音羽しのぶさんの「オリビアを聴きながら」を聴く
一昨年、臼井孝さんが企画コンピ盤「エンカのチカラ」で提唱した“E-POP”、すなわち実力派演歌歌手によるJ-POP(またはフォーク・歌謡曲など)のカバーですが、その後なかなかの活況を呈しております。「エンカのチカラ」は今年の1月20日に第3弾が出て合計7枚のラインナップに成長。コンピ盤だけでなく、森進一さん、五木ひろしさんらが相次いでE-POPのアルバムを出し、坂本冬美さんの「Love Songs」は昨年の紅白歌合戦での歌唱効果もあり年明けにランキング上位へ。CDジャーナルも1月号で演歌特集を組みE-POPを取り上げてますね。
そんななか、音羽しのぶさんが尾崎亜美さん作の「オリビアを聴きながら」をカバーしていることが判明。「オリビア~」はこれまで数多くの歌手にカバーされていますが、演歌勢ではたぶん初めてのはず、ということで収録CDを見つけて買ってきました。
『しのぶRemember 名前の無い恋』
規格番号:KICX742 2009年8月26日発売
そしたら、「オリビア~」だけでなく、同じ亜美さん作の「あなたの空を翔びたい」もカバーしてました!あまりの偶然に驚き。
で、さっそく聴いてみました。
「オリビアを聴きながら」は、杏里さんのオリジナルバージョンが元になっています。歌唱はあくまでポップスですが、ここぞというところで太いというか濃い歌唱になるところに演歌歌手らしさを感じます。
「あなたの空を翔びたい」は、オリジナルの高橋真梨子さんの音源を所有してないのではっきりわからないのですが、亜美さんのバージョンとは雰囲気が違うので、きっとオリジナルが元なんでしょう。「オリビア~」に比べると展開がドラマチックで感情移入が強いのか、節回しに演歌風味がちょっと出てますね。
どちらもこぶしをまわしたりということはなく、ポップスと歌謡曲の間ぐらいのイメージですが、実力派の歌唱ですので聴いていてちょっとクセになる感じ。亜美さんのファンには「提供曲であっても亜美さんの歌唱じゃないと受け付けない」という亜美“原理”主義の方もいらっしゃいますが、私はこういうの好きですねー。
よく確認してみると、このアルバムは名義が音羽しのぶではなく「しのぶ」になっていて、歌謡曲路線のときに使うもののようです。今後の展開に注目してみましょうか。。。
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