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2019年8月 9日 (金)

リニューアルされた広島平和記念資料館

 きょう8月9日は長崎原爆忌ですが、6日の第18回ヒロシマ祭り参加の折に観た広島平和記念資料館のことを綴ります。私はだいぶ前に入館したことがありますが、リニューアル後は初めてです。

 8時15分を中心とした追悼のセレモニーが終わったあとに入館しましたが、屋外に待機列ができるほどの長蛇の列ができていました。外国人の方も見かけます。最初に展示されていたのは、被爆後の市内のパノラマ写真と、市内の被害の面的広がりがわかる映像展示。被爆前の美しい町並みと壊滅後の姿が切り替わるようになっています。以前は確か、人形を使った被爆後の再現ジオラマと、被爆後の市内一円の模型図が最初の展示でした。再現ジオラマ=いわゆる被爆人形はリニューアルで撤去されました。議論のあるところだとは思います。

 その後は「写真展示」「実物展示」「市民が記憶を元に描いた画」がいくつかのテーマに沿って並んでいました。とりわけ多く感じたのが、死没者の遺品です。それも10代の子どものものが大変多い。どういうことかというと、建物疎開、つまり家の取り壊しに動員されて屋外で作業していた生徒が多く犠牲になっているということなんですね。8月6日はたまたま、その建物疎開の集中実施日だったそうです。空襲の火災の延焼防止が目的ですが、そんな作業に今で言えば中高生を、男子だけでなく女子も動員していたということ、そして、建物疎開が実際の空襲に対してはほぼ意味が無かったことを思うとなんとも虚しくなります。遺品の説明にはその由来が書かれていますが、それとは別に添えられた遺族の記した文章を読むと、無念さが伝わってきます。

 市民の描いた画には被爆後の様々な惨状が描きこまれていました。描かれた方は精神的にも大変大きな負担だっただろうことが想像できます。写真がほとんど残っていない中、記憶を視覚化する取り組みは意義があると思います。冒頭の再現ジオラマの撤去の代わりにもなっているように思います。

 別室には核兵器の開発の歴史と現在の核軍縮に向けた取り組みがパネル展示されていましたが、今また逆行するような動きがあることは本当に残念です。

 館内が混雑していたこともあって2時間近くかけて見ましたが、原爆は「街」に落とされたのではなく「人間」の上に落とされたのだということを強く訴えたいのだと感じました。人の上にこんな兵器を落としていいのか、良いわけがない、ということです。(感じ方には個人差があると思います) 機会があればぜひ訪れて感じてみて下さい。

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