろを予定しているということです。あれ、8月って朋子さんのバースデーライブもあるんじゃない?

 拡散用の撮影OKタイムがありましたので、遠慮なく掲載します。

 こちらは1幕。春を先取りしたような明るい衣装。

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 お披露目でくるりと1周してましたので、うしろも。

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 2幕はうってかわってシックに黒。物語に集中してもらうためでしょうか。

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公演時間は2時間。素敵で濃密な空間でした。また行きたいと思います。

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2023年12月 5日 (火)

劇団扉座「二代目はクリスチャン」再演を観る

 2日の夜は劇団扉座の公演「扉座版・二代目はクリスチャン」を観てきました。2021年に初演された芝居ですが、再演ではいくつかの変更点がありました。まず会場が演劇の聖地・紀伊國屋ホール。つかこうへい原作の芝居を紀伊國屋でやるというのは演劇人にはとても大きなことなのだろうなと。そして、キャストのうち主役が扉座のベテラン・伴美奈子さんに変りました。今回、扉座主宰の横内謙介さんが今回の再演を「伴美奈子スペシャル」と称して、とにかく見て欲しいと事前にネットで力説していたのですが、伴さん確かに良かったです。

 初演の主役は石田ひかりさんだったわけですが、石田さんはいかにも本来ありえない人がヤクザの女房になってしまった感を前面に出した感じのキャラクターでした。伴さんはキャラクターの味付けを変えてきて、20年の刑期の間に肝が据わったような感じ。とにかくかっこいいのです。方向性が違うのでどちらが良いという話ではないですが、細かな演出の違いもあって「モア・パッション モア・エモーション」というフレーズには合っていたような。伴さんの演技は扉座の公演や今年1月に客演した「ほおずきの家」とかで観ていますが、穏やかで品のある感じの役柄が多かったのです。今作のような強い役柄は新境地みたいな感じに見えましたが、とてもよくはまっていました。すごい役者さんです。

 芝居そのものは再演ですから筋書きはわかって観ていましたが、扉座が(というか横内さんが)そのままやるわけがなく、時事ネタを織り込んでアップデートしていました。こういうのがあるから再演も楽しく観られますね。つかこうへい原作らしい荒唐無稽なストーリーにシリアスな物事の本質を問うようなことも織り交ぜで、笑いあり涙ありの熱量の高い芝居でした。

 私が観た2日夜は千秋楽の前ということで終演後に恒例企画の「ラクイブナイト」つき。山中崇史さん責任進行の余興で、劇団員のクイズ大会などをやることが多いのですが、今回は主役の伴さんとのアフタートークショー。意外にも扉座でアフタートークは初めてなのだとか。伴さんは今作について「大変でした」と語っていましたが、そうでしょうねえ。山中さんからの73の質問に答えていくという企画では、けっこう考え込む質問も多く、誠実というかおっとりというか、芝居とは違う人柄を見ることができて面白かったです。ちょっと長かったですけれどね(微笑)

 公演には扉座研究所の面々もアンサンブルで出演していましたが、年が明けて2月にはその研究所の卒業公演「リボンの騎士2024」があります。こちらも楽しみです。

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2023年8月15日 (火)

舞台「隠し砦の三悪人」を観る

 12日は東京・明治座で舞台「隠し砦の三悪人」を観てきました。この舞台の脚本・演出は私が推している劇団扉座の主宰である横内謙介さん。加えて劇団員が多数座組に加わっているので、ふだん商業演劇とは縁遠いのですが、奮発して観た次第。奮発っていうのは、扉座の公演なら2本観られる値段なもので(^^;

 「隠し砦の三悪人」は黒澤明監督の同名の映画を初舞台化した作品とのことですが、私は映画を存じ上げないので、全くの新作として観ました。戦国時代の領主同士の争いに負けた側(秋月家)のわずかに残った家臣と姫が勝った側(山名家)の包囲網をどう突破して支援者の領地に逃げるかといった冒険活劇。もうこれダメじゃないの?と追い込まれた最後の最後に一発逆転が起きてラストを迎えるという、ハラハラどきどきな展開の舞台でした。秋月の侍大将の上川隆也さん、対峙する山名の侍大将の宇梶剛士さん、いかにも義に生きるみたいでかっこよかったです。山名の当主の佐藤アツヒロさんは狂気がにじみ出ていて存在感大。秋月の姫の小林由衣さんは舞台出演が初だそうですがベテラン相手に堂々と渡り合っていました。大がかりな舞台装置、回り舞台や花道をフル活用した演出は普段小劇場しか観てない私には新鮮でした。実は明治座のような「芝居小屋」で芝居を観るのは初めてだったので、おお、すごいなと。

