ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019の公演を振り返る(1)
というわけで、今年のラ・フォル・ジュルネTOKYO(以下LFJ)の公演を振り返ってみたいと思います。なお各公演の出演アーティストや曲目の詳細は公式サイトのプログラムで公演番号と対照していただければと(手抜き・・・)
◆公演241 ”6人ピアノストの豪華饗宴”(2台8手)
これはタイトルだけで切符を取りました。なんかすごそうだなと。実際,すごかった(笑)。ピアニストがまず豪華だったし。6人いて2台8手とはどういうことなのかと思ったら、6人を3組に分けて、1曲につき2組(つまり4人・8手)で演奏、1組ずつ交代して3曲やるとちょうど一回りする、という仕掛けでした。2台8手のピアノは音の厚みがあって華やか。曲が南欧をテーマにしたものだったことも華を感じた理由のひとつかもしれません。弾き終えたあとのアーティストの「やったぞ」といった感じの笑顔がまた良かったです。客席も盛り上がって大拍手。アンコールではなんと2台12手、つまり1台のピアノに3人張り付いての演奏という、滅多に見られないパフォーマンスでまたまた客席が盛り上がりました。まさにタイトル通りの饗宴でしたね。
◆公演246 ”ボリス・ベレゾフスキーのカルト・ブランシュ”
これはアーティストで切符を取りました。ボリス・ベレゾフスキーさんのピアノはLFJで何度も聴いてますが、素晴らしいので。ロシアの巨砲とか熊さんとか言われたり、ベレ様と呼ぶ人も。人気ピアニストです。
カルト・ブランシュはアーティストに全ておまかせの公演で、曲目は当日のお楽しみという趣向。なのにホール入口で貰えるプログラムにはなぜか曲目が印刷されてまして。ところが実際に演奏したのはそのプログラム通りではなかったそうで、インフォメーション掲示板に訂正情報が2回入るという(笑)。カルト・ブランシュなんだからプログラムの曲目は空白にしとけば良かったのにねぇ。(実演された情報は別途欲しいですが)
演奏されたのはスクリャービン作品。初めて聴く作家ですが、現代音楽的な香りもあり、どこかスピリチュアルな香りもあるという、不思議な感覚の曲でした(意見や感じ方には個人差があります・笑)。大柄な体と対照的に音は実に繊細。でもどーんと弾けるところはバリバリと弾くという、ベレゾフスキーさんならではの曲だったようにも思います。全て弾き終わって大拍手。ベレゾフスキーさんもご機嫌だったのかアンコールを2曲も弾いてくれてまたまた大拍手でした。
ということで、まずピアノの2公演を綴りました。まだ続きます。
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