2024年3月10日 (日)

被災79周年・東京大空襲

 きょう3月10日は東京の下町一帯を焼き尽くし死者10万人と言われる東京大空襲から79年の日。東京・浅草に用事があったので、浅草公会堂でこの時期に毎年開催されている市民団体主催の「東京大空襲資料展」に立ち寄りました。解説のパネル展示とともに戦時下の市民生活や学童疎開の様子がわかる実物の資料、焼夷弾、緒戦の勝利に沸いていたころや空襲後の惨状の写真、罹災者の描いた絵などが展示されていましたが、やはり写真や絵が目を引きます。展示スペースは人でごった返していました。

 東京大空襲は軍事施設ではなく住宅や町工場が立ち並ぶ地区を標的としており、非戦闘員を狙ったものであることは明らかでしょう。それは、いまパレスチナ・ガザ地区で起きている紛争と私には重なって見えます。イスラエルの後ろ盾である米国がガザで起きている人道問題を指摘しつつも強い態度に出ないのは、米国もかつて日本に対して同じようなことをしていたからではないか、などと思ったりするのは考えすぎでしょうか。

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2024年1月17日 (水)

阪神淡路大震災の教訓

 きょう1月17日は阪神淡路大震災から29年の日です。毎年この日は何かしら震災のことをここに綴っていますが、今年はとても複雑な気持ちで迎えました。元日に発生した能登半島地震の報道で見る被害の状況が阪神淡路大震災を彷彿とさせるものだったからです。二階建ての木造家屋の一階がぺちゃんこになっている様子は、阪神淡路での典型的な被害でした。報道によれば、地震の揺れの周期に木造家屋に被害を与える成分が多かったそうで、それが阪神淡路に似ていたといいます。

 実は最近、とあるきっかけで防災関連の講演を聴きました。その講師にNHKの記者出身の方がいて「マスコミは震災の本当の教訓を伝えていない」と自戒を込めて話していました。いわく、阪神淡路では大火災や阪神高速道路の倒壊などを大きく取り上げていたが、そこでの死者はそれほど多くない。死者の8割はニュースではあまり映らない住宅の倒壊による圧死や窒息死であり、倒壊家屋の多くは1981年以前の旧耐震基準であったと。そして震災での行政や国の対応を問う番組は多く作られたが、旧耐震の家屋に住んでいた人が犠牲になったということは大きくとりあげなかった。なぜか。それは「死者に鞭打つ」と遺族に受け取られることを恐れたからだ、と。そして本当の教訓は、死者を減らすには住宅の耐震化(新耐震基準にによる建替え又は補強)がなんとしても必要だということでした。

 そんな話を聴いた後に起きたのが能登半島地震で、死者の多くは古い住宅の倒壊によるとみられるとの報道に接し「繰り返されてる・・」と思ってしまったのでした。教訓を生かすことの大切さをこんな形で認識するのは切ないです。もちろん、新耐震の家屋なら絶対倒壊しないとは言えず、実際に倒壊例はありますが、倒壊率は旧耐震に比べれば大きく下がります。リスクを減らすという観点で住宅の耐震化がクローズアップされることを願います。

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2024年1月12日 (金)

正月らしくない正月

 もう松の内も明けてスーパーやコンビニなどは正月から節分モードに切り替わった感じですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。今年の正月は元日に能登半島地震、2日に羽田空港航空機事故、3日に北九州・小倉の大火と、立て続けに正月気分が吹き飛ぶような痛ましいことが起こり、今年の日本はどうなってしまうんだと思いました。被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げます。
 なんとも正月らしくない正月でしたが、自然災害も事故も時を選ばないのだと改めて思った次第です。せめてこの先は平穏であって欲しいと願うばかりです。

 能登半島地震は、もうすぐ発災から29年を迎える阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)と似たところがあるなと感じましたが、このことについては改めて綴りたいと思います。

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2023年12月19日 (火)

