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2024年7月28日 (日)

とあとあ第4回公演を観る

 7月26日は藤田朋子さんと小林綾子さんのユニットtoa-toaの第4回公演を、東京・東新宿のPetitMOAで観てきました。これを書くにあたりタイトルではとあとあと表記しました。ココログのイケてない仕様でtoa-toaと書くと大文字に強制変換されてしまうのがどうにもしっくりこなくて、どうせ正確に表示されないならこっちのほうがいいかなと。
 7月の開催なので「タツとフミヅキの巻」というサブタイトルが付いていましたが、PetitMOA入口に掲げられていたものはなぜか「タツとムツキの巻」。第3回のものと取り違えたのでしょうか(^^; 昼夜2回公演でしたがどちらも完売の盛況。私は夜を観ました。

 1幕は短編の朗読劇と音楽。筒井康隆さん作の「塩昆布まだか」はコメディ。客席からはちょいちょい笑いが出ていましたが、老いるとこうなっちゃうのかなあ(^^; 歌は、国際的な商業運動会(←登録商標は避けました)パリ大会の開催と、越路吹雪生誕100年にちなんでシャンソンナンバーから「ラストダンスは私に」。歌は朋子さんでアコーディオン演奏はいつもの桑山哲也さん。綾子さんはハーモニカをがっつりと入れて良い感じ。桑山さんのソロ演奏コーナーは、パリ大会の開会式で演奏が予想される曲のメドレー。タイトルにパリが付く曲を集めて、さらにバラ色の人生、愛の賛歌を演奏しましたが、実際の開会式では愛の賛歌が歌われていましたね。

 2幕は長編の朗読劇。向田邦子さん作の「眠り人形」は、かつてTBSテレビの東芝日曜劇場で放送され、舞台にもなった作品だそうですが、それを朗読劇用に書きなおしたとのこと。2人で出来る作品を探していたところ勧められた本作を読んでみたら思いのほか登場人物が多い、ということでゲストに矢田政伸さんを加えて3人で進行。作品を理解するうえでのキーワード、社会背景を事前に説明してから始まったので情景が分かりやすかったです。きょうだいの関係を軸に、お互いに事情を抱えた姉妹の状況が悪いほうに進んでいく息詰まるような展開が、終盤に急転直下で大団円を迎えるという、まさに昭和のホームドラマといった感じで、その世界にずっぽりと入って聞き入りました。素晴らしかったです。客席からは大拍手。

 終演後は朋子さん、綾子さん、桑山さんが客席におりてきてファンの方と面会してました。私は場数は踏んでますが面識があるわけではないのでそんな交流を呑みながら見ているだけでしたが、こういう雰囲気は好きなんですよね。toa-toaの公演はまたやりたいとおっしゃっていましたが、お二人の仕事の都合で次回は来年になりそうとのこと。またの機会を楽しみにしています。

 今回も拡散用の撮影OKタイムがありましたので掲載します。

Toatoa4s

 1幕の冒頭。物販で作ったオリジナルTシャツを着ています。ということは、続きますよね!

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2024年7月25日 (木)

河合奈保子ナイト2024

 きのう24日は河合奈保子さんのバースデーでしたが、旧ツイッターのエックスでは一時トレンド入りしたりして盛り上がりましたね。そして、かねて告知のとおりそのバースデー当日、東京・東新宿のPetitMOAで「河合奈保子ナイト2024」が開催されましたので観てきました。

 客入りは程よい感じと言ったらよいのでしょうか(^^; 歌うのはもちろんシャンソン歌手のソワレさん。演奏はシャンソンライブで良く共演しているドビッチーまゆさん(Key)とジミー高宮さん(Cb)。そういえば3月の大阪・粉浜のライブもこのメンバーでした。ポップスのライブなのに全編電気ベースではなくコントラバスで弾ききった高宮さんもある意味すごいなと思います。ミニマムな編成でしが雰囲気はしっかり出ていました。もともとがフルオケやフルバンドの演奏なわけですから欲を言ったらきりがないですし、もっとお客さんを呼べないと編成も増やせないかと(^^;

 では曲目です。

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AS LONG AS WE'RE DREAMING ~夢が過ぎても~

海の中の星座
クラブ・ティーンネイジ
ささやかなイマジネーション
終夜の蛍

シングル曲メドレー
 エスカレーション
 唇のプライバシー
 デビュー ~Fly Me To Love
 THROUGH THE WINDOW ~月に降る雪~

ときめき・夏恋
あなたへ急ぐ
ちょっぴりパッショネイト
ホワイト・スノー・ビーチ ~SAY IT'S OVER~
あの夏が続く空

(ec)
もうすぐSeptember
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 今回は夏を意識して選曲したということです。そしてソワレさんにしては珍しくシングル曲が多め。奈保子元気タイムと言って始めたシングルメドレーではソワレさんお得意のお客様ステージ引っ張り上げもありました(微笑)。アンコールは想定外だったようで手持ちの譜面からパラパラと数曲選んで客席の拍手の大きさで決まりました。リハなしでも譜面が出たら弾いてしまうピアノのまゆさんの対応力は素晴らしいです。

