劇団扉座「ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で」を観る
きのう9日は劇団扉座の新作「ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で」を観てきました。会場は扉座のホームと言える東京の座・高円寺。小ぶりなハコでステージが近く、客席に傾斜もあって見やすいのがいいですね。
扉座の芝居に外れはないというのが私の経験ですが、今回の作品は理屈抜きで面白いです。ハロウィンの夜に記憶を無くすほど泥酔して帰った自宅で起きるあれやこれやを描く言ってみればドタバタ劇なので、キャストの見た目とかキャラクター設定とか展開がいちいち面白いのです。そして、いくつかの手がかりから断片的に記憶を取り戻して、ハロウィンの夜に何があったのかを解き明かしていくという、謎解きの要素もあります。そして単なるドタバタ劇に終わらないのが扉座、というか主宰の横内謙介さんで、人生の転機を迎えた中年世代の悲哀なんかも盛り込まれています。ラストにほのかな希望のようなものが見えてくるのも横内さんらしいかな。
まあ、私がごちゃごちゃ書かなくても、すでに演劇のサイトがレポを出していますので、そちらを参考にしてもらったほうが良いかなと。ネタバレ度・小ならステージナタリー、ネタバレ度・大ならシアターテイメントNEWSですね。
今作は主役がテレビドラマ「相棒」でおなじみの山中崇史さん。上記のレポの写真にもありますが、テレビでは決して見られない姿が見られます。扉座初心者、というか演劇初心者にもオススメです。ぜひ劇場へ。6月16日までです。公演情報は扉座のサイトでどうぞ。
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