舞台「中島鉄砲火薬店」を観る
きのう1月22日は東京・新国立劇場で舞台「中島鉄砲火薬店」を観てきました。21日から新型コロナの「重点措置」適用地域になっていますが、いまのところエンタメ界への休業要請等はなく、感染防止対策を徹底したうえで上演が続けられています。とはいえ関係者に陽性者が出るとその時点でストップしてしまいますから、まずは観られたことに感謝。
新撰組の構成員だった中島登の、幕末~明治維新の動乱が終わったその後を描いた芝居ということで、個人的に題材として新撰組には心ひかれないのですが、箱推ししている扉座の劇団員である高木トモユキさんがキャストに入っているので観てみました。先々週の「フランケンシュタイン」と同じような流れです。客席は女性がかなり多く、女性に人気の役者さんが多かったということでしょうか。そういえば「フランケンシュタイン」も「中島鉄砲火薬店」も物販でブロマイドを売ってるんですね。扉座ではこんなことはないのでちょっとびっくり。
この芝居、とても面白かったです。新撰組として人を斬った負い目を抱きながら生きる姿を描いているので、内容としては重くシリアスな部分もありながら、脚本と演出が随所で笑いを取りに行っていて、上演中は客席からは結構笑い声が。そしてキメるところはキメる。殺陣もかっこよかったですね。人はなぜ争うのか、なぜ生きるのか。そんな投げかけを受け止めつつ、最後は心温まるような感じ。観て良かったと思いました。
個人的にお目当ての高木さんは土方歳三役でこれまたかっこかったです。西南戦争が終わった後の話なので時間軸的に黄泉の国へ行っているはずですが、夢の中で現れる設定。同じ舞台で時間が交錯するのは演劇ならではといった感じがします。
公演は1月27日まで。後日配信も予定されているそうです。公演情報は公式サイトでどうぞ。
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