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2019年12月30日 (月)

年末といえばあの番組

 年末といえば一昔前は(という言い方でいいのかどうか...)、NHK紅白歌合戦の過去分の再放送が衛星テレビジョンであったり過去の歌唱シーンのリクエストを募って流す番組があったもので楽しみだったのですが、今はそういった回顧系の番組がすっかり無くなってしまい淋しいかぎり。別に今のNHK紅白がダメだと言うつもりはありませんが、せっかくの放送済み資産をもっと生かしていただけるといいなあと思うのですが。NHKアーカイブスに登録してあるから見たい人は施設に来て下さいっていうだけじゃ、ねえ。

 今年、唯一過去の話が聞けそうなのはラジオ第一の「今年も紅白やりますよ」という番組。トークライブに終始して過去音源は出ないのかもですが、長年にわたり演奏を担当している三原綱木さんがゲスト出演ということなので、ちょっと面白そう。ステージ上で生演奏していたころの話をしていただけると嬉しいな。そして、バンドがステージを追われて別室に移されたり、事前収録にされたりもしたことをどう思っているのか語っていただきたいものです。

 本編のNHK紅白の個人的見どころは、先日の尾崎亜美さんのクリスマスライブに出演していた小原礼さん、鈴木茂さんが出演するということ。松任谷由実さんの演奏を担当するので、歌唱には興味がありませんが演奏に注目して視聴したいと思います。

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2019年12月26日 (木)

NOELの夜を亜美さんと

 12月24日は毎年恒例、鎌倉・歐林洞ギャラリーサロンで尾崎亜美さんのクリスマスライブを観てきました。正式タイトルは「湘南WINTER MEETING Vol.19 Amii Ozaki Special Christmas Concert 尾崎亜美~SPECIAL~」と、とっても長いので、ファン仲間での通称は「歐林洞ライブ」。近年は土日や祝日に開催されていたのですが、今年から23日が祝日でなくなって久々の平日開催。しかしチケットはあっという間に売り切れて今年も満員の盛況。

 毎年綴ってるとおりホームコンサートにお邪魔したかのような独特のアットホームな雰囲気はまさにスペシャルなライブ。そして今年はミュージシャンもスペシャル。このライブは小原礼さんと是永巧一さんが固定メンバーなのですが、元レベッカの是永さんがNOKKOのライブサポートと重なって欠席。。。で、代わりに参加してくれたのが鈴木茂さんとAisaさん。お二人とも10月・11月のホールライブでのサポートメンバーですが、豪華なトラ(=音楽の世界で代打のこと)です。いつもだと亜美さんが是永さんをトークでいじりながら(笑)進行しているのですが、茂さんにも容赦なくツッッコミを入れてました。亜美さんは「だって関西人だも~ん」と開き直ってましたが(爆)

 曲目と進行はこんな感じ。

<1部>
1.FOR YOU
2.冥想
3.マイ・ピュア・レディ
4.BENGAL BABOO BABE
5.バンド稼業に恋をして
6.I Wanna Do It Again
7.曇りのち晴れ
8.Southern Cross
(クイズコーナー・尾崎亜美超マニアッククイズ)

<2部>
9.時に愛は
10.パステルラヴ
11.Joyful Joyful
12.私がいる
13.Smile
14.泣きたいような気分で
15.天使のウィンク
16.伝説の少女
17.オリビアを聴きながら
18.スープ

<アンコール>
(クイズ結果発表)
en1.The Christmas Song
en2.ママがサンタにキスをした
en3.サンタが街にやってくる
en4.Have Yourself a Merry Little Christmas~Silent Night

 

 曲目だけに注目すれば、クリスマスソングはアンコールにまとめて、本編は10月・11月のホールライブの凝縮版という感じ。茂さんとAisaさんの参加が決まったのがそのホールライブのリハのときで、リハは当日リハだけだったそうですから、選曲も配慮したのかもしれません。でも曲目がかぶるからつまらないかというとそんなことは全くなくて、楽しいんだなこれが。やっぱりライブは生ものですからその時その時で違いますし、特に歐林洞では亜美さんもホームのような感覚でやっていて、空気が違うんですよね。
 5・6に見慣れない曲がありますが、これは小原礼さんが参加しているTEXLYNXとThe Renaissanceの曲。こういうチャレンジングな曲も聴けるのが歐林洞ライブならでは。

 昨年のクイズコーナーが好評だったそうで今年もセットされましたが、私は10問中4問正解。うち2問はヤマカンなので本当に分かってたのは2問のみ。なかなか難しいです。トップでも4.5点ですから。

 そんなこんなで今年も目一杯楽しいライブでした。亜美さんもこれで歌い納め。また来年も楽しみにしています。

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2019年12月24日 (火)

奈保子さんの紙ジャケオリジナルアルバムあす発売

 すでに本館トップページやお便り広場で触れているとおり、河合奈保子さんのオリジナルアルバムのうち前半の9作品が、明日からタワーレコード限定で販売されます。詳しくはNaoko fanmeetingサイトで。また販売元のタワーレコードにも紹介ページができてます。これらから分かるように、今回のリイシューは2007年に発売されたCD-BOX「NAOKO PREMIUM」の単品バラ売り販売で、使用音源も収録曲も紙ジャケット仕様もそのままということです。奈保子さんのリイシューとしては9月のライブアルバム4作品(これもNAOKO LIVE PREMIUMの単品販売)に続くものです。

