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2019年5月15日 (水)

扉座公演「新浄瑠璃 百鬼丸」を観る

 5月12日の夜は、劇団扉座の公演「新浄瑠璃 百鬼丸」を観てきました。場所は扉座のホームグラウンド的な東京の座・高円寺。こじんまりとした舞台と客席の近い劇場です。

 なぜ3日遅れで今、書いているのかというと、観てみてとってもお勧めしたいのですが、なんと東京公演は初日を迎える前に前売券が完売!毎日当日券が若干枚出ているそうですが、切符の確保がお約束できない状況ではプロモーション的に早く書く必要性がないだろうという。。。扉座でこんなことは滅多にないのですけど(^;

 この芝居は手塚治虫さんの「どろろ」が原作ということですが、私は漫画方面は全く疎くて原作を知りません。また扉座での初演は14年前、今回は10年ぶり3回目の上演だそうですが、私が扉座を見始めたのが2011年ですから、これも知らない(^^: ということで全くの新作として観ました。

 芝居は、まだおなかの中にいる子どもを親が魔物に生け贄として差し出してしまったばかりに、肉体を魔物に奪われて生まれてきた百鬼丸が、魔物を倒して奪われた肉体を取り戻していく姿を描いていきます。スペクタクル、活劇的な要素も多く盛り込みつつ、百鬼丸と、行動を共にすることになった泥棒(どろろ)との掛け合いを通じて人間の弱いところ、ずるいところなどがあぶり出されていき、いろいろと考えさせられるところも。百鬼丸の肉体は奪われていても心はピュア。そこに泥棒がだんだんと心を寄せていく様が良かったです。終盤、ピュアだった百鬼丸が肉体を取り戻したとたんに豹変してしまうのも人間の性を見たようで考えさせられましたね。かなり切ない展開になったりもしましたが、ラストは希望の見える終わり方だったのは扉座らしいなと。新浄瑠璃とあるとおり、芝居の一部では台詞に代えて浄瑠璃の語りを入れているところも私にとっては初めてで新鮮でした。全体として美しい芝居でしたね。扉座お得意のエロい要素もありますが(笑)

 美しいといえば、効果音もがまた美しかったです。舞台袖にパーカッションがあれこれ置いてあり、劇団員が交代で音を入れていくのですが、実に効果的で豪華な音づくりでした。私も音楽ではパーカッションをやるので、演技も見つつパーカッションも気になってつい目がいってしまういという、かなり忙しい観劇になりました(笑)

 冒頭で触れたとおり、お勧めしたいのですが東京公演は前売り完売・・・ただ、このあと地方巡業があるようなので、お近くに来たときには如何でしょうか。

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