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2019年9月16日 (月)

伊集院光とラジオと生活情報と

 関東地方を中心に大きな被害の出た台風15号の襲来から1週間が経ちました。千葉県では今も多くの地域で停電が続き、全面復旧の見通しは9月27日と言われ、商用電源の停止に起因して断水や携帯電話網の不通もあり厳しい状況が続いています。

 この状況のなか、いささか旧聞ではありますが、9月12日のTBSラジオ「伊集院光とラジオと」では、伊集院さんが情報をどう届けるかということについてラジオパーソナリティーとしての思いを吐露していました。

『NHKテレビは字幕で給水とかの情報を出している。チバテレビも頑張っている。
でも停電になってるとテレビがなかなか見られない。

ネットはネットで頑張っているけど、スマホが充電できなくて困っている。

いよいよやんなきゃいけないのはラジオだったりするのかな、ラジオは電池で動くものも多いから。
でも現状全然できてないという情けない状況』

 番組オープニングで大体このようなことを話していました。「おまえが言うな」と言われそうなことをあえて話しているのを聴いて、本人も葛藤を抱えて番組を担当しているんだろうなと感じました。話はさらに、民放連が政府(総務省)に要望し、近頃認められた話に及びます。そのあとのニュース解説コーナーで。

『停電のときに情報を届けるのに電池で動く機器を持っている可能性の高いラジオは活躍の場だし、こういうときこそAMラジオの存在意義を見せなきゃいけないけど。
そんななかで、いまAMやめてFMにしようみたいな。
千葉みたいなところに隅々まで情報をいきわたらせようとしたときにAM波の価値は高いのだけれど、こういうことをどう想定しているんだろう。
こういうことを見て考え方を変えたりするんだろうか。
AMは遠くまで届く、FMは細かいところに届く(→鉄筋ビルやノイズの多い都市部のことを指していると思われる) 、そういうはずだったんだけど。』

 どちらもラジオへの愛にあふれる伊集院さんらしい発言だと思います。「災害時はラジオ」などとよく言われながら、いやラジオ局自身もそう言っていながら、こんなことで良いのかと。

 日本の民放AMラジオ局は殆どの地域では県単位のサービスエリアであるのに対し、東京の民放AMラジオ3局は関東一円をサービスエリアにしています。極端なことを言えば他都県の聴取者にとって千葉の給水、停電、スマホ充電、入浴サービスなどの「生活情報」は 直接的には不要な情報であることが生活情報の放送に後ろ向きになっているのかもしれません。またラジオで細かく読み上げていくのは大変なことでもあります。しかし、NHKラジオ第一は関東の周波数では時間を区切って全国向け放送に割り込む形で千葉の生活情報を流しています。昨15日のマラソン実況中継でも実況を中断して流してました。公共放送と民放は違うと言われればそうかもしれませんが、やってやれないことはないのです。民放が「災害時はラジオ」とのスタンスを今後も維持するのか、あるいは放棄するのか、まさに岐路に立っているように私には感じます。

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