筑鉄電車に乗る
10月3日は尾崎亜美さんを追っかけて下関へ行ったわけですが、せっかくの西日本遠征なので、ちょっとだけ足を伸ばして北九州の筑豊電気鉄道(筑鉄電車)に乗ってきました。
なぜ筑鉄・・生活路線で地味な存在ですが、2009年に公開された映画「おっぱいバレー」ではロケに協力していて話題になったことがあります。そして、ここ数年で変化が起こりそうな気配なので、「今」の雰囲気を感じておこうと、ロケ地巡りをかねて行ってみました・・・といいつつ、私は映画を見てないのですけどね(^^;
起点は黒崎駅前駅。路面電車の電停のような名称ですが、もともとは路面電車の西鉄北九州線の電停でした。
駅は再開発ビルの中にあるのですが、目立つのは併設のバスターミナルの表記のみ。知らない人は「駅はどこか」と探してしまいそうです。筑鉄の駅は奥の一隅にあります。
筑鉄は立派な鉄道線ですが、廃止された西鉄北九州線に乗り入れていた関係で車両は路面電車タイプであり、駅はホームがあるだけ。
黒崎駅前から3つめの萩原駅。ここは映画のロケ地になっています。駅近隣には団地があり、団地併設の昭和チックな商店街がレトロ感を醸しています。横切るのは最新のステップレス超低床車。
萩原から暫く直方に向けて乗車します。筑豊中間から先は乗客がだいぶ少なくなりました。電車も半数は中間で折り返してます。ちなみに中間は「なかま」と読みますが、距離的にも筑鉄電車のほぼ中間に当たります(^^;
車庫のある楠橋駅で下車してみました。
こちらは旧型の車両。元西鉄北九州線の車両で、映画ではもっぱらこの車両が映っていたようです。
直方に着く直前で遠賀川を渡ります。空が広い!ここもロケ地になっています。
終点の筑豊直方駅は立派な高架駅です。といっても他の駅同様、ホームがあるだけで出札も改札もありません。路面電車ライクな路線でありながら高架駅となっているのは、当初は福岡への延伸計画があり、この先で国鉄筑豊本線を立体交差することを見据えていたからとされています。実際そうなのでしょうが、現地に行ってみるとそれだけではないような。。。この駅、先ほど渡ってきた遠賀川の橋梁からすぐの場所にあります。もし駅が地平だと土手から急勾配で下らなければなりません。急勾配を避けるために、土手と同じ高さの高架で駅を作った、そして将来の延伸にも対応できるようにした・・・そんなところではないかと思います。
全線乗り通してみると、鉄道だけど路面電車ライク、そして車掌が乗務する連結車で運転されているというところは広島電鉄の宮島線とイメージが重なります。広電にも元西鉄北九州線の車両が入ってますし(←間違いでした。広電に入ったのは北九州線とほぼ同一仕様の福岡市内線の車両を改造したものでした)。ただ運行間隔はだいぶ違いますね。土休日の日中は中間までは12分毎ですが、その先は24分毎となってしまい、都市近郊の路線としてはもうすこしがんばれないものかなとも思います。
随所にレトロ感が感じられるもののICカード対応や新車の導入など近代化もされています。でもねえ、超低床車の導入は方向性としてどうなんでしょう。というのも、乗り入れ先の西鉄北九州線が廃止されたことで路面からの乗降は全く無く、路面電車タイプの車両である必要はすでに無くなっているわけです。なれば、高価な超低床車をちまちま導入するよりも、各駅のホームをかさ上げして在来車のドアのステップを切ったほうが、安上がりかつ全面的にバリアフリーに出来るんじゃないかと思うのですよね。筑鉄の車両はドアが引戸ではなく折戸なので改造がしにくいのかなあ。。沿線住民でない私が口だしすることではないのでしょうけど(^^;
地方交通の経営はどこも苦戦してますが、地域に根ざした路線であることを肌で感じましたので、これからも頑張って欲しいなと思います。
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