 この発売情報には個人的にちょっとびっくりしました。一つは告知のタイミング。
 情報が流れたのが12月12日で発売のわずか14日前。9月のライブアルバム発売が1ヶ月半ほど前に告知されていたのと比べてかなり急な告知です。実は11月29日にシャンソン歌手ソワレさんのライブを観たのですが、ソワレさんに「何か奈保子さんの情報ない?」と逆に聞かれるような状況で、発売をうかがわせるようなものは何もありませんでした。(ちなみに9月の発売記念でタワレコ新宿店に登場した奈保子グッズの特別展示はすべてソワレさんの私物だったそうです。) ライブアルバムの単品販売が好評で急遽発売することになったのか?全ては想像するしかないのですが。。。

 びっくりしたもう一つの観点は、オリジナルアルバムの単品販売であること。私個人としてはよもやオリジナルアルバムの単品販売はないだろうと思っていたので。。。つまり、コロムビアの方針としてCD復刻はBOX販売で、単品需要はオンデマンドCDで、という棲み分けをしていると理解していたのです。ところが、改めてコロムビアのサイトを確認してみてさらにびっくり。そのオンデマンドCDが2020年1月で終了するというのです
 とはいえNAOKO PREMIUMの発売された2007年当時とは、音楽を楽しむ環境が大きく変わりました。奈保子さんのオリジナルアルバムの音源はすべて配信で入手できるようになり、さらにはハイレゾ音源も配信されています。そんな環境のなかでの、CD販売。ファンがこんなことを書いちゃいけないのかもしれませんが、正直なところ勇気あるなあと思いました(微笑)。 もちろん、オンデマンドCDの終了を踏まえれば、媒体として入手できる道が残ることはありがたいことなんですが。過去の実績から見込みがあると判断されているのかもしれませんね。

 ということで、CDという形態でオリジナルアルバムが入手できるのはこれが最後になるかもしれません。あと「DAYDREAM COAST」にはボーナストラックが入ってますね。2007年当時、諸事情でNAOKO PREMIUMの購入を見送った方や、BOXを買うほどではなかったけどお気に入りの作品は紙ジャケで手にしたいという方、オンデマンドCDでは満足できなかった方、再入門された方や近年ファンになった方などは今回のリイシューがチャンスです。定価で買えるうちに買いましょう(微笑)。

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2019年12月15日 (日)

25回目の光

 神戸ルミナリエが今年も本日15日まで開催されています。私は先週、開始2日目の12月7日に訪れました。

 例によって元町駅東口からスタート。19時頃に歩き始めましたが、いったん西の花隈方面へ振られて元町駅前まで戻ってくるのに30分。ただそこからはさくさくで、大丸前から京町筋経由で大丸前とS字に誘導されましたが15分ほどで会場入口の仲町通、光のプロムナードへ。

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 入口にたたずむと、光に溺れそうです。

 今年は25回目の節目ということで、原点回帰の取り組みが見られました。近年のルミナリエはLED化されていますが、光の回廊の終点付近は第1回と同じ白熱電球による作品が。

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 LED化された作品と比べると一目で色味の違いが分かり、白熱電球ならではの温かみが感じられます。鮮やかさではLEDが上ではありますが。。。音楽でいえば、レコードとCDの違いみたいなものでしょうか。

 メイン会場の東遊園地には、聖堂のような巨大なドームが。

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 外から見ても、中に入っても圧倒されます。

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 普通のイベントなら「綺麗だね」で終わりですが、ここでは、私ははしゃぐ気になれません。厳粛な気持ちで光を見ていました。24年前、神戸の人はどんな気持ちでこの光を見上げていたのだろうと思うと。それはつまり、こういうことです。

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 あの悲しい出来事が、風化していく危機感が込められてるのでしょう。近くでは、震災を知らない世代の学生が被災者の体験を聞き取った活動が紹介されていました。これも原点回帰の取り組みです。1.17を忘れたら、ルミナリエがルミナリエでなくなってしまう、と私は思います。いま街を歩いていても見た目は震災があったことなどわかりません。記憶を伝えていくため、ルミナリエの役割はさらに高まっていくのではないでしょうか。惜しむらくは、せっかくの取り組みなのに、動線から外れたところで展示していたこと。私はそれこそ、光のドームのすぐ隣、いやドーム内でやっても良かったと思いますが。。。

 東遊園地内の「慰霊と復興のモニュメント」も例年通り夜間公開されていました。私が入室したとき、犠牲者の名前が一面に刻まれている壁の一角で、壁に手をついて頭を下げている方がいらっしゃいました。年が明ければまもなく、あの日から25年がやってきます。

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2019年12月10日 (火)

1937年はどんな年だったのか

 先月観劇した扉座公演「最後の伝令~菊谷栄物語」は1937年(昭和12年)が舞台でした。エノケン一座の座付き作家が召集され、あっけなく中国で戦死してしまった実在の人物をモチーフにした芝居でしたが、そもそも1937年とはどんな年だったのか、自分でもすこし調べてみました。

