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2012年5月26日 (土)

技研公開2012

Giken2012

 きょうは毎年行われているNHK放送技術研究所の一般公開に行ってきました。恒例行事かつ土曜日ということもあってか、結構な人出でしたね。

 展示内容は日頃の研究開発の成果の紹介ですが、毎年見ていると正直いってそう目新しいものはありません。そのぶん、地道に研究開発を続けているなということは分かります(微笑)。
 気になったものをいくつか。

■スーパーハイビジョン
 ここしばらく展示の目玉になっていて毎年その精細さには驚かされますが、今年はフレーム周波数120Hz版(120fps)が出ていました。従来の60Hz版と並べてみると、動きのある物体のブレによるにじみが皆無でくっきりすっきり映っているのが素人でも分かります。ま、レートを上げてるんだから当然といえば当然なんですが、具体的に試作品を見ると感動しますね。
 毎年おなじみのスーパーハイビジョンシアターは、いつもの1F実験スタジオではなく講堂で見るようになってました。上映内容はスペースシャトルの最後の打ち上げ。音響は22.2chで大迫力だったのですが、個人的にはスーパーハイビジョンの素材としてはあんまり・・・。やはりスーパーハイビジョンはネイチャーもののほうが合うような気がします。

■インテグラル立体テレビ
 専用めがね無しで立体映像が見え、見る人が位置を変えると・・・たとえば左に動くと左から見たように見えるという、まさに「そこにあるような」立体感が得られるテレビ。これも毎年展示されていますが、年を追うごとに精細さが増しています。今年はかなり精細だったと思いますが、それでもピントが外れたところ(背景)は画像がかなり粗く見えてしまいます。スーパーハイビジョンの映像も、撮り方によっては(絞りを開けて背景をボカす)かなり立体感があるので、私なんかはそれでいいんじゃないかと思ったりもするのですが(^^;

■放送と通信の融合
 Hybridcast(R)とソーシャルテレビを推していました。Hybridcastは放送波による映像伝送と、インターネットによるデータ伝送を組み合わせていろいろやろうというもの。一例として、大集団の歌手グループのステージの中継を放送波で、グループの中で好みの歌手のアップ映像をネットで取得してワイプで合成、なんてものが出てました。
 ソーシャルテレビは、SNSとテレビの融合。昔は茶の間に一家が集まってわいわいテレビを見ていたものですが、そんな感じを離れた場所で見ている人どおしで実現しようとしているようです。

■VHF-Low帯マルチメディア放送
 地上デジタル放送への移行で空いた1~3chを使って、移動体向けのデジタル放送をしようというものですが、ほとんど同様のことがNOTTVとして実現しており、私には違いが良くわかりません(^^; 説明員の話によると、基本技術は同じでセグメントの使い方が違うらしいのですが・・・。

■生字幕制作のための音声認識
■気象情報を対象とした手話CGへの翻訳
 これは聴覚障害者向けのサービスとして実用化が待たれるものでしょう。結構認識率高かったです。

■興味度推定技術を応用した番組推薦システム
 これはねえ・・・使い方によっては怖いなあと思いました。テレビを見ているときの行動をカメラで捉えて、集中して見ているのか、つまらなそう(ながら視聴)なのかというデータを集めて分析し「あなたならこんな番組は如何ですか」と提案するらしい。個人の嗜好が把握されることになるので、プライバシー保護が重要な問題になるのでは。

■仮想対決システム
 別々に競技する選手、たとえばスキーの滑降なんかを全く同じカメラワークで撮影して、合成することで仮想的な対決映像を作るというもの。選手ごとのコーナリングの違いとか時間差が一目瞭然で、これは面白いと思いましたね。


 会期はあす5月27日までですので、興味のあるかたはどうぞ。説明員(たぶん、ふだんは研究者)がみなさん張り切って説明してます(^^)


 <おまけ>

 NHKの衛星放送開発がIEEE(電子情報系の国際的学会)のマイルストーンに認定されたそうで、入口脇に碑が飾ってありました。衛星を中継器ではなく放送局(送信所)として使ったのは世界初なんですね。誇りに思わねば!
Ieee

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