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2015年11月14日 (土)

なんとも残念な週刊現代

 本館お便り広場にも頂いているとおり、11月9日発売の週刊現代の巻頭グラビアに、河合奈保子さんの写真が掲載されました。週刊現代は7月13日発売分でも奈保子さんのグラビアを掲載しており、短期間で2回も企画されるというのは異例でしょう。
 で、本来ならメディアに奈保子さんのことが取り上げられることは喜ばしいことですが、今回のグラビア掲載については、なんとも残念な気持ちを禁じ得ません。なぜなら、音楽面の魅力に全く触れていないからです。これは7月のときもそうでした。リード文は当時のスタッフだったという方の証言を引用して綴られていましたが語り口や笑顔に関するもの。今回はリード文すらなく、まるで奈保子さんの魅力はビジュアルのみと言わんばかりの編集に悲しくなりました。ちなみに最後のページに簡単なプロフィールが書かれていますが、何曲発売したかという数字のみを追い代表的な曲名すら書かれていません(ちなみにプロフィール欄は7月も今回もほぼ同じ文章)。

 誤解のないように申し添えると、私は奈保子さんのビジュアルの魅力を否定したいわけではなく、グラビアの仕事をタブー視するつもりもありません。奈保子さんのビジュアルの魅力は当時のアイドル出身アーティストの中では群を抜いているのは間違いありません。でもそれは魅力のひとつに過ぎず、そこ「だけ」を取り出して殊更に強調されるのは嫌なのです。奈保子さんの魅力の本質はその高い歌唱力と表現力、素晴らしいライブパフォーマンス、そして作曲センスなど音楽面にあります。同時代これほどまで音楽に真摯に向き合い自らを高めていったアイドル出身アーティストはそういないでしょう。そこをスルーされるのはとても残念だし悔しいのです。

 同じようなグラビア企画は、今年になってFLASHや週刊ポストも打ちました。水着主体の写真掲載は週刊現代と大差ありません。しかし、FLASHでは元ディレクターの古池鋭也氏、ポストでは社会学者の太田省一氏の寄稿により、高い歌唱力やシンガーソングライターへ昇華したことも触れています。そこが現代と決定的に違うところです。

 今回の件であらためて「河合奈保子はアーティスト」を広く啓発していく必要性を感じました。いやほんと、実際に聴いてもらえればすぐにわかると思うのですけどね。ファンリクエストにより初期曲から自作曲まで幅広く収録された35周年記念ベスト盤「私が好きな河合奈保子」を聴いてもらえさえすれば。

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コメント

MARUさん ご報告ありがとうございます。
私は本屋にもコンビニにも立ち寄れてないのでまだ見てはないのですが、まぁね… 何と言ってよいやら。
それからでも一度聴いてもらえれば奈保子さんのシンガーとしての魅力を解ってもらえると思うんだけどな。

投稿: TAMA | 2015年11月14日 (土) 17:44

■ TAMAさん
いらっしゃいませ。
そう、聴いてもらえれば、なんですよね。いちおう「私が好きな河合奈保子」の告知は入っているので、手にとってもらいたいところです。
それにしても、週刊現代は2年ほど前に売野雅男さん、嘉門達夫さん、そして元マネージャの鼎談記事を掲載し、そこでは奈保子さんの音楽面の魅力が大いに語られていたにもかかわらず、今回完全スルーだったのは本当に残念です。編集部が知らない話しでないだけに。

投稿: MARU | 2015年11月15日 (日) 14:11

わたしは週刊誌のたぐいは一切見ないのでよく判りませんが、MARUさんの憤り伝わってきました。naoko姫の写真集はすべてありますし、サンシャインビーナスのポスターは寝室のドアに貼ってあり毎朝挨拶は欠かせません。naoko姫の笑顔に何度となく癒やされ勇気づけた事か。 私はnaoko姫とは4歳年上の同じ7月生まれなのでデビュー当時から妹のような存在です。MARUさんの言うとうり彼女のビジュアル面ばかり取り上げられるのはいかがなものかと思いますが仕方ないかなと思います。私もCDよりDVDを見る事が多くピュアモーメントは本当に何回見たか判りません。オーバーに言えば私とって河合奈保子は17歳くらいで止まったままなのかも知れません。

投稿: 綿帽子 | 2015年11月19日 (木) 08:35

■綿帽子さん
いらっしゃいませ。
DVDは良いですよね!ビジュアルの魅力もライブパフォーマンスも堪能できて、何と言ってもライブの歌唱が素晴らしい!奈保子さんの出版物の中では一番良いコンテンツだと思います。

投稿: MARU | 2015年11月20日 (金) 02:21

そのページの担当者の「アイドルに対する概念」が、その様なものだということだすね。河合奈保子ファンでもないのでそんなページになったのでは、と思います。世代ですよね。大勢でやって数打てば当たる的な現在と比べたら、独りで売れなければならないあの頃のアイドルの大変さ、独りだから故に高める歌唱力のクオリティーだとかは世代の違うそのページ担当者や編集者には分からないと思います。

投稿: 通りすがり | 2015年12月13日 (日) 05:23

■通りすがりさん
いらっしゃいませ。
世代の違い、確かにそれはあるのでしょうね。今のグループアイドルも当人はグループ内生存競争に打ち克つための努力はあるのでしょうが、芸能そのものの質は求められてませんものね。それが当たり前となった世代の方々にもビジュアルの魅力に留まらないことを理解してもらえたらと思います。

投稿: MARU | 2015年12月13日 (日) 22:44

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