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2010年12月12日 (日)

浪花のモーツァルトの世界を堪能!

 きのう12月11日は神戸へ。「浪花のモーツァルトの世界!! キダ・タロー名曲集」へ行ってきました。関西人ならずとも全国区のCMソングや放送番組テーマ曲で知らぬ人はいないと思われるキダさんの作品のみを演奏しまくるコンサートという、実にナイスな企画です。これを知ったのは雑記帖のサイドバーでリンクしている賽は投げられたの記事だったのですが、こんなコンサートはそうそう無いだろうと、即予約!
 まあ私、関西人ではありませんが耳馴染みの曲は多いですし、なにより尾崎亜美さんが関西方面でライブをやると、ライブの途中で「とーれとれぴーちぴち」と客席巻き込んでやるのが定番ですからネ。とっても親しみがあります。

Matsukata_hall_1

Matsukata_hall_2

 コンサートの会場は神戸新聞松方ホール。ハーバーランドの神戸新聞本社と同じビルにあります。松方とは初代社長の名前ですね。クラシック向きの程よい大きさのホールですがチケットは完売で、マネジャーが驚いたとか(笑)。会場にはかに道楽の社長さんもお見えになってました。
 さて、キダさんは演奏家ではないので実際に演奏したのはオーケストラMFIのみなさん、そして合唱は神戸市混声合唱団でした。指揮と編曲は井村誠貴さんですが、井村さんによると「楽曲の完成度が高く(アレンジを)ほとんどいじれなかった」ということでした。最大級の褒め言葉ですが、今回引き受けて驚いたのが、楽譜が来るものだと思っていたら音源しか来なかったそう。で、耳で音を拾って譜面に起していったのだとか。まるでアマチュアバンドの仕込みです(笑)。キダさんによると、曲を納品すると、通常は譜面を再度使うこともないので捨ててしまっているそうで、自分でも忘れている曲が相当あるらしいです。あ、キダさんは最初と最後だけタクトを振りました。

 コンサートは前半はCMソング、後半は番組テーマ曲と歌謡曲という構成でした。尺の短い曲が多いのでどうするのだろうと思ったら、半分はキダさんのトークライブでした(笑)。いやーこれは笑えました。司会の清水理恵子さんを、事務所が同じだからか、「話しが長い」「台本見るな」等等ダメ出ししまくり、いぢりまくり(笑)。「今日はたっぷりお楽しみ頂きます」「たっぷりやない、一部だけ」とか。でも本質は照れ屋なんでしょうね。チケット完売の件も「ルミナリエのついでちゃうか」とか、途中のサプライズ・80歳の誕生日セレモニーでも何かと話しを逸らしたりとか。

 曲のほうは関東人の私でもおなじみのものがほとんどでしたが、CM曲をフルバージョンで生演奏で聴けたというのは贅沢のひとことに尽きます。と、いいつつ一番ウケたのは何だったかというと、合唱のソリストが厳かにツカツカと前に出てきて、さあ何が始まるんだろうと思ったら「兵衛向陽閣」の例の部分だけ歌って5秒で終りという・・・フルバージョンでやるのかと思っていたら思いっきり肩透かしを食らってしまい会場大笑い。
 まあ笑いだけじゃなくて、「ふるさとのはなしをしよう」はやっぱり名曲だなあと思ったり、モーツァルトつながりでやったレクイエムでは合唱団の合唱がすばらしく、本来の姿が垣間見れたりとか。
 個人的には、ABCヤングリクエストは分からなかったです。私が大阪のラジオを聴き始めたころはすでに「ラジオジラ」に変わった後でしたので・・・。

 そんなわけで2時間笑いの絶えない楽しいステージでした。終演後はキダさんのCDを買って握手をしてもらいました(実は握手は2度目)。さらに出口では「日本海味噌」の試供品を頂いたり。こんな企画を実現してくれた神戸新聞はなんてしゃれのわかる新聞社なんでしょう、大いに感謝します。もちろん出演の皆さんも。

<曲目>
1.かに道楽
2.日本海みそ
3.日清冷メン
4.日清出前一丁
5.日清やきそば
6.有馬兵衛向陽閣
7.千房
8.いづもや

9.(本家モーツァルトの)レクイエム
10.プロポーズ大作戦
11.2時のワイドショー
12.花の新婚カンピューター
13.ABCヤングリクエスト
14.王子動物園の歌
15.ふるさとのはなしをしよう
16.アホの坂田

en.かに道楽

散々いじられていた清水さんのブログはこちら
 浪花のモーツアルト ~海岸通3丁目

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コメント

ご無沙汰しております。
TBありがとうございました。
セットリストを見て「これは仕事をサボってでも観にいくべきだった!」と思いました(笑)
関西人ならだれでも口ずさめたり知っているCM・番組テーマ曲の数々、関西人の音感はキダ・タローによって作られているといっても過言ではないかもしれません(笑)

投稿: K_S | 2010年12月13日 (月) 06:50

キダ・タローさんと云えば、昔は毒舌で通っておりあまり人を褒めているのを聞いた事が無かったのですが、奈保子さんだけはベタ褒め。
「あの子は礼儀正しいし、性格がいい。素晴らしい。」と、事あるごとにテレビで言ってくれて奈保子ファンとしてはとてもウレシカッタ事が思い出されます。

投稿: boba | 2010年12月14日 (火) 00:17

■K_Sさん
いらっしゃいませ。
あの記事がなければ私は会場に居ることが出来ませんでした。しかも関東人なのにかなり前のほうで(^^)
そうそう、尾崎亜美さんも「私の音楽の源流はバッハとキダ・タロー(を含む関西系のあれこれ)」と言ったりしてます(笑)

■bobaさん
いらしゃいませ。
確かにキダさんは、レクイエムを「退屈な音楽やなあ」と切って捨てたりとか、最大級の賛辞をした指揮の井村さんを「背いの高いのだけが気に入らん」とか言いたい放題でした(笑)
奈保子さんは・・どうしてだったんでしょうねえ。素敵なエピソードありがとうございました。

投稿: MARU | 2010年12月14日 (火) 01:13

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