扉座ミュージカル「バイトショウ」拝見!
扉座が本気で創ったオリジナルミュージカル「バイトショウ」。まずは厚木公演(神奈川)で幕を開けました。厚木公演は2日間2公演のみなので初日の次が楽日なのですが(微笑)、その楽日(10月13日昼)をさっそく観てきました。
いやー、良かったです。大劇場のミュージカル公演を観たこともなく、扉座初心者でもある私が言える立場ではないかもしれないけれど、間違いなく扉座テイスト満載の、扉座ならではの、扉座でしかできないすばらしいオリジナルミュージカルだと思います!
舞台は昼の縫製工場のシーンから。冒頭から歌で始まります。そして終業後、主人公・久保薗チエが向かう先がライブハウス「CLUB DOORS」。ここでシンガーに変身したチエが、夢と挫折の半生を語るといった感じで物語は進んでいきます。このオープニングから見物。
「バイトショウ」にはミュージカル劇団出身の柳瀬大輔さん、五十嵐可絵さんが客演しており、この2人の歌の迫力はさすがです。しかし扉座劇団員も負けずに堂々渡り合っています。ソロを取った高橋麻理さん、鈴木里沙さん、岩本達郎さん、みなさん聴かせますし、新原武さんは五十嵐さんとのハーモニーが実に素敵でびっくり。本気のミュージカルです。
そして物語は・・・前半はコミカルな部分が多く笑いのツボもたくさんあって、客席からも笑い声が。しかし後半になるとシリアスな話になってきて、現実の厳しさや人情に涙腺が緩んできます。しかし最後には希望が見えてくる。。。
そう、この『笑い→シリアス(現実)→希望』という構成、これが扉座テイスト(だと私は思ってます)。そして現実の厳しさも示しながらも夢を追う人への賛歌であることがメッセージとしてきちんと伝わってくる・・・ふだん扉座が台詞劇でやっていることを「ミュージカル」という形式を使って演じているということです。私は演劇や歌を目指したことはありませんが、物語には深く共感できました。そういった方面を目指している方が観たら尚のことだと思います。
ということで、観劇お勧めします。東京公演は座・高円寺で10月16日から。26日夜以外はまだチケットあるようです。
【扉座第54回公演 ミュージカル バイトショウ】
◎東京公演
座・高円寺1
10月16日(水)~27日(日)
(21日・休演)
前売・当日券共4500円
学生券3000円
詳細は扉座のページでどうぞ!
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コメント
こんばんは。
2007年の記事にとても素敵な言葉があり、感動しています。京都ホテルと京都仏教会の対立の記事のあとにある言葉です。
京都は遺跡や模型などではなく、現役の大都市です。したがって、大都市としての必要な更新はしなければならないでしょう。しかし、その更新によって「どこにでもある地方都市のような姿」になっては京都の魅力がなくなってしまいます。難しい問題ですが、うまくバランスをとって欲しいなと思います。
中学で教員をしています。とても感動した、また素晴らしい言葉なので授業で使わせていただいてもよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。
投稿: たっちろ | 2013年10月14日 (月) 18:34
■たっちろさん
いらっしゃいませ。
過去の記事を読んでいただきありがとうございます。私は京都が大好きですが、非在住者すなわち、いち観光客に過ぎません。そんな私の戯れ言は、京都で商売をしている人、暮らしている人からすれば綺麗事と映るかもしれません。それでもよろしければ、どうぞお使いください。よろしくお願いします。
投稿: MARU | 2013年10月15日 (火) 00:19