 会場では他にもスクリーンを使ったお楽しみがあったのですが、これを詳細に書いてしまうのは諸々差し障りがあると思われるので割愛(^^; 配信なしだからこそできることですね。

 バースデー当日に奈保子ナイトを企画していただいたソワレさんありがとうございました。楽しかったです。参加のみなさまおつかれさまでした。

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2024年7月24日 (水)

奈保子さんハッピーバースデー

 きょう7月24日は永遠の25歳(微笑)河合奈保子さんのバースデーです。おめでとうございます。

 今年のバースデーはいつになく静かな中で迎えた感じがします。まあ、もうずっと大きな話題はないのですが、それでもリイシュー作品の発表があったりしてちょっとしたわくわく感があったりしたのですが、今年はどうやらなさそうで。実は6月の越路吹雪CD-BOX発売記念ライブにコロムビアの衛藤さんがいらしていてちょこっとご挨拶させてもらったのですが、今年はちょっとお休みかな~、なんて話をされてたんですよね。音源としてはもう出し尽くしているのでなんらかの「切り口」が必要みたいです。あ、越路さんに関してはコロムビアからきょう、2枚組ベスト「アーリーソング・コレクション 1949~1957が出ますのでよろしければ!

 そんななか今後の動きとして期待されるのは「Wings Of My Heart」が主題歌に採用された映画「TSUSHIMA」でしょうか。旧ツイッターのエックス以外での公式情報がなく、2024年予定とされる一般公開に関して現時点では情報が入ってきませんが、公開された暁には話題になったり自作曲が再評価されたらいいなと思います。

 いずれにしても周辺の動きであってご本人の動きではないところはつくづくもどかしいところではありますが、まずはご本人がつつがなく幸せにお過ごしになられているのが一番かなと。そしてその幸せをいつか私たちに少しだけでもおすそ分けいただけたら嬉しいです。あらためて、バースデーおめでとうございます。

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おなじみの特設メッセージボードを本館に設置しました。今月いっぱい稼働予定です。

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2024年7月22日 (月)

鈴木康博 アコースティックイブニング

 さる20日は「鈴木康博 LIVE 2024 アコースティックイブニング in 葛飾」という長いタイトルのライブを観てきました。会場は東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール。名前からわかるとおりクラシック仕様のホールです。オフコースのメンバーだった鈴木さんのことは実はよく存じ上げてないのですが(^^; ゲストに尾崎亜美さん、小原礼さんが入っているので切符を取りました。他のゲストはあんべ光俊さん、藤田恵美さん、榊原大さん。

 ゲストが多いのでどんな感じになるのかな・・・ゲストは2曲ぐらい歌って終わりかなと思ってたのですが、構成は鈴木さんがホストのジョイントライブといった感じで、鈴木さん含め基本4曲ずつの構成でした。あんべさんだけ3曲で、MCで「なんで僕だけ3曲なの?ギャラを気にした?」と笑いを誘ってましたが。鈴木さんがホストになってこのような形式のライブをやるのは初めてだったそうです。

 曲目はこんな感じ。

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藤田恵美
・卒業写真(with鈴木康博)
・ケンとメリー~愛と風のように~
・ダンスはうまく踊れない
・ひだまりの詩

榊原大
・海側の景色(with鈴木康博)
・「ファイト」メインテーマ
・海のある日記
・飛行船のワルツ

鈴木康博
・対(ペアー)
・Daydream Believer

(休憩)

尾崎亜美・小原礼
・In My Life(with鈴木康博)
・マイ・ピュア・レディ
・オリビアを聴きながら
・天使のウィンク

あんべ光俊
・君が好き(with鈴木康博)
・遠野物語
・ロングラン

鈴木康博
・映画
・燃ゆる心あるかぎり

アンコール
全員で
・You've Got a Friend
・風

ダブルアンコール
鈴木康博
・でももう花はいらない
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 ホストの鈴木さんが各ゲストを紹介しつつゲストの1曲目にはコラボで参加し、1部と2部のおしまいに2曲ずつ歌うという、なかなか凝った構成でした。藤田さんはカバー曲を中心に。榊原さんはピアニストなので歌わずにインスト演奏の披露でしたが、1曲目は鈴木さんの歌に参加する形でした。亜美さん礼さんはコンサートの定番曲から3曲。コラボ曲はビートルズナンバーで、いわゆる共通言語といったところでしょうか。あんべさんは失礼ながら全く存じ上げてなかったのですが、声が良いですねえ。声といえば鈴木さんも76歳だそうですが年を感じさせない声で素敵でした。そしてみなさん話が達者で面白かったです。

 出演者の人柄を反映してか、程よいキャパのためか、客席はあたたかい感じでした。音も良かったと思いますが、客席の手拍子は響きが回ってしまって時々ビートを見失いそうになり、なんとか演奏に合わせようと少々苦戦(^^; ホールの特性なのかなあ。まあでもそれは細かいことで、ライブは良かったです。普通なら聴いてないような音楽に巡り合うのもジョイントの良いところですね。またこんな企画があれば観てみたいと思います。

