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2024年12月 6日 (金)

劇団扉座公演「歓喜の歌」再演を観る

 先月30日に杉田あきひろ・ソワレジョイントライブを観たことを綴りましたが、終演後に新宿へ移動。夜は紀伊國屋ホールで劇団扉座の公演「歓喜の歌」を観てきました。この芝居、2016年11月に上演されたもので今回は再演。私は初演を観ているので概要説明を省こうとこの雑記帳を見返したら、なぜかこの公演に限って観劇記を綴ってませんでした。うーん、どうしてだか思い出せない(^^; 

 市民会館の職員が市内の名前のよく似たコーラスグループの大晦日のホール予約をダブルブッキングしてしまったことから起こる騒動に地元商店街の歳末セールでの福引で起きたトラブルを絡め、ホール利用で対立したコーラスグループが最後は偶然にも助けられて和解し合同コンサートで感動の大団円に至る、と文章で端折って綴ってもなかなか伝わらないと思いますが(^^; 立川志の輔さんの落語「歓喜の歌」が原作ですので基本的に笑い中心の娯楽作です。初演も面白かったのですが、再演でさらにパワーアップしてました。やらかした会館職員を初演では六角精児さんと酒井敏也さん(客演)のコンビが務めていましたが、今回は劇団員の高木トモユキさんと犬飼淳治さんを起用。初演のキャラの濃さは際立っていてそれも面白さの要素ではありましたが、今回のキャスティングでは「実際にいそうな人」な感じになり、違った面での面白さがありました。そのほか演出が変って笑いの要素をあれこれ突っ込んでくるので、客席は笑いっぱなし。さらに裏金とか隠蔽といった時事ネタや世相も盛り込んでいるは扉座主宰の横内謙介さんならではで、再演とはいいつつ初演そのままでは全くないリニューアル版になっていました。話の展開上、歌唱シーンも盛りだくさんでしたが歌も上手いし、演劇でありながら「歌っていいなあ」と思う経験はなかなかないかなと。客席盛り上がりました。盛り上がったといえば、私の観た回にはなんと、初演で会館職員だった六角さんがサプライズ登場。商店街の福引を引く列にしれっと入ってきてアドリブをかまして去っていきましたが、客席大拍手でした。

 今回の公演は12月1日が千秋楽でしたので、その前夜ということで終演後には山中崇史さん責任進行の恒例アフター企画「ラクイブナイト」も。芝居の筋とは全く関係のない余興ですが劇団員の素顔がわかったりしてこれも楽しみだったりします。今回は「怖かった話」の披露大会で六角さんも参加。客席は爆笑の連続でしたが内容は自粛しておきます。劇団員は濃い面々が多いなあと(笑)

 そうそう、ロビーでは芝居本編のシーンを再現したかのようなグッズ購入者対象の福引も開催していて、しかも芝居で演じていたキャストが本当にそれをやっているという滅多に見られない光景が。ガラガラで当たりが出るとハンドベルが鳴り、演劇のロビーでこんなに賑やなことはないだろうと、こちらも楽しかったです。芝居もロビーも観に来た人を楽しませようという気に溢れていました。

 こんなに楽しい芝居、リピートしたくなるのですが公演期間が短かく都合が付いたのが1回のみだったのが残念です。またいつか年末にやって欲しいですね。

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