 作品を書いた扉座の横内謙介さんはブログで「作品の事前検閲は激化し、すでに思想統制は始まっていて、菊谷も言葉狩りに遭って、苦労したようだが、ジャズの演奏や横文字そのものは、普通に使うことが出来たのである」と解説しています。確かに、前年には1940年オリンピック東京大会の開催が決定していたわけですから、この時点で外国文化を排斥するところまでは行ってないというのは分かる気がします。

 思想統制のほうはどうか。3月には防空法が成立し国民の防空訓練への参加を義務づけ。この防空法は後に改定を繰り返し、以前にも紹介したように戦争末期には都市からの退避禁止や空襲時の避難禁止(逃げるな火を消せ)というトンデモな内容が加わっていきます。7月に盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が始まると、8月には近衛内閣が国民精神総動員実施要領を閣議決定。このあたりから思想統制が本格化したということでしょう。

 経済統制はどうか。10月に鉄鋼工作物築造許可規則が制定。鉄筋・鉄骨造の建築の制限が始まり、各地で建設途上あるいは計画中だった百貨店やオフィスビルが階数を低く設計変更したり、建設自体が中止されたりといったことが相次ぎます。翌38年になると、3月に綿糸・ガソリン・重油の切符販売制が始まり、4月には国家総動員法が成立。あらゆることが戦争優先になっていきます。そして、38年7月、1940年オリンピック東京大会の開催返上決定。

 芝居に描かれた菊谷栄の召集は1937年9月。時系列と比べると、日中戦争は始まったものの生活物資の統制はまだ始まる前、戦争もどこか遠くのことにように感じている人も多かった頃だったのだろうと思われます。まさに転換点のようなひとときを、描いた作品なのだなと。

 一昨日の12月8日は対米英戦開戦の日から78年でしたが、戦争はその前から始まっていたことも忘れてはならないことだと「最後の伝令」を観て思ったところです。あ、念のために付け加えておくと、「最後の伝令」は反戦芝居とかではありません。1937年を背景にした純粋なエンターテインメントです。ただ、私はそう感じたということで。

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2019年12月 3日 (火)

扉座公演「最後の伝令」を観る

 先週は、劇団扉座の公演「最後の伝令 菊谷栄物語 1937 津軽~浅草」を観てきました。

 菊谷栄って誰?ってところから始まってしまう訳ですが、エノケン(榎本健一)一座の座付き作家で、レビューを書いていた方だそうです。舞台の設定は1937年(昭和12年)、日中戦争が始まった年です。

 物語となっていますが、芝居で描かれていたのは、菊谷が召集されてから出征するまでの、ほんの数日間。それを、起伏のある筋書きで濃密に描いた作品でした。浅草の一座から何も言わず忽然と姿を消した菊谷が召集を受けて故郷の青森に旅立ったとわかった一座の座員が、津軽出身の新人ダンサーに手紙などの届け物を渡す役を頼む。青森で壮行会の二次会にいた菊谷のもとに新人ダンサーがたどりつくが、その夜はいろいろと事件が起こり。。。

 扉座らしく笑いのポイントも多数あり、また浅草の華やかなレビューのシーンも盛りだくさん。そういう楽しいシーンと、青森の出征前のひとときという重苦しいシーンが交錯して、いろんな感情が沸き起こり、心が揺さぶられる芝居でした。とにかく笑ったり泣いたりが忙しくて。。。私、涙腺は固いほうですが、本当に涙が出ました。切なくて切なくて。終盤になるとあちこちからすすり泣きの声が聞こえてきて。

 時局柄、本音を隠して振る舞わざるを得ない人々。迫りくる統制。東北地方の苦境。貧困と人身売買。兵隊と言えども人の子。レビュー作家の矜恃。。。

 キャストの劇団員もみなさん素晴らしかったですが、これを書き始めるととてつもなく長くなるので(笑)、客演に絞って。菊谷の友人で地元紙の記者役の草野とおるさん。インテリっぽさが見え隠れするような、いい味を出してました。キャストながら津軽弁の指導も行ったそうですが、ネイティブでない私には完成度がよく分かりません(^^; もう一人の客演はAKB48・チーム8構成員という横山結衣さん。青森へ走る新人ダンサーという重要な役どころでした。扉座主宰の横内謙介さんが見いだしてキャスティングしただけあって、歌もダンスも芝居もなかなかのもの。劇団員と堂々渡り合っていました。客演扱いですが実は元劇団員の柳瀬亮介さんは芝居だけでなく見事なタップダンスも披露。かっこよかったです。

 

 今回の公演、とにかく短かったのです。厚木公演が2日で2回。東京公演が5日で7回。あっという間に終わってしまいました。再演して欲しいなあ。そして、もっと多くの方に観て感じてもらいたい。そんな芝居でした。

 印象深い台詞があります。『このセリフもそろそろ使えなくなるだろう。こうして大事なセリフが一つ一つ消されていくんだよ』

 そんな世の中にしてはいけない。そう思います。

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