 とはいえ横内さんの脚本ですから扉座テイストなところはあって、金目当てで秋月の供をする農民の風間俊介さんと六角精児さんが笑いを取りに行ったり客席をいじったりと、全般にシリアスな筋の中でほっと一息つけるいいアクセントになっていました。単純な善悪二元論になってないのも扉座テイストかな。山名の当主は暴君めいた姿に描かれてますが、山名の領民に秋月にひどいことをされたと言わせてたりもします。時代劇なのに主要キャストの衣装が現代的(西洋的)な要素が入っているのも扉座っぽいなと思ったら、衣装担当が扉座の公演と同じでした。

 舞台は戦国時代の設定で今とは価値観が違いすぎますが、内容には日本の近現代と呼応するようなところもあります。お家のために命をなげうつことを美徳とするような場面がありましたが、78年前まで「お国のために」「天皇陛下のために」といって同様のことがありました。きょう8月15日は終戦の日ですが、そんな世の中にはしたくないです。「戦う覚悟が必要」とか言ってる政治家がいますが、そういう人に限って戦争に行かないですから。。

 明治座での上演は13日が千秋楽でしたが、このあと8月24日から27日まで、大阪・新歌舞伎座で上演されます。映画を知らなくても大丈夫。舞台の迫力をお楽しみいただけます。

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2023年5月21日 (日)

劇団扉座公演「Kappa」を観る

 きのう20日は劇団扉座の公演「Kappa~中島敦の「わが西遊記」より~」を観てきました。会場はホームグラウンドともいうべき東京の座・高円寺です。

 中島敦の代表作というと山月記で、教科書にも載っていて読み継がれているそうなのですが、私は不勉強なせいか全く知らず、あるいは覚えておらず(^^; 今回の公演は「悟浄出世」と「悟浄歎異」の短編2作を元にしたそうで、西遊記では脇役の沙悟浄をメインに据えたものになっています。

 で、知識ゼロで観たのですが、いやー深い。自分とは何かを求め続け苦悶する河童が、仏に導かれて天竺をめざす三蔵法師一行に加わるのですが、力もなく自分から行動もせず弱い存在だった河童改め沙悟浄が、三蔵法師一行と共にするうちに変わっていく。あなたはどうですか?と問われてもいるようで、ちょっと胸が痛かったり(^^; でも、役に立てないと思っていた沙悟浄が終盤、能力を見いだされたりするところは、最後に必ず希望が見えるように仕立てる扉座ならではと思ったり。多分に哲学的な内容ですが、かといって小難しい話ばかりではなく、笑いどころは多数あるし三蔵法師一行vs妖怪の活劇も随所にあって、しっかりエンターテインメントしています。ステージ脇では鳴り物や効果音の生演奏もしていて、これがまたいいです。演奏は役者さんが入れ替わり立ち代わり担当。演技してパーカッションやってって、すごい。

 主役の河童(沙悟浄 )は有馬自由さん。今作に限らずちょっとインテリっぽい役柄ははまりますね。私の推しメン、北村由海さんは妖怪チームで出演。大阪のおばちゃん仕立てになっているのですが、いかにもな感じで笑えます。本当にうまいなあ。その他、今作は濃いキャラクターばかり登場しますので、それだけでも楽しめます。

 そうそう、三蔵法師とその対極の孫悟空の振る舞いや考え方を見ていると、人の強さって何だろうとか、各地で続く戦争のことを思ったりします。そういう点でも今観るべき芝居だと思いました。公演は5月28日まで。お席は十分あるようです。公演情報は公式サイトからどうぞ。

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2023年4月17日 (月)

藤田朋子さんと小林綾子さんのユニット始動

 先週14日は東京・東新宿のライブハウスPetitMOAで「toa-toa 第1回公演 ~はじめましてtoa-toaです 長子と由紀がナニスルノ~」というとっても長いタイトルの公演を観てきました。出演は藤田朋子さん、小林綾子さん、この二人が組んだユニットがtoa-toaで、さらに演奏とおしゃべりで桑山哲也さんも。こんな小さいライブハウスに渡鬼出演の役者さんが2人も揃うのはすごいですが、オーナーのソワレさんと藤田さんが以前からのお友達で、何かやりませんかと声を掛けられのがきっかけだったとか。

 で、何をやったかというと、二人のトーク、歌、そしてメインは朗読劇。

 藤田さんのトークが達者なのは何度も観ている南青山MANDALAでのライブで充分承知していましたが、小林さんも負けず劣らず。この二人だと永遠にしゃべっていられるのではと思うほどの楽しいトークでした。二人が旅公演で仲良くなった想い出話とか、今回ものすごい勢いで藤田さんが立ち回ってユニット結成となった経緯とか。小林さんが驚くほどの速さだったそうで。

 歌は藤田さんのボーカルで「バラ色の人生」1曲だけでしたが、小林さんは半音が出るクロマチックハーモニカで参戦して、とってもいい感じ。加えてオープニングとエンディングに公演のオリジナルの唄を披露。ということは長く続けるつもりのようです。

