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2018年8月22日 (水)

マグカル版「バイトショウ-BEST盤」を観る

 先週末の8月19日は、マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミーのミュージカル「バイトショウ-BEST盤-」を観てきました。
 マグカル~は神奈川県のミュージカル俳優育成プログラムで、私が近年贔屓にしている劇団扉座主宰の横内健介さんが塾長を、講師陣も扉座と深く関わりのある方々が務めています(詳細はこちら)。そんなわけで出演者はみなさん役者の卵ということになるわけですが、すでに4年活動していて初期メンバーのなかにはプロの舞台にも出演するまでに成長しています。6月に観た扉座公演「リボンの騎士」にも出身者が出演していてフライヤーも置かれていた縁で、今回初めて観劇しました。

 演目の「バイトショウ」は元々は扉座で2013年に上演されたもの。当時私も観ましたが、マグカル版にどのようにアレンジされているかという点も個人的には業務のあるところでした。

 会場は神奈川県青少年センター・紅葉坂ホール。この芝居ではなんと、観客は客席ではなくステージに通されます。バックステージなんて見ることないですから興味津々で袖を通り、ステージへ。回り舞台の上にしつらえたひな壇に客席が設置されていて、そこに座ります。そして、芝居の進行の中で客席が回るという趣向!一般的に演劇の場面転換は暗転で対応しますが、この公演では360度が舞台で客席を回すことによって場面転換をするんですね。役者はどこにいるかというと、ステージ上の回らない所とか客席とか。。この演出は今までにない感覚で面白かったです。

 扉座のバイトショウは、プロのシンガーを目ざす女性の半生記という形で綴られていましたが、本公演では役者・ダンサー・ミュージシャン・料理人など、様々なプロを目ざす若者の群像劇という形に再構成されていていて、若者がバイトに明け暮れつつ夢を追う姿をより普遍的に描いていました。扉座版で盛り込まれていたエピソードも結構出てきたので、「ああ、こんなシーン、あったあった」と思い出しながら楽しく観ていました。もちろん楽しいだけじゃないくて挫折の姿なども描かれていたり、大切な人との別れがあったりと泣きのポイントもあるのは扉座のお家芸そのまま。希望のある終わり方もそうですね。

 芝居のほうは現役の若手(笑)のエネルギッシュさが溢れるもので、芝居もダンスも歌もなかなかのもの。アカデミーのメンバーだけでこれだけものものが作り上げられるというのはすごいなあと。だって扉座版のときは客演でミュージカル俳優を入れてましたからネ(微笑)。演劇の目の肥えた人が評論家目線で観劇すれば気になるところはあるのかしれませんが、観て良かったと思える良い芝居でした。

 2016年から脚本を少しずつ変えて演じられているそうですが、来年もあるのかな。また観てみたいです。

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