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2024年9月25日 (水)

「水面」の読み方

 きのう24日のNHK総合テレビジョン「うたコン」は京都ソング特集でした。京都フリークの私は録画を仕掛けておいておいて後から観ましたが、1曲目はやはり、というべきか「女ひとり」でした。オリジナルはデューク・エイセスですがこの日の歌唱は井上芳雄さん。上手いんですが、1番の歌詞で「池の水面にゆれていた」を「いけのみなもにゆれていた」と歌っていたところでちょいと違和感が。これ、オリジナルでは「水面」を「みずも」と歌っていて、それが刷り込まれているものですから。。。

 BS朝日のとある紀行番組で京都・大原の特集があったとき「女ひとり」の歌碑を建てた地元の方が登場して、作詞の永六輔さんに許可を得るためやりとりをしたエピソードを披露していましたが、碑に歌詞を刻むにあたって歌詞の確認は念入りにしたそうで、その際に水面は「みずも」と読んでも「みなも」と読んでもよい、というのが永さんの返事だったそうです。ですので昨夜の歌唱も間違ってはいないのですが、やはりオリジナルを踏襲していただいたほうが良かったんじゃないかなあ、なんて思います。尾崎亜美さんもライブのトークでしばしば口にしますが「歌はタイムマシン」ですから。

 で、思い出しました。
 河合奈保子さんの数あるアルバムの中でも名盤の呼び声高い「さよなら物語」に収録されている「水の中の蜃気楼」では1番の歌詞にある「水面ですれ違う舟」を「みずも」と歌っているのですが、「みなも、と歌うべきだったのでは?周りの人は気づかなかったの?」みたいなご意見をネット上で見かけたことがあります。またそんな声を意識してか、作詞の売野雅勇さんはCD-BOX「JEWEL BOX 2」のブックレットへの寄稿でわざわざ「あれは私のルビ指定ではありません(笑)」と書いていたりもします。しかし日本語を大切にしていた永さんが「みずも」という読み方を公認していたわけですから、なんら問題のないものと思います。「女ひとり」と同じだよ、と説明すればいいわけで。ただ、Microsft IMEで「みずも」と打っても「水面」には変換してくれないのは認めざるを得ないところではあります(^^;

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