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2011年9月26日 (月)

音楽劇「オリビアを聴きながら」を観る

 9月18日から24日まで、「オリビアを聴きながら」という音楽劇の公演がありました。扉座・RAYNETの制作で、尾崎亜美さんの楽曲だけを使った音楽劇というもの。亜美さん本人が音楽監督を務め、ここしばらくは亜美さんのオフィシャルサイトでもずっとその仕事の話題が綴られていました。亜美さんが出演するわけではないのですが、亜美さんが編曲とオケ作りに心血を注ぎ、稽古にも出て指導した公演であり、オフィシャルサイトでも観劇を強くおすすめされていたので、23日のソワレ(夜公演)に行ってきました。ネタバレにならないようにと思って楽日のあとにこうして綴っているわけですが、公演に行けず後日発売のDVDで楽しまれる方もいらっしゃるかもしれないので、中身は程ほどにしておきます(笑)

 会場は東京の青山円形劇場。ブラタモリ的案内をすると、かつての東京都交通局青山電車営業所(都電青山車庫)の跡ということになります。青山車庫は運転教習線もある広大な車庫でしたが、現在はその跡地にこどもの城と国連大学が建っていて、円形劇場はこどもの城の3階。円形劇場というだけあって、本当に円形の舞台を客席が300度ぐらい取り囲んでいます。その舞台はちょうど亜美さんのLPレコードを模していて、ラベルの部分には筆記体でAmiiの文字が。さらにプレイヤーのアームも傍にあって、思わずにやり。
 
 物語は、勤め先の会社(の上役)に翻弄される主人公、その主人公とピアノ教室の先生とのロマンス、主人公の初恋の人との思い出話(回想)の3つが主軸になって進んでいきます。倒産で失職した主人公が音楽で救われ、何をなすべきかを見出していく・・・。超ざっくり言うとそんな感じです。

 見終わった感想ですが、とても良い(面白い)劇でした。時代性があります。おかしいことに対して声を上げなくてどうする、というメッセージが強く出ています。一方で冷徹なビジネスの世界も突きつけていて、喰っていくには好きなことだけじゃ済まないじゃないかという極めて現実的なことも描かれています。喰えないかもしれない信念を取るか、喰っていける現実を取るか・・・。難しい選択です。そんなふうに、考えさせられる内容だったのですが終盤は感動的でした。私が同じ立場だったらどうするのだろう、結局流されて主人公のようにかっこよく生きられないかも。。。音楽には人を救う力があるということは強く共感しました。
 こんな風に書くと重たい劇のようですが、コミカルなところはとことんコミカルで、ラッキィ池田さん指導のオーバー気味なアクションの振り付けも相まって笑わせてもらったシーンも多々ありました。

 劇の全編に織り込まれた亜美さんの曲は、既発表作品ながらまるで劇のために書いたかのようにきれいにはまってました。もちろん亜美さんは劇のために編曲をし尺を合わせてるし、脚本のほうも曲を前提にして書いているわけですが、詞を含めてストーリーに本当にマッチしてたのです。流れにあわせ2番の歌詞から始まっていた曲もあったり。ストーリーと独立していたのはパーティーのダンスシーンでの「BENGAL BABOO BABE」とか、カラオケ屋で歌った「ボーイの季節」ぐらいかなあ。オルゴールの蓋を開けると「漂流者へ」のメロディが流れてきたり(♪せめてオルゴール止まるときまで~)とか、亜美ファンには分かる仕掛けもあったりして。ポップなナンバーでは客席から手拍子も出たりして、そういった部分は亜美さんのライブを見ているようでもありました。それと今回の大発見は、亜美さんの曲は男が歌ってもイケルということ。もちろん実力があればこそなんですが。

 会場では、発売されたばかりのシングルCD「愛のはじまり」(NHKラジオ深夜便「深夜便のうた」)も販売されていたのでゲット。WEB通販よりちょっぴり安くてサイン入りだったのでちょっと得した気分です(笑)

 役者さんに知っている人がいる訳ではなく、亜美さんの関わった仕事ということだけで観にいったようなものだったのですが、行って良かったと思いました。再演してくれたら、また観にいくと思います。