 メインは朗読劇で、1幕は短めの、2幕では長めのものを。朗読劇といっても手振りや表情の演技もあり、これなら前の方で観ておけばよかったかなと(^^; たった二人の掛け合いですが物語の世界にひきこまれました。1幕の「カレーかハヤシか」は怖かったですね~。2幕の「小枝をつたう毛虫のように」は意味深で解釈が人により変わりそうな、深い話。いまやるべき内容だと思って選んだそうです。

 この日は昼と夜の2回公演で、私は夜を観たのですがぎゅうぎゅうの満席。昼も満席だったそうで、役者さんとこんな近い空間でのイベントは今後さらに人気が出るんじゃないかと。すでに第2回が決まっていて、8月25日だそうです。

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 こちらの写真は、オープニングの撮影OKタイムのもの。拡散希望だったので載せました。小林さんのほうがしっかりもののお姉さんのように見えるのは私だけでしょうか(微笑)

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2023年3月 7日 (火)

扉座サテライト「リボンの騎士2023」を観る

 先週はすみだパークシアター倉で扉座サテライト26期の公演「リボンの騎士2023~県立鷲尾高校演劇部奮闘記」を観てきました。扉座サテライトについては昨年のブログを見ていただければと(手抜き)。研究生の卒業公演の演目が「リボンの騎士」になってから2年目になります。

 今年の公演は手が込んでいました。女性陣は1・2の2パターンの配役、男性陣はA~Cの3パターンの配役をして、これを組み合わせた1-Aから2-Cまで6通りの配役で1回ずつ上演。全6公演が初日であり千秋楽でもあるという、AKB商法的な公演でした(微笑)。女性陣は2役、男性陣は3役を覚えなければならず、大変だったと思います。

 私が観たのはスケジュールの都合で2-Bと1-Bの公演。つまり男性陣は同じで、女性陣は2パターンの配役を観たことになります。どちらも若さ溢れる、熱く勢いのある舞台でした。「リボンの騎士」は扉座の本公演も含め何度も見ている演目ですが、演出に変化があったり一部シーンの追加・変更などもあり、知っているけれども新しいといった感じで面白かったです。そうそう、この公演はキャストも若いですが客席も若い人が多くて、扉座の本公演とはかなり様相が違うという(微笑)。キャストの知り合いが多く来ていたんじゃないかなと想像しますが、扉座の芝居の面白さを感じて本公演にも来てもらえると良いなあと思います。

 依然として新型コロナの影響はありますが、6公演とも無事に終えることができたのは何よりでした。卒業した後、全員が役者の道に進むわけではないようですが、それぞれの道で活躍されることをお祈りします。

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2023年2月 1日 (水)

「ジョンマイラブ」東京公演を観る

 もう月が替わってしまいましたが、1月29日は東京・池袋サンシャイン劇場でミュージカル「ジョン マイ ラブ ージョン万次郎と鉄の7年ー」を観てきました。このミュージカルは愛媛のぼっちゃん劇場でロングラン上演されているもので、劇団扉座主宰の横内謙介さんの作品。気にはなっていましたが、東京に来てくれるというのでこれは観るしかないと。

 このミュージカルは、漂流して助けられアメリカに渡ったことで有名なジョン万次郎(中浜万次郎)が、日本に帰ってきてから武家の娘・鉄と結婚し、鉄が病没するまでを描いてます。とても面白い内容でした。芝居ですから脚色はあるでしょうが、万次郎ってこんな人だったんだと。アメリカで高等教育を受け、自由と平等を日本にもたらしたいと苦闘する万次郎と、それを支える鉄。のちに活躍する有名人との関わり。ラストが近づくとじわじわ感動が。

 幕末の話ですが、今に通じるようなところも。出自で差別される話は、いまもなお。感染症の病になった鉄の見舞客にマスク着用を求めたり換気をしたりなんて、新型コロナを思わせたり。万次郎が求めた自由と平等は達成されたのかと言えば、、、なんてことも思ったりしました。

 この公演、ポスターなどでは主演がAKB48と表記されています。鉄役としてAKB48構成員が交代で務めていて、私が観た29日の昼公演は下尾みうさんでした。もちろん初見です。というかAKB主演の演劇を観るのが初めてだったわけですが、歌は伸びしろありという感じですが、ちゃんと生で歌ってましたし、芝居はなかなかのもの。劇団四季出身といった役者が脇をがっちり固めてることもあり、いい芝居になってました。個人的には、劇団扉座のミュージカル「バイトショウ」に出演していた五十嵐可絵さんを久しぶりに拝見できたのが良かったなあ。さすがの存在感でした。

 東京公演は1月29日で終わりましたが、愛媛では3月12日まで上演が続くそうです。配信もあります。公演情報はぼっちゃん劇場のサイトでどうぞ。

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