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2024年7月16日 (火)

加藤和彦トリビュートコンサート

 きのう15日は加藤和彦トリビュートコンサートの東京公演を観てきました。会場は渋谷のBunkamuraオーチャードホール。行ってみたら手前の東急百貨店本店がきれいさっぱり解体されていて景色が様変わり。そういえば渋谷駅西側の東急東横店西館も解体がかなり進んでいて、どんどん景色が変わりますね。

 トノバンの愛称で親しまれた加藤さんのことはそんなに知っているわけではないのですが、亡くなる前の数年間、尾崎亜美さんのライブによくゲストやジョイントの形で出演していたのを観ていましたので、それなりに思い入れがあります。切符を取っていたライブの1週間前の突然の訃報がショックでした。(当時の記事) 

 ここでコンサートの模様を書くところでしょうが、すでに10日開催の京都公演の模様がプロのライターにより出ていますのでそちらをご覧いただければ。私は事前にこのライブレポートを見てから東京公演を観ましたが、そのとおりでした。出演者の衣装は違いますけどネ。

 ライブレポートでも触れていますが、この公演には女声のナレーションがついていて、ステージの転換の時間に加藤さんに語り掛けるといった体裁で加藤さんにまつわる人となりやエピソード、出演者との関係性などの解説が加えられていて大変参考になりました。私にとっては知らないことが多かったです。そういった解説を聞きつつ実際に音を聴いてみて、加藤さんの音楽は、おしゃれであったり、遊び心があったり、かっこよかったりと多面性があるなあと。そしてギンギンのロックであってもどこか品が感じられるんですよね。ステージの天井からはシャンデリアがぶらさがっていたのもおしゃれや品という意味合いなのかなと思ったりしました。

 公演には撮影が入っていて、進行・演奏の事故(やらかし)があると出演者が「編集・・」とか口走っていたので何でかなと思ったのですが、当日貰ったフライヤーをよく見たらCS放送の歌謡ポップスチャンネルで9月29日に放送予定だそうです。視聴環境のある方はぜひどうぞ。行ってよかったコンサートでした。

(追記)
プロの書き手による東京公演のライブレポートも出ました。全曲目が出ています。こちらからどうぞ

 

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2024年7月 8日 (月)

河合奈保子ナイト2024の詳細が出ました

 シャンソン歌手のソワレさんがライブ中に発言した「河合奈保子ナイト」開催の件ですが、本館トップにも掲載しましたとおり会場となる東京・東新宿のPetitMOAのスケジュールに掲載されました。7月24日をご覧ください。(そこから予約もできます)

 口上がないのでどんなライブになるかわかりませんが、たぶんアルバム曲中心というフォーマットはいつもどおりではないかなと。そして今回は配信はないみたいですね。コロナ禍においてはPetitMOAのライブはほぼ配信がついておりましたが、最近は配信がないことのほうが多くなりました。できるだけ現地で観て欲しいという思いのようです。ということで遠方の方にとっては平日開催ということも相まってなかなかハードルが高いですが、ご無理のない範囲でお楽しみいただければと思います。

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2024年7月 1日 (月)

谷山浩子さんの新譜情報にびっくり

 CDショップから谷山浩子さんの新譜情報がメールで流れてきました。それを読んでちょっとびっくり。なんとボーカルレスのピアノインストアルバムなんだそうです。そして収録予定曲を見てまたびっくり。河合奈保子さんへの提供曲のセルフカバー「渚のライムソーダ」が入っているではありませんか!ということで谷山さんの公式サイトを確認しました。

 9月18日 セルフカバー・ピアノインストアルバム『タニヤマヒロコノピアノアルバム』発売決定

 ピアノインストアルバムは過去にも発売されていたんですね。今回は第2弾だそうです。上記のお知らせによれば「52年に及ぶキャリアの中からファン垂涎の楽曲を幅広く収録」だそうです。そんな中に「渚のライムソーダ」が入ったというのは、谷山さんのファンの間でも一定の人気があるということなんでしょうね。ありがたいことです。さらに谷山さん公式サイトにはライブのセットリストが掲載されているのでついでに直近のビルボードライブのものを見てみたら、そこでも「渚のライムソーダ」が入っていました。新譜情報解禁の1日前のライブですが、もしかしたら新譜に絡めてだったのでしょうか。これも嬉しいことです。

 もっとも、本館の歌詞探訪でも紹介していますとおり谷山さんのセルフカバー版は歌詞もアレンジも奈保子さんのオリジナルとは全く異なります。ご本人の解説によれば、オリジナルをそのまま自分で歌うのは恥ずかしかったからとのことで(微笑)どちらか片方しか知らない方にとっては想像できないような違いではありますが、こうして今も大切にされているのはありがたいなと思います。

 このピアノインストアルバムは、リラックスタイムに聴くのにいいかもしれません。ブックレットに本人メッセージも掲載とのことなので、チェックしておきたいと思います。

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