車内検札

 近年、列車に乗っていても車内検札に出会うことがめっきり減りました。新幹線などの長距離列車では昔は必ず「切符を拝見」と車掌が来たものですが、最近は指定席だと座席の発売情報が車掌の端末に転送されていて、売れてない席に座っている人だけに声を掛けるみたいです。自由席はそういう情報はないですが、自動改札機を信用したのか人手不足なのか?最近は回ってきませんね。長距離列車以外でも、私が学生のころは関東の京王電車でよく車内検札に出くわしたものです。特急で停車駅間が長い区間になると回ってきたりしました。で、有効な乗車券を持っていないと「乗り越しです」なんて言ってその場で精算するわけですが、自動改札機が普及する前の時代は悪意のある不正乗車、いわゆるキセル乗車もそれなりにあったと思われ。。。ただ日本の鉄道では車内精算や着駅精算が広く認められていることもあり、車内検札で見つかっても精算で済んでしまうことが殆どだったような。定期券の不正使用で長期にわたりキセルをしていた人がたまに摘発されて罰金を取られたことが新聞記事になったりはしましたが。

 いっぽう海外の鉄道では、車内精算や着駅精算といったシステムがないのが一般的なようです。つまり乗り越しという概念がありません。乗車前に着駅まで有効な乗車券をあらかじめ買っておく必要があります。もし車内検札で有効な乗車券を持っていないと、有無を言わさず罰金を科されるので要注意、なんてガイドに出ていたりします。旅行者で切符の買い方がよく分からなかったとか運賃システムを知らなかったという弁明も利かないそうで、本当に問答無用だそうです。その罰金も日本では運賃の2倍ですが10倍~30倍ぐらいの高額なものだとか。

 なんでこんなことを思ったのかというと、いま巷をにぎわせている国会議員の政治資金をめぐる醜聞が理由。政治資金収支報告書の「不記載」を外部から指摘されると「事務的なミス」だとかいって「報告書の修正」で済ませてしまう姿が、車内検札で乗車券を持ってないのがバレて乗り越しだといって精算する姿に似てるなあと思った次第です。もし不記載で刑事責任を問われるとしても対象はスタッフに過ぎない会計責任者だそうですから、国会議員本人は痛くもかゆくもないのでは。それなら、海外の鉄道のように「不記載がわかった時点で理由を問わず即罰金。金額は不記載額の10倍~30倍」としたほうが抑止効果があるのではないかなと思ったりします。どーですか、国会議員のみなさん。

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2023年12月 8日 (金)

忘れてはならない日

 きょう12月8日は対米英開戦から82年の日でした。上皇さまはかつて皇太子だったときに、日本人が忘れてはならない日として、沖縄慰霊の日、広島原爆忌、長崎原爆忌、終戦記念日の4つを挙げられていましたが、その4つが何に起因するのかといえば12月8日になるわけで、今日もまた忘れてはならない日ではないかと思います。

 今日の東京新聞朝刊は開戦82年の記事が1面トップでしたが、終戦時の鈴木貫太郎首相のお孫さんの言葉を引いて「戦争 終わらせるほうが難しい」と見出しに打ちました。(ウェブで公開されている記事はこちら。ネットでは見出しが異なります) ウクライナやパレスチナの戦争が進行している今、この言葉はより重みを持って受け止めたいです。いっぽうで、日本政府は「戦争できる国づくり」を着々と進めているように見えます。大げさに聞こえるかもしれませんが、特定秘密保護法成立から10年をまとめた東京新聞の記事(こちら)の図版を見ると、その流れがよくわかります。本当にそれでいいのか、この先に何があるのかと、立ち止まって考えたいものです。

 折しも、現在放送中の放送協会の朝の連続テレビ小説「ブギウギ」では、今週ちょうど対米英開戦の日の様子が描かれ、開戦を知った国民の思いのほか明るい描写が話題になっています。それが当時の実相に近いというのですね。そんな時代に戻したくはありません。いずれ描かれることになるでしょうが、エンタメを自由に楽しむことができなくなるのですから。

