商業放送開始60年
9月1日は防災の日でしたが、商業ラジオ放送(いわゆる民間ラジオ放送)開局の日でもありました。今から60年前の1951年9月1日、名古屋のCBC中部日本放送(JOAR)と大阪のNJB新日本放送(JOOR)の本放送開始により、日本の商業放送はスタートしています。NJBは現在のMBS毎日放送ですね。
両局とも開局は9月1日ですが、放送開始時刻はCBCの午前6時半に対してNJBは正午。このため日本で最初に放送を開始した民放はCBCと言われます。しかしサービス放送が始まったのはNJBが8月15日と早かったから、最初に放送を開始したのはNJBという理屈を立てる大阪人もいらっしゃいます(笑)
この開局60周年を記念した特別番組の放送があります。
永六輔・つボイノリオ・浜村純の御三家ラジオ
http://www.tbs.co.jp/radio/gosanke/
東京・TBSラジオ:9月3日(土)11:00~13:00
名古屋・CBCラジオ:9月3日(土)11:00~13:00
大阪・MBSラジオ:9月10日(土)15:45~17:43
3局を代表するパーソナリティが一堂に会する豪華な番組となってます。
関東ではつボイさん、浜村さんのしゃべりを聞く機会がなかなかないので、貴重ではないでしょうか。浜村さんのラジオのしゃべりは絶品です。私も大阪在住時代は毎朝出勤途中に聞いてましたし、TBSでも日曜午後に番組を持っていたことがあって楽しみに聞いていたものです。つボイさんは残念ながら日常的に聞いたことは無いのですが、京都詣でに熱を上げていた学生時代、京都にいる折はKBS京都ラジオの朝ワイド(おはようアドベンチャー)をよく聞いてましたね。
近畿の方にとっては永六輔さんのしゃべりを聞く機会はなかなか無いのでは。一時期ろれつが怪しくなっていたのですが、最近は回復しましたのでぜひこの機会に(微笑)。本当は、永さんはライバルABCの道上洋三さんのほうが親交が深いようですが(笑)、浜村さん相手にどんなしゃべりを聞かせてくれるかこれまた楽しみ。
ところでこの番組、3局共同制作ですが、TBSラジオの開局は9月1日ではありません。前身のKRTラジオ東京(JOKR)の開局は1951年12月25日。同じ60周年ではありますが開局は3ヶ月近く遅いのですね。ま、この辺は同じJRN系列ということでご愛嬌でしょうか(笑)
ちなみに、ラジオ東京開局の時点ですでに名古屋、大阪のほか、RKBラジオ九州(JOFR)が開局しており、大阪では2局目のABC朝日放送(JONR)も開局と、いかにも東京は出遅れ感が否めません。これは一都市1局の免許方針に対して4者(読売、朝日、毎日、電通)の申請が競合し、一本化の調整に時間が掛かったということのようです。ところが大阪は1局だけだったはずが毎日・朝日の一本化がどうしても出来ず2局とも免許することになり、大阪に2局認めたのに東京が1局ではバランスが悪いということで、東京は苦労して一本化したのにまったく違う系統のNCB日本文化放送にも免許を与えるというオマケまで付きました。このあたりの経緯は新聞社の力関係なのでしょうか、面白いですね。
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