扉座公演「郵便屋さんちょっと2016」を観る
もう3日前になりますが、劇団扉座第58回公演「郵便屋さんちょっと2016」の厚木公演初日(6月18日)を観てきました。初日といっても厚木は2日公演なので、翌19日が千秋楽です(微笑)。
今回の芝居はつかこうへい七回忌特別公演と銘打たれています。初期のつか作品が原作だそうで、扉座がつか作品を取り上げるのは「つか版・忠臣蔵」に続いて2度目とのこと。とはいえ私は芝居の初心者、それも音楽劇「オリビアを聴きながら」以降の扉座しか観てませんから、つか芝居なるものには何の思い入れもなく観劇したわけであります。そこはつかさんへのオマージュをこれでもかと注ぎ込んだという主宰・脚本・演出の横内謙介さんとはズレているところです(^^;
しかーし、つか芝居なんか知らなくても、とても面白い芝居でした!
今作のキャッチコピーは「燃える!泣ける!!キマる!!!」・・・まさにそんな芝居でした。あと付け加えるとしたら「笑い」と「お色気」かな(^^; 私にとっては扉座テイスト満載の芝居でしたね。主役の山中崇史さんが、はちゃめちゃな役どころながらすんごいカッコイイです。
芝居の筋は書きませんが、最初のほうは「そりゃありえないだろう」というハチャメチャな設定で進行し、笑いどころ多数。やがて社会風刺などが入ってきてだんだんとメッセージ性が見えてくる。それを私は「使命」と「いのち」と受け取りました。ラストはほろっと来ましたね。意外に思えたのは、芝居の途中でもキメの場面では自然と拍手が湧いてました。私は芝居の途中で拍手するという習慣(?)がないのでちょっと面食らいましたが、厚木の地元の方の観劇スタイルなんでしょう。こういうの、温かくて良いですね。
そして、芝居初心者の私にも、以前に観た「つか版・忠臣蔵」との共通点から、つか芝居なるものが少しだけわかってきたような気がします。ハチャメチャな設定と進行、膨大な台詞量、熱い演技、大音響のBGMとその選曲、多色の照明・・・もちろん、知ってる人からすればそれだけじゃないとお叱りを受けることになるのでしょうが。
とにかく面白いのでお勧めしたいのですが、東京公演(6月23日~7月3日/座・高円寺)は売れ行き好調で切符があまり残ってないという・・・。プレイガイドでは品切れが多いですが、扉座に残っているものもあるようなので、問い合わせて頂ければと思います。
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