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2021年10月31日 (日)

劇団扉座「二代目はクリスチャン」を観る

 昨30日はすみだシアターパーク倉で劇団扉座の40周年記念公演「扉座版・二代目はクリスチャン -ALL YOU NEED IS PASSION-」を観てきました。昼夜2公演の夜の部(ソワレ)で、終演後の余興「ラクイブナイト」つき♪

 この公演、10月21日から始まっていているので、すでにプロのライターによる写真つきの観劇記が出ています。

劇団扉座第71回公演 幻冬舎Presents 扉座版『 二代目はクリスチャン ―ALL YOU NEED IS PASSION―』熱い想い、笑って泣けてスカッと!(シアターテイメントNEWS)

 なので、あれこれ私が書くこともないのですが、私なりにいくつか。

 この公演、私にとっては驚きのあるものでした。扉座を観はじめて10年ですが、初めてセットのない舞台の芝居でした。正確にいうと、ある大事なシーンだけセットが登場しますが、それ以外は黒い幕で三方を囲まれた素の舞台。けれど熱い演技でそんなことがまったく気にならない。セットによる説明が不要な演技というか。もともと扉座の芝居のセットはシンプルですが、こんな何にもない空間でもいけるのだと。
 そして、主演が客演の石田ひかりさん。小劇団の小さなハコの公演に出演されるのも驚きですが、衣装が基本「黒ジャージ」というのがまた驚き。「二代目はクリスチャン」はつかこうへい原作ですが「つか芝居」においてはジャージが「戦闘服」だったそうで、ご本人たっての希望でそうなったと。このあたりの経緯は、インタビュー記事に詳しいです。

『扉座版 二代目はクリスチャン』上演中! 横内謙介・石田ひかり インタビュー(演劇キック)

 ハコが小さいですからかなり近くで観ることになるのですが、いやーべっぴんさんだわ。そして溢れる清潔感。およそヤクザには見えない(笑)。そこが「天使と慕われたクリスチャンがヤクザの女房になった」という設定を体現する狙いなのかなと思いました。

 「つか芝居」ということで、ストーリーははちゃめちゃです。荒唐無稽と言ってもいい。それを主宰の横内謙介さんは「ヤクザファンタジー」と表現していますが、とにかくありえない展開がいろいろ出てきます。でも全部ファンタジーかというと、リアルなものもそこに入ってきてる。設定は暴対法の施行下だし、原発の廃炉問題とか政治の不祥事とか、世相を織り込んだ社会風刺も盛られているのは扉座らしいところかなと。今日は衆院選の投開票日ですが、たまたま選挙戦真っ只中に上演されているところに味わい深さを感じたりしました。面白かったです。

 

 上演後のラクイブナイトは、劇団員・山中崇史さんの責任進行で劇団創立メンバーのひとりである岡森諦さんの還暦お祝い会。お祝いなのに劇団員から出てくる話はディスりが多くて大笑いでした。石田さんは今回の座組で初めての共演だそうで、良くしていただいたといいつつも気づいたエピソードを。最後は高校演劇から共にした主宰の横内さんからの祝辞の読み上げ。愛される存在なんだなあと感じました。

 今日が千秋楽ですが小さなハコで大物客演ということもあってか連日大入りのようで何よりでした。12月には劇団員総出の記念作「ホテルカリフォルニア」の上演があります。こちらも楽しみです。

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