記憶と教訓の継承
きょう1月17日は阪神淡路大震災から23年の日でした。
平日、そして「節目」ではない年ということだからなのか、関東のメディアは至って静か。新聞のラテ欄を見ても関連番組と分かるものはほとんど見当たらず。テレビジョンで確認できたのは遅い時間に放送されるNHK総合の「NHKスペシャル」だけ。あとは「あさイチ」の内容に防災術が見えたぐらい。ラジオも文化放送「斉藤一美サキドリ」が神戸からの中継を前面に出しているのが目立つぐらい。それでも朝のワイド番組を中心に震災のワードが見える局がいくつかあったので、ラジオが「災害時はラジオ」を意識しているだろうことは感じられます。
考えてみると、例えば今年成人式を迎えた人は阪神淡路大震災の後に生まれているわけで、メディアなり書籍なりで情報に触れなければ震災のことは知りようがないわけです。年を経るほどに震災の記憶と教訓を広く継承していくことが重要になってくるように感じますが、現実には逆にメディアでの露出は減っていく・・・。今年、神戸市の追悼の集いが行われた三宮の東遊園地には竹灯籠で「伝」の文字が形作られたそうですが、継承への危機感が表れているように思います。
radikoプレミアムのエリアフリーでラジオ関西の早朝ワイド番組「三上公也の情報アサイチ!」を聴きましたが、リポートの中で「風化っていうけど、被災者に風化はないんですよ」と言っていたのが心に残りました。今日の神戸新聞NEXTを見ていると「県の復興借金、いまだ4386億円 重い地元負担」「借り上げ復興住宅 最多60団地で入居期限」という記事が。震災は終わった話ではないということもわかります。
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