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2023年9月 1日 (金)

関東大震災100年

 きょう9月1日は関東大震災から100年の日でした。大きな節目の年ということもあり例年になく報道量が多かったように感じます。関東ブロック紙の東京新聞は最終面に、当時の社員が焼失地域を実地調査した東京の罹災図、関東大震災の震度分布と津波の高さに加え阪神大震災、東日本大震災とを比較したビジュアル図が掲載されています。(ウェブではこちら

 これを見ると、当時の東京の中心部や下町がいかに広範囲に被災したかがよくわかりますし、大震災といってもそれぞれ様相が違うことが分かります。きょうは関東大震災に注目が当たっていますが、それぞれに教訓があると認識したいです。

 それと、あったことをなかったことにするような言説については抗わなければならないと感じます。その刃は、いつ自分に向けられるとも限らないのですから。

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2023年8月 9日 (水)

8月9日

 きょう8月9日は長崎原爆忌でした。

 台風の接近の影響で、長崎の式典は屋内の会場に変更し縮小しての開催となったそうです。こんな時代だからこそ、被爆地から非核の声を大きく発信することの重要性は増していると思いますが、自然が相手ですから致し方ないことです。台風の接近は人間にはどうしようもない。でも核の惨禍は人間が防げるものであると。原爆は空から降ってきたものではなく、人間が落としたものである、ということを再確認したいと思います。

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2023年8月 6日 (日)

8月6日

 きょう8月6日は広島原爆忌でした。

 東京新聞には「ヒロシマから始めよう 原爆忌に考える」という社説が載りました。為政者は被爆の実相に近づく努力を続けてほしいと訴えています。記事には私が知らなかったこともありました。ぜひ読んでいただきたいと思います。いっぽうで、いちばん実相を知っているのは実はアメリカなんじゃないかと思ったりもします。終戦直後に詳細な現地調査を行い、比治山のABCCで被爆者をろくに治療せずに経過観察をしたのですから。

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2023年6月23日 (金)

沖縄慰霊の日

 きょう6月23日は沖縄慰霊の日でした。

 東京新聞は関東地方で発行されるブロック紙ですが、朝刊では1面トップに加え、特報面(こちら特報部)、社説でも展開するなど、大きく取り上げていました。

【1面トップ】
 「沖縄が再び戦場になるのでは」地上戦の経験者が募らせる不安 6月23日は「慰霊の日」

【こちら特報部】
 PAC3が沖縄で民間港湾地区に展開 自衛隊が市民の日常にじわりと「浸食」 6月23日は「慰霊の日」

【社説】
 沖縄慰霊の日に考える 戦火に散った野球人

 どうにもきな臭さが漂ってきたり、それを煽るような勢力が目に付くように感じる今こそ、過去を顧みることが必要ではと思う次第です。

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2023年5月 3日 (水)

暴君を出現させないために

 きょう5月3日は憲法記念日でした。

 改憲派、護憲派それぞれの立場の主張が飛び交いますが、きょうの東京新聞の社説が私にはストンと落ちました。

 憲法記念日に考える 「偶然」と「必然」の赤い糸

 江戸時代の武家の「忠」とは、主君が暴君だったら諫めることだったこと。海外で憲法の調査をした伊藤博文は、憲法の目的は一に権力の制限であると言い当てていたこと。最近、権力の暴走に歯止めをかける装置の破壊が続いて起きていること。権力自ら憲法秩序を破壊しているなら、それこそ権力の暴走であること 。。などを挙げ、

われわれも主権者として、権力の横暴や、自由や権利の侵害には勇気をもって「ノー」の声を上げるべきなのです。怠れば「暴君」の出現を許してしまいます。”

と結んでいます。

 “そもそも権力者たちが一生懸命、憲法改正の旗を振っているのも何とも不思議な構図です”

とも指摘しています。まさにそれ。れいわ新撰組が出した談話にある「今ある憲法を守れ。話はそれからだ」は、そのとおりだと思います。

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