劇団扉座「いとしの儚」観劇!
きのう11月1日は、私が推している劇団扉座の今年の定期公演「いとしの儚 -100 Days Love-」を観てきました。
この演目は2000年初演で、扉座としては15年ぶりの再演だそうです。ほかに外部で何度か上演されたそうですが、演劇歴=扉座歴5年の私は初演も外部の上演も知る由もなく。。調べれば調べられるのでしょうが、あえて予備知識無しで、新作として観ました。
会場の座・高円寺1に入ると・・・目に飛び込んできた舞台は、昨年の定期公演「おんな武将NAOTORA」とそっくり。能舞台のようなシンプルなセットと、袖に置かれた効果音用のパーカッションの数々。。これで時代物だというのはすぐにわかりました。
さて芝居はというと。。。私が5年間観てきた中で、こんなに泣きのポイントの多い芝居は初めてでした。私は涙腺が硬いのでそうそう泣きませんが、きっとハンカチ必須の方も多かったことでしょう。私も最後にはちょっとうるうる来てしまいました。とても簡単な言葉で書いてしまうと「悲しい物語」なのですが、なんというのかな、とても深かった。人を想う心とか、人間の性とか、強さとか、物事の優先順位とか、いろいろとね。
ストーリーは、ちょっと書けません。そもそもが奇想天外な設定の物語で、そこにいろいろ仕掛けがあるので、それを書いてしまうのは。。。それと、この公演「R12」指定になっています。物語の展開の中で男女の性愛がキーになっていて、それをぼかせないので、そういうことになってるそうで。ということも書くのを憚られる理由です。
少々重めの芝居ですが、そこは扉座、ちょっとした小ネタがあったり、時代物なのに突然時事ネタが入ってきたりして笑わせるところもあります。お約束のアドリブもありますしね。
今回の主役はテレビ朝日系「相棒」でもおなじみの山中崇史さん。無頼の博打打ちの鬼気迫るような芝居が印象的でした。そして、その相手役=儚=には客演のMEGUMIさん。良い意味でグラビアアイドルの面影が全く残っていませんでした。いい役者さんになりましたね。今回は芝居をやりたいと主宰の横内謙介さんに志願したそうです。
というわけで、悲しい内容だけど心に残る良い芝居でした。ぜひご覧になって、感じて頂ければと思います。東京公演は11月8日まで。そのあと厚木市文化会館でも11月21・22の両日に公演があります。詳しくは扉座ホームページでどうぞ。
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