「電波の日」に思うこと
6月1日は電波の日です。1950年6月1日、電波の利用を規定する”電波三法”が施行されたことにちなみます。それ以前に制定されていた無線電信法は「電波は政府のもの」という原則であり、例外的に私設利用を認めるという扱いでした。例えば1925年に始まったラジオ放送もそのひとつで、社団法人による運営でありながら政府の強い影響(干渉)を受けました。これをGHQの指導のもと「電波は国民共有の財産」に転換したのが電波三法です。「電波の民主化」とも言われます。
この電波三法とは何か。1つは電波法、2つは放送法。3つは・・・今はもう無いのです。この無くなってしまった法律が、実は電波の民主化にとって大事だと思われるものです。それが電波監理委員会設置法。電波の許認可を政府から独立して行う行政委員会を設置するもので、GHQの肝いりで作られたものです。米国の連邦通信委員会(FCC)をモデルにしたと言われます。ところが時の日本政府はかなり渋々だったようで、1952年に日本の主権が回復しGHQが引き揚げると真っ先に廃止してしまったのです。電波の許認可権は郵政省に移り、現在の総務省に至ります。
昨今の政府による放送への介入といってもおかしくないような事例や、電波の許認可をめぐる接待疑惑などを見るにつけ、政府が直接許認可権を行使するのは電波三法制定時の理念にそぐわないと思う次第です。世界的にも日本は珍しいそうです。今こそ失われた電波監理委員会設置法の復活を考える時だと思います。
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コメント
大変久しぶりにサイトに来てみたら、相変わらずしっかり書かれたコラムを有難うございます。コロナ禍で、この国の様々な衰退が白日の下に晒される中、マスターの文章は未来への灯です。
さて今年もデビュー記念特設ボード、嬉しい限りです。縁のあった筒美京平さん、伊藤アキラさんが旅立たれ、41年の永さを改めて感じつつ、今年もメッセージを遺せたらと思います。
投稿: プールサイドでイチゴタルト | 2021年6月 2日 (水) 01:06
■プールサイドでイチゴタルトさん
いらっしゃいませ。
過分なお言葉恐れ入ります。雑記帳はこれといった狙いもなく書き散らしていますので(^^;
ご縁のある方が鬼籍に入っていくのは淋しいですが、歌は残ります。これからも聴き続けたいですね。
投稿: MARU | 2021年6月 5日 (土) 01:01