<劇中歌>

・(曇りのち晴れ)
・春の予感
・天使のウィンク
・(伝説の少女)
・悲しみはビートに変えて
・マイ・ピュア・レディ
・時に愛は
・FOR YOU
・FRIENDSHIP
・ボーイの季節
・BENGAL BABOO BABE
・Endless Dream
・蒼夜曲セレナーデ
・(キャンディの夢)
・漂流者へ
・風のライオン
・Walking in The Rain
・VOICE
・オリビアを聴きながら

(  )はメロディだけの使用でパンフレットにナンバーが記載されていないもの。
他に「ウーパーダンシング」も使われていたそうですが、私は気づけなかった(^^;


<2012年7月7日追記>
 再演が決定しました!→こちら

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2011年9月19日 (月)

猫森集会10周年!まずはAプロから

 今年もこの季節がやってまいりました。谷山浩子さんのシリーズライブ「猫森集会2011」が9月17日にスタート。場所はおなじみ東京・新宿の全労済ホール/スペース・ゼロです。今年はこのシリーズライブを始めてから節目の10回目とのこと。私がこのライブを初めて見たがの2005ということは10年の歴史のうち7年見てるわけで、ファンとは言えないのに結構見てるなあと思わぬ発見。

 ということでおめでたいこともありまして(笑)Aプログラムの初日にまず行ってきました。ゲストはベーシストの川村竜さん。ベーシストといってもエレクトリックベースじゃなくてコントラバスのほうです。谷山さんに呼び込まれて登場したときの第一印象は「あれ、国技館で本場所中なのに、どこの部屋の付き人かしら」(^^;
 サブタイトルが「天才登場!」となっていたのですが、それはMCで明らかに。国際的なコントラバスのコンテストのジャズ部門で最年少にして最優秀賞を獲ったのだとか。しかし天才ぶりはそれだけでなく、トークが面白すぎ!ネタ満載で大笑いでした。
 演奏はベースが入るとやっぱり音楽が締まるというか、なかなか良いですね。「意味なしアリス」がジャズに聞こえました(笑)。こういったライブでPf,B,Syn+打ち込みという組み合わせもなかなか無いと思いますが、谷山さんも「歌いやすい」と絶賛してましたね。

 で、10周年の猫森集会の初日ということで何かセレモニー的なものはあるかと思ったら、トークで触れただけでことさらに強調することもなく、いつもどおりの進行でした(笑)。客席に岩男潤子さんがいらっしゃいましたが、これは10周年とは直接関係なく、岩男さんの音楽プロデューサーが川村さんということで。。。

<曲目>
1.恋するニワトリ
2.風になれ ~みどりのために
3.時の少女
4.鬼こごめ
5.SORAMIMI
6.おひさま
7.パタパタ
8.鳥籠姫
9.ここにいるよ
10.Beijng Duck's Screaming (川村さんのオリジナル)
11.意味なしアリス
12.まっくら森の歌
13.冷たい水の中をきみと歩いていく
14.ガラスの巨人
15.電波塔の少年
16.ねこの森には帰れない

EC.NANUK

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2011年9月13日 (火)

恋におちた女は月ですか

 きのう(9月12日)は旧暦の八月十五日で、中秋の名月。ということは今夜は十六夜でした。南関東もきれいな月が見えました。18時ごろだと肉眼でも思ったより大きく見えるので、見とれてしまいました。

 この時期はラジオでも月にちなんだ曲が多くかかります。エンタメ集団「完熟娘。」主宰の(というよりも、かつて「懐かしのアイドルソングの巻」主宰だったと言ったほうが通りがいいかな)いまのまいさんがDJをつとめるFMおだわらのGOOD DAY!ODAWARA月曜日でも、12日の放送ではいくつか月にちなんだ曲が流れましたが、その中の一つが河合奈保子さんの「十六夜物語」でした。ちなみに私、リクエストしてませんからね(笑)。まいさん自身の選曲で流れるというのが聴いててとっても嬉しかったです。ハーフムーン・セレナーデも大好きですが、これも大好き。最初はちょっととっつきにくかったのも事実ですが(汗)聴くほどに沁みるんですよねえ。
 まいさんのトークでは、これが収録されているアルバム「JAPAN」のことも、作曲が奈保子さん本人であることもしっかり紹介されていて、完璧。さすが、かつて懐アイでカバーしただけのことはありますよね。あの時の絶唱は素晴らしかったなあ

