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2022年1月10日 (月)

舞台「フランケンシュタイン」を観る

 昨1月9日は新宿・紀伊國屋サザンシアターで舞台「フランケンシュタイン - cry for the moon -」を観てきました。怪物役の七海ひろきさん、アガサ役の彩凪翔さんが宝塚歌劇出身ということでなのか、女性がかなり多い客席。怪物を生んだ科学者フランケンの婚約者ほかの役でAKB48出身の横山結衣さんが出ていますが、そちら方面の方は少なかったんでしょうね。私は推している扉座の劇団員で注目している北村由海さん目当て。間違いなく少数派でしょう。扉座の公演で印象的な芝居をする方なので、実力で役を取ったという外部公演を観てみたかったのでした。北村さんと横山さんとは扉座公演「最後の伝令 菊谷栄物語」で共演した仲でもあります。

 私はフランケンシュタインというと名前を聞いたことがあるぐらいで小説を読んだり映画を観たりしたことがなく、実質的にまっさらの状態で今回観劇しましたが、良い芝居でした。人間の身勝手さや醜さがこれでもかと描かれるいっぽうで、優しさや純真さも織り交ぜてあって、最後は希望が見える終わり方だったのが良かったです。あとからネットで原作のあらすじなどを確認しましたが、脚本は原作の設定を借りた創作といってもいい感じでしたので、過去の映画や演劇を観ていてもまったく新しい芝居として楽しめるのではと思いました。本作の演出は錦織一清さんですが、演出の仕事をしているというのを初めて知りました。基本的にシリアスなストレートプレイながら所々に笑えるところがあっていいアクセントになってました。観劇といえばほぼ扉座ばかりで、いわゆる商業演劇を観たのは実は初めてなのですが、少ないキャストが2役・3役をこなしたり最小限のセットで進行していく形は小劇場っぽさがあって私にとって観やすかったです。観劇料は10,000円(各種手数料除く)で商業価格でしたけどネ(微笑)。そう考えると5,000円程度で観ている扉座の公演のなんとハイコストパフォーマンスなことか。もっとも扉座の芝居は2度・3度観るので総額はそれなりになりますが。

 お目当ての北村さんはフランケンシュタイン家の召使いと酒場の店員の2役。召使いは真面目で職務に忠実であるがゆえに煙たがられるだろう感じが出ていて、重要な場面で喉まで出かかって言い出せなかった叫びは胸に詰まるものがありました。酒場の店員は俗っぽさがいかにもな感じ。そうそうたるキャストの中で独自の色をしっかり出してました。いい役者さんです。そのほかのキャストのみなさんも素晴らしく、いちばん若手の横山さんもさすが扉座主宰の横内謙介さんに見出されているだけあって堂々と渡り合っていました。

 1月16日までの東京公演は座席指定前売券は完売状態ですが、現時点でローチケの当日引換券(座席は劇場で指定)がまだ買えます。(←私もそれで入りました) 大阪公演は1月20日~23日。東京・大阪とも3,800円で観られるライブ配信もありますのでよろしければ。公演情報は公式サイトでどうぞ。

舞台「フランケンシュタイン - cry for the moon -」公式サイト

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