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2015年5月16日 (土)

熱狂の日を振り返る(2)

 前記事の続きで、大型連休のクラシックフェス「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン熱狂の日音楽祭」(以下LFJ)で特に印象が強かった公演を振り返りかえります。

■公演215(5月3日)
 ショパンのピアノ協奏曲第1番がメインのプログラム。ピアノのソリストは弱冠⒛歳という小林愛実さん。袖から出てきたとき、あれ子供が出てきた(笑)みたいな様相で挨拶の笑顔もかわいらしかったのですが、演奏が始まって会場の大型ビジョンに映し出された顔は別人のように大人びてかつ真剣そのもののまなざし。そして出音も繊細。そのコントラストにびっくりしました。

■公演351(5月4日)
 一噌幸弘さん率いる能管またはリコーダー、鼓、津軽三味線、ヴァイオリン、パーカッションという編成の邦楽バンドの演奏。リコーダーでバッハの無伴奏チェロ組曲2番をやったり、能管で能楽の古典をやったり、オリジナル曲をやったり。なぜクラシックフェスに能楽なのかというと、今年はバロックが多いのですが、その時期が日本ではちょうど室町時代ということで、その頃の流行である能楽とのコラボということだそうです。それしにても一噌さんのオリジナル曲の演奏はアグレッシブで熱かった!一人で笛5本操ったりとかね。邦楽でこんなに弾けた演奏するんだとびっくり。とっても楽しめました。

■公演316(5月4日)
 ラ・フォル・ジュルネのファイナルコンサート。これがもう大変な盛り上がりで。
 はじめにアマンダ・パビアンさん(ソプラノ)とアレッサンドロ・ベラトーレさん(テノール)でオペラの「私のお父さん」とか「乾杯の歌」とか。5000人収容のホールAをマイク無しで響かせて拍手喝采。
 続いてグリーグのピアノ協奏曲。ピアノのソリストはアルゲリッチの再来とも言われるユリアンナ・アヴデーエワさんでしたが、これがド迫力の大熱演で、第1楽章の終わりで拍手が。曲が終わっても拍手で何度もステージに呼び戻され、まだプログラムが続くのにここでピアノだけのアンコールが!(ショパンのワルツ第5番)
 そしてラストはオケのみでマルケスのダンソン第2番。初めて聴いた曲ですがこれがもうラテンのノリでテンション急上昇。演奏したシンフォニア・ヴァルソヴィアはLFJの実質的なホストオーケストラで、これまでの私の印象は優等生的演奏、だったのですが、この曲はノリノリで演奏していて印象変わりました。終演後はもちろん拍手喝采。
 拍手で指揮者が何度も呼び戻され、なんとアマンダ・パビアンさんとアレッサンドロ・ベラトーレさんを連れてきてアンコールでもう一度「乾杯の歌」をやってさらに盛り上がり、さらにダブルアンコールでオケのみでブラームスのハンガリー舞曲第5番を。拍手は鳴り止まず、最後は指揮者がコンマスを強制連行してお開き。60分予定の公演でしたが、すべてが終わったときには90分が経過していました。


 パシオンという抽象的なテーマで、ちょっと地味かなと思った今年のLFJも、やっぱり最後は熱狂して終わったところがLFJらしかったです。良い形の終わり方だったと思います。

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