「午前0時の歌謡祭」河合奈保子特集を聴く
FMおだわらの深夜音楽番組「午前0時の歌謡祭」、9月はかねて告知のとおり「私も好きな河合奈保子」と題して放送されました。18日深夜の本放送、25日深夜の再放送とも終了しましたので、聴取記を。
FMおだわらでの河合奈保子特集といえば、姉妹番組にあたる「ラジオ歌謡選抜」で15年3月に放送されたのが記憶に新しいところです。この時は一般リスナーを意識してか、マニアックに走りすぎないよう自作期に入る前のシングル曲を中心にしつつ「夢かさねて」も入れてファン向けにもアピールするという構成でした。無難といえば無難ですが、それでもラジオで1時間まるまる奈保子さんの特集なんて滅多にないことなので大いに盛り上がりました。
今回の「午前0時の歌謡祭」は、パーソナリティー(番組ではオーガナイザーと自称)の濱口英樹さんが、完全にファン目線の構成を発動(笑)。ゲストにコロムビアの衛藤プロデューサーを迎えて話しを聞きつつ、流す曲はすべてライブ音源からという思い切った構成でした。ライブ音源で統一した理由を「ライブこそが奈保子さんの真骨頂を発揮する場と考えており、そのボーカル力を会場の臨場感とともにリスナーの皆さんに堪能いただければ」と説明していましたが、まさに我が意を得たり!そう、やっぱり奈保子さんってライブアーティストだと思うのですよね。もちろんスタジオ版のテイクも良いんですけども。今ラジオで奈保子さんのライブ歌唱を聞く機会はまずないですし、全編ライブ音源は一見マニアックな構成に見えても曲目はほとんどお馴染みのシングル曲なので、一般リスナーが聞いても十分ついてこれたはず。良い判断だったと思います。
コロムビアの衛藤さんからはいろいろなお話を聞けましたが、奈保子さんをどう捉えているかという質問に対して「歌が上手いというのがレコード会社としてはまず大切」「根強いファンも多くリクエストもあり、CDを出せばリアクションが良いので大切にしていかなければならないアーティスト」と答えていたのは嬉しかったですね。
8月のDVD発売の経緯については、概ね以下のような話をされてました。
・昨年は35周年で記念ベスト「私が好きな河合奈保子」を出した。
・これに合わせて事務所が週刊誌と組んでグラビアを掲載するということもやっていた。
・昨年の経緯を踏まえ、今年に入ってマガジンハウスから写真集を出したいと芸映に話が入った。
・芸映から「写真集だけでなく、コロムビアでも何か出しませんか」と話しが来た。
・マガジンハウスが写真集なら、コロムビアもビジュアル(=映像)が良いだろうとDVD発売を考えた。
・しかしライブビデオはすべてDVDで復刻済み。
・ちょっと遠ざかっていた、当時奈保子さんが好きだったライトなファンにも再注目してもらいたい。
・そういった方にも手に取りやすいようにライブ盤の中からシングル曲を集めたライブベストとした。
なるほどー、と聞いていたのですが、以前に週刊朝日が掲載した記事では芸映の話しとして、コロムビアとマガジンハウスから別々に発売企画の話を頂いたので同時発売することになったとされており、一部食い違いがあります。さて真相は如何に・・・ということになりますが、個人的には衛藤さんの説明のほうが腑に落ちる感じがします。あくまで個人的な邪推ですけど、芸映(≒奈保子さんサイド)も写真集「だけ」の発売はグラビアアイドル視されかねずあまり好ましいことではないと考えたのではないでしょうか。繰り返しますがあくまで邪推です。
イントロクイズのコーナーもありましたがこれは余裕で全問正解できました。隠しテーマ「NHK紅白歌合戦での歌唱曲」も3曲聞いたところでだいたい予想できました♪
コロムビアの今後の展開については特に語られなかったですが、新しい動きがあれば交流サイト NAOKO FAN MEETING に情報を出していくそうなので、ゆるーくチェックしていきたいと思います。ってことはこのサイト、当面は維持されるということですね。
1時間まるまる、濱口さんの奈保子愛に溢れた内容で(←ここ結構重要)、かつ音楽面の魅力・素晴らしさを折に触れて語ってくれたので、楽しくて嬉しい番組になりました。大満足♪企画頂きありがとうございました。
プレイリストはこちらの公式ページをご覧ください。BGMながら「Sky Park」が流れたのもグッドでした。
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