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2015年8月 2日 (日)

玉音放送の公開

 すでに報道のとおり、1945年8月15日の、いわゆる「玉音放送」に使われた昭和天皇の録音盤から再生した音声が、8月1日に宮内庁ホームページで公開されました。トップページを見ても玉音放送とは書かれていませんが、「当庁が管理する先の大戦関係の資料について(平成27年8月1日)」において録音盤の写真とともに音声ファイル公開されており、パソコンで聴くことが出来るようになっています。

 録音盤が再生できたというニュースを聞いたとき、正直大いに驚きました。というのも、同時に作成され、現在NHK放送博物館(現在一時休館中)で保管公開されているものは、NHKに下賜された時点で痛みが激しく再生不能になっていたとされるからです。宮内庁で保管していたほうの録音盤はかなり保存状態が良かったということになりますが、なぜそんなに違いが出たのでしょうね。

 実際に聴いてみると、現在私たちが耳にしている音源よりもノイズが少なく音声が明瞭です。デジタル処理も施されているのかもしれませんが、聴きやすくなっているので、新しい日本の出発点となった歴史的な音源をぜひ聞いてみて頂きたいと思います。サイトには詔書全文も掲載されています。私は、実際に拝聴して、このタイミングで音声を公開したことに対する天皇皇后両陛下の想いを感じざるを得ませんでした。

 さて、偶然なのでしょうが、その8月1日にはNHK-BSプレミアムでドラマ「玉音放送を作った男たち」が放送されていました。私が以前に書いた記事で触れた下村宏・内閣情報局総裁を初めとして玉音放送を実現した人達の、放送までのいきさつをドキュメンタリードラマとして描いていました。さすがに90分ですべてを描ききるのは難しかったのか、端折ったりあっさり決着したりする場面もあったのですが、良い番組でした。下村氏が在野時代は自由な報道を指向していて、情報局総裁として都合の悪いこともできるだけ伝える「情報改革」を進めていたこと、終戦の告知に限らず、戦中から「天皇陛下による御放送」の実現を模索していたことは初めて知りました。衛星だけの放送ではもったいない、地上波での再放送があるといいなと思います。

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コメント

こんにちは、マスター

NHK-BSプレミアムで、その様な番組が放送されていたのですね。私の家は、通常の放送しか見れないので、知りませんでした。
数年前、地上波のNHKで、玉音放送に至るまでの話しの番組がありました。終戦反対派の人達に妨害される事も考えられるので、玉音放送のレコードを複数枚作ったことを、その番組で私は知りました。前の事なので、何枚だったかは忘れました。2枚か3枚だったような・・・
今回、BSプレミアムで放送されたということは、新しい史実が分かったのでしょうね。

いつか歩いた道を、また歩くことにならないよう、願うばかりです。

投稿: ナベちゃん | 2015年8月 3日 (月) 22:18

■ナベちゃんさん
いらっしゃいませ。
玉音放送の録音は、2台1組の録音機を2セット用意し、1回の録音につき2セット、2回録音したので4セットの録音盤が出来ていたようです。放送に使われ宮内庁が保管していたものが2回目の録音盤で今回公開、1回目の録音盤はNHKに下賜されて以前から公開されていたものということになります。
今回のドキュメンタリードラマは特に新事実を受けて制作されたということではないようですが、このタイミングで放送されることに意義があるのだと思います。

投稿: MARU | 2015年8月 5日 (水) 17:14

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