「ドリル魂2024」を観る
きのう13日は東京・すみだスタジオパーク倉で公益社団法人日本劇団協議会が主催・制作の「ドリル魂2024」を観てきました。新進演劇人育成公演と銘打っており、キャストはほぼ若手で、見守り役?にベテランを配する布陣。ということもあって客席も若い方が多めでした。フライヤーには”建築作業そのものから生まれた「愛とガッツ」のミュージカル!今、ここに蘇る!”というコピーが踊っており、再演ものですが私は初見。建築作業でミュージカル?どんな感じになるのかなと楽しみにしておりました。作・作詞・演出が扉座の横内謙介さんなので、なんとなくこうなるかなというイメージは持っておりましたが、想像を超えました!
ステージには鉄骨の足場が組まれ、本物のドリルが唸りを上げ加工工具が火花を散らす、まさに工事現場。そんな中で、ミュージカルですから歌もダンスもあるし、体操の演技のようなアクロバットもあり、タップダンスもあり、中国の雑技団がやりそうな曲芸まで。もう見せられるものはなんでも見せるというてんこ盛り状態。要所要所で客席から拍手が出ていました。先代社長の若い息子が現場の頭を務める建設会社「轟組」に起きるエピソードをつないだオムニバスですが、エピソードに社会性があったり時事性があったりするのは横内さんらしいところかなと。ミュージカルらしく基本的には派手な演出でエンターテインメント重視ですが、それだけではないぐっとくるところがありました。そして若手のキャストが熱い!こんなミュージカルがあるのか!と、なんともすごいものを観たという感じ。2時間休憩なしの公演があっという間に感じました。ちなみに会場入口から客席までの通路にも工事現場にあるような「安全通路」なんて札が掲げられていたりして、ステージ以外のそういう細かいところにもこだわっているところも含めてとても面白かったです。
ということで観劇をおすすめしたいところですが、公演があす15日までのうえに、チケットが完売だそうで。。。キャストのみなさんがケガなく千秋楽を迎えられますように。
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