 奈保子さんというとここまでたどり着かずに「スマイル・フォー・ミー」と「けんかをやめて」あたりの印象だけで終わってしまう人が多いので、この曲も含めもっと中後期の音楽活動とその魅力を知って頂ければなあと思います。

 というわけで、今回のタイトルはもうお分かりですよね。十六夜物語の歌いだしです。女は「ひと」と読ませますが、ちょっと演歌っぽいかも。まあアルバムのコンセプトが「和」ですものね。作詞は後に「ジュピター」で大ブレイクする吉元由美さんですが、当て字については当時同じ事務所だったという売野雅男さん譲りとも言えるかもしれません(微笑)

 ☆ ☆

 ちなみにFMおだわらはコミュニティFM放送ですが、インターネットでも配信しています。地域制限が無いのがありがたいですね。そうでなければ私、聴けません。

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2011年9月11日 (日)

19年の時を越えて

 いつものように「河合奈保子」をキーワードにブログ検索していてびっくり。松本典子さんが歌手としてテレビ出演したという情報に行き当たりました。

 松本典子 19年ぶりに歌手復帰!~転勤族のいばらきブログ

 松本典子さんといえば、以前あかねさんに感化されて(笑)2枚組のベスト盤を買い、結構聴きました。私は基本的に素直な歌唱が好きなので。
 それにしても19年ぶりですか。。。それも、CMやバラエティ番組ではなく「音楽番組」への出演というのが、実に理想的だなあと思います。こういう事例を目の当たりにすると、私も河合奈保子さんのことを重ね合わせてしまいますが、マイペースに音楽活動を続けられていることも踏まえ、今後も暖かく見守っていきたいなと思います。

 出演した「J-POP青春の'80」は以前尾崎亜美さんが出演したときに見たのですが、その後全然フォローしてなくて今回の放送は全く気づいてませんでした。しかも、番組ホームページを見たら、CD-BOX発売を機に世界最古クラスのプロモーションビデオが発掘されたことが話題の伊藤咲子さんも出演しているではないですか!(世の中で一番古いとは書いてませんよ。洋楽ファンの方も善良に解釈しましょうね・微笑)
幸いにも再放送が13日にあるので、チェックしたいと思います。

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2011年9月 7日 (水)

NHKネットラジオを聞いてみる

 NHKラジオが9月1日からネット配信を始めたことは8月31日に綴りましたが、実際にそのネットラジオ(らじる★らじる)を聞いてみました。聞いてみたのは昨9月6日21時05分からのラジオ第1「こうせつと仲間たち」。ゲストが尾崎亜美さんだったので(笑)

 いちおう放送波も通常のラジオでモニターしつつ、ネットラジオをヘッドフォンで聞き、MDレコーダーにも録るという体制で臨んでみました。

 「もしかしてステレオなのでは」と少し期待していたのですが、残念ながらモノラルでした。まあ、NHKのAM放送はモノラルなのでサービスレベルとしては同一ではあるのですが、先行する民放のradikoはAMステレオ放送を実施していない局もステレオで出しているので(関東地区の場合)、ここはもう一歩踏み込んで欲しかったなあというのが正直な感想です。NHKラジオ第1には「きらめき歌謡ライブ」のようなAMモノラルで出すには勿体無いような素晴らしいコンテンツもあるのでねえ。

 また、ホームページでは放送波より音声が遅れることを理由として「時報および緊急地震速報は無音」と告知されていますが、それ以外にも放送波では番組に割り込んで放送された臨時気象情報が、ネットラジオのほうには入りませんでした。ネットラジオは全国同一音源なので、ローカル放送は流さないということなのかもしれません。ということは、防災・減災の点では放送波に及ばないということです。やはりラジオで放送が受信できるならラジオで聞いたほうが良く、「パソコンで聞けるからラジオは要らない」とはならないですね。

