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2025年6月16日 (月)

扉座公演「北斎ばあさん」を観る

 14日の夜は劇団扉座の新作公演「北斎ばあさん ー珍道中・神奈川沖浪裏-」を東京の劇場「座・高円寺」で観てきました。事前の告知で、葛飾北斎の娘である老姉妹を主人公に、北斎亡きあとの物語を描くということはわかっていましたがどんな内容になるのか想像がつかず、サブタイトルの「珍道中」で爆笑ものなのかなあと思っていたのですが、コミカルでありながら後半に進むほどに人情ものの要素が強くなり、笑いと涙の入り混じる芝居でした。北斎は登場しないのに、北斎とはどういう人だったのかを娘などを通じて語らせて、その人となりが見えてきます。そして当代一の絵師・北斎の近親者であるが故の苦悩なども。。。北斎の娘が葛飾応為という絵師だったというのは公演情報で初めて知りました。残っている作品が少ないそうで。。。

 老姉妹は扉座のベテラン、中原三千代さんと伴美奈子さんが演じてます。上手いのはもちろんのこと、かっこいいんですよね。特にお栄(=応為)の伴さんは、再演版「二代目はクリスチャン」を彷彿とさせるようなキャラクター設定で男前な感じ。ドキュメンタリーではなく芝居ですのでどこまでが史実かどうかはさておき(それは放送協会の大河ドラマも一緒)とても面白かったです。女性であることのハンディキャップも描かれますが、このあたり今に通じるものもありますね。そして芝居の後半、人は何歳からでもやり直せるというメッセージは心に響きました。これは中高年に対するエールなのかもしれないなあと思いながら観ていましたが、もちろん若い方が観ても面白いし感じるところがあるかと思います。余韻の残る芝居といいますか。多くの方に観ていただければと思います。公演は6月22日まで。公演情報は公式サイトからどうぞ。

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