筒美京平提供シングル曲限定ベストテンを読んで
音楽マーケッターの臼井孝さんが、コミュニティーFM・渋谷のラジオでMCを務める「渋谷のザ・ベストテン」の企画で筒美京平提供シングル曲限定ベストテンというものをまとめていて、5月23日にツイッターで示しています。
1位~30位
https://twitter.com/t2umusic/status/1396242448272134144
31位~70位
https://twitter.com/t2umusic/status/1396244098407755778
ランキングは「シングル売上」「カラオケ」「ツイッターで募ったリクエスト」の3要素を加味した総合ベストテン方式ですが、いろいろと興味深いです。表にはリクエスト加味前の順位も参考に示されていますが、リクエストで大きく浮上する曲もあれば逆に下降する曲も。リクエストの配点が多めに設定されていることもあり、特定のファンのリクエストが強い傾向も見られますね。これは番組で取り上げたアーティストのファンがリスナーとして定着あるいはツイッターでつながっているのでしょう。
私はリクエストを募っていることを知っていましたが、世間の評価はどうなのかなと、あえて河合奈保子ファンのバイアスを掛けないように当店でも告知はせず、私もリクエストをせずにいました。結果、奈保子さんは「エスカレーション」が総合41位にランクイン。多数の名曲、ヒット曲が居並ぶ中で健闘しているほうかなと思いました。リクエスト自体は34位ですから、思った以上にリクエストも寄せられているという印象もあります。
それで思ったのはですね、テレビジョンの筒美京平回顧番組での扱いとの違い。私の知る限り回顧番組で「エスカレーション」はことごとくスルーされてる一方で「センチメンタルジャーニー」と「夏色のナンシー」はセットで必ず紹介されます。でも、この総合ベストテンでいくと「夏色のナンシー」がぎりぎり68位で、「センチメンタルジャーニー」はランク外なんですね。これはどうしたことか。。。「2曲とも記憶的ヒット曲ですよ」ということも出来るのかもしれませんが、それならリクエストがもっと上位でもいいですよねえ。
そうすると、テレビジョンで紹介されたりスルーされたりする差は制作陣の「思い込み」「ステレオタイプ」によるものなのか、あるいは奈保子さんに「かわいらしさ」だけ求めているからなのか、なんて思ってしまいます。世間でのアーティストとしての奈保子さんの再評価は一定程度進んでいるものと思っていますが、テレビ屋にどう食い込むかは大きな課題かなあ。いくらデータで論じたところで放送で紹介されなきゃ認知度上がりませんもの。
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