 あ、肝心の番組のほうですが、スタンウェイのピアノが置いてあるスタジオで収録しているにもかかわらず、ライブ演奏は1曲のみという、ある意味贅沢な番組でした。音楽番組ではなくトーク番組なんですね(笑)。ということで亜美さんのお話はたくさん聞けました。35周年記念アルバムの制作のこと、そんな中で音楽劇の音楽監督を引き受けてしまい忙しくしていること、震災で考えた歌う意味のこと、亡くなった父のことなど。。。「ラジオ深夜便」で話題の「愛のはじまり」も流れましたが(ライブではない)、深夜便以外で流れたのは今回初めてなのでは。。NHKから「愛について、それも男女の愛ということではなく大きな意味での愛の歌を書いて欲しい」というオファーがあったという話は興味深かったです。結構具体的なリクエストが出るものなんですね。

<「愛のはじまり」のCDについてはこちら。譜面と歌詞についてはこちらを>

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2011年9月 2日 (金)

商業放送開始60年

 9月1日は防災の日でしたが、商業ラジオ放送(いわゆる民間ラジオ放送)開局の日でもありました。今から60年前の1951年9月1日、名古屋のCBC中部日本放送(JOAR)と大阪のNJB新日本放送(JOOR)の本放送開始により、日本の商業放送はスタートしています。NJBは現在のMBS毎日放送ですね。
 両局とも開局は9月1日ですが、放送開始時刻はCBCの午前6時半に対してNJBは正午。このため日本で最初に放送を開始した民放はCBCと言われます。しかしサービス放送が始まったのはNJBが8月15日と早かったから、最初に放送を開始したのはNJBという理屈を立てる大阪人もいらっしゃいます(笑)

 この開局60周年を記念した特別番組の放送があります。

永六輔・つボイノリオ・浜村純の御三家ラジオ
 http://www.tbs.co.jp/radio/gosanke/
 東京・TBSラジオ:9月3日(土)11:00~13:00
 名古屋・CBCラジオ:9月3日(土)11:00~13:00
 大阪・MBSラジオ:9月10日(土)15:45~17:43

3局を代表するパーソナリティが一堂に会する豪華な番組となってます。
関東ではつボイさん、浜村さんのしゃべりを聞く機会がなかなかないので、貴重ではないでしょうか。浜村さんのラジオのしゃべりは絶品です。私も大阪在住時代は毎朝出勤途中に聞いてましたし、TBSでも日曜午後に番組を持っていたことがあって楽しみに聞いていたものです。つボイさんは残念ながら日常的に聞いたことは無いのですが、京都詣でに熱を上げていた学生時代、京都にいる折はKBS京都ラジオの朝ワイド(おはようアドベンチャー)をよく聞いてましたね。
近畿の方にとっては永六輔さんのしゃべりを聞く機会はなかなか無いのでは。一時期ろれつが怪しくなっていたのですが、最近は回復しましたのでぜひこの機会に(微笑)。本当は、永さんはライバルABCの道上洋三さんのほうが親交が深いようですが(笑)、浜村さん相手にどんなしゃべりを聞かせてくれるかこれまた楽しみ。

 ところでこの番組、3局共同制作ですが、TBSラジオの開局は9月1日ではありません。前身のKRTラジオ東京(JOKR)の開局は1951年12月25日。同じ60周年ではありますが開局は3ヶ月近く遅いのですね。ま、この辺は同じJRN系列ということでご愛嬌でしょうか(笑)

 ちなみに、ラジオ東京開局の時点ですでに名古屋、大阪のほか、RKBラジオ九州(JOFR)が開局しており、大阪では2局目のABC朝日放送(JONR)も開局と、いかにも東京は出遅れ感が否めません。これは一都市1局の免許方針に対して4者(読売、朝日、毎日、電通)の申請が競合し、一本化の調整に時間が掛かったということのようです。ところが大阪は1局だけだったはずが毎日・朝日の一本化がどうしても出来ず2局とも免許することになり、大阪に2局認めたのに東京が1局ではバランスが悪いということで、東京は苦労して一本化したのにまったく違う系統のNCB日本文化放送にも免許を与えるというオマケまで付きました。このあたりの経緯は新聞社の力関係なのでしょうか、面白いですね。

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