ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2024を振り返る(1)
閉幕からもう2週間も経っていますが(^^; やはり書いておきたいので。5月3日から5日まで開催されたクラシックフェス「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」(以下LFJ2024)を備忘録的に振り返りたいと思います。公演番号は公式サイトと照合ください。(手抜き)
まずは初日の3日
◆地上広場キオスクステージ(16:45~)
アエロ・エレクトロ・マトリョーシカ
いきなり無料公演です(^^; この公演はテルミンとその派生楽器マトリョミンの演奏会。LFJ2024のテーマが「オリジン」だったので、電子楽器のオリジンとして選ばれたのでしょう。日本のテルミン演奏の第一人者である竹内正美さんが素晴らしい音色を聴かせてくれました。竹内さんは脳卒中の後遺症で右半身にまひが残ったそうですが、これだけの演奏をするにはリハビリが大変だっただろうと思います。復帰に際しては右手(通常は音階制御)と左手(通常は音量制御)の役割を入れ替えたそうで、テルミンもそのような仕様になっていました。ちなみにテルミンは私も学研「大人の科学」の付録を組み立てて持っていますが、演奏は全く様になりません(^^;
◆公演114 精密な音は愛と共に、自らのルーツへ
これは、ラヴェルづくしのプログラムなので取りました。管弦楽の魔術師とも呼ばれるラヴェルは好きなんですよねえ、音がキラッキラで。久々に「亡き王女のためのバヴァーヌ」を聴きましたが、短い曲ながらとにかく音が美しい。続く「ピアノ協奏曲ト長調」も音が華やか。加えてピアノの萩原麻実さんも大熱演で、大拍手。最後はおなじみの「ボレロ」。同じフレーズの繰り返しながら単調にならないところがラヴェルのすごさ。終盤に向けてオケの音量がぐいぐい増していくのは気分も高揚しますね。最後はドカーンと派手に鳴って大拍手。神奈川フィルは初めて聴きましたが、良い演奏だったと思います。(しろーとの耳ですが)
◆公演126 魂柱と鞴と鞴と声帯
妙なサブタイトルがついた公演ですが、新倉瞳さん(チェロ)と佐藤芳明さん(アコーディオン)のデュオと、チャラン・ボ・ランタン(唄とアコーディオン)の2組が出演。魂柱がチェロ、鞴(ふいご)がアコーディオン、声帯が唄を指しているというのがタイトルの意味するところだそうで。この公演は、新春シャンソンショウで私にはなじみのあるチャラン・ボ・ランタンが出演するというので取りました。今回の出演者の共通点がクレズマー音楽をルーツとしているということで、クレズマーのメドレーなどを演奏。チャラン・ボ・ランタンがついにLFJに進出ということで感慨深く聴きましたが、新倉さんのクレズマー音楽の解説含めとても楽しかったです。アンコールには「愛の賛歌」。LFJはフランス発のクラシックフェスですが、シャンソンをやったのは多分初めてでは?チャラン・ボ・ランタン唄担当のももさんは客席に降りて練り歩きまでして、大いに盛り上がりました。必ずしもクラシックの枠に当てはまらない曲も取り上げるのがLFJの面白いところです。
初日だけでこのボリュームですので、続きはまた。
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