「ラ・フォル・ジュルネ」終わる
「バッハとヨーロッパ」をテーマに5月3日から東京国際フォーラムで始まったクラシックのお祭り、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭は5日に終わりました。私は今回、3日と4日に合わせて8公演聴いてきました。
とりあえず、全体的なことを振り返ってみたいと思います。
○思いのほか出足が早かったチケット
今年のチケットの捌け方は尋常じゃなかったです。3日の開幕時点で3日間あわせても10公演ほどしか残ってなかったし、公式ページによると最終日の5日のチケットも13時の時点で全公演が完売ということでした。ただ、私も「完売」公演をいくつも聴きましたが、実際には空席もあったりして、もったいないなあと思ったものです。多分前売りで買ったものの都合がつかなくなったのだと思いますが。
主催者からすればチケットの完売は喜ばしいことなのでしょうが、もし「リピーターばかりの音楽祭」になっているとしたら、ちょっとどうなのかなあと思ってしまいます。リピーターを増やすことは音楽祭の安定的開催に向けて必要な要件なのかもしれませんし、だからこそメルマガ会員を募集しているわけですが、同時に「クラシックの裾野を広げる」こともこの音楽祭の大きな役割であると思っています。
すでにリピーターになっている私が言える話じゃないのかもしれませんが、多くの方に私と同じ感動、すなわちこの音楽祭の楽しさ、生演奏の良さを体験して欲しいなあと思うのです。
○ホールAに大型ディスプレイ
5000人収容のホールAは、後ろのほうに座ると舞台上の演奏者は米粒のようにしか見えません。今年は舞台の左右に大型ディスプレイが各1台ずつ設置され、指揮者や演奏者を映写していました。私はホールAでは割と前のほうの席で聴いてたのでディスプレイのお世話にはなりませんでしたが。
○地下2階の展示ホールが広々
例年展示ホールの一部はアーティストラウンジ(食堂)に割り当てられているのですが、今年はそのスペースがなくなって、大きなスペースに無料コンサート会場、セルフのカフェ、お土産売場、CD売場、協賛各社ブースが配置されだいぶゆったりした感じになってました。テーブルと椅子も増えてましたが、それでも来場者数が半端じゃないので椅子にありつくのは至難の業でしたが。
○目だった広告
この音楽祭はスポンサーの協賛金も重要な収入源となっていますが、今年はやけに「広告」が目立つ印象がありました。スタッフのジャンパーの背中にもスポンサーの企業名が入るようになりましたし、ホールAに設置されたディスプレイも、演奏前はスポンサーの広告が映ってました。地上広場には例年どおり大型ディスプレイが設置され本場ナントのラ・フォル・ジュルネの演奏が放映されていたのですが、随分とCMの放映も多かったです。現在の不況の影響が出ているのでしょうか???
○今年は無かった「熱狂のグルメ」
例年、会場では周辺の飲食店で優待が受けられるクーポン付きのガイド、その名も「熱狂のグルメ」が配布されていていたのですが、今年配布されていたのは単なるショップガイドでクーポンがありませんでした。個人的に残念でしたねー。コンサートを聴いた後に、これでちょこっと安く飲むのが楽しみだったのですが(笑)。これも不況の影響??
○全く個人的なことですが
3日の朝、地下1Fのチケットブース付近を歩いていたら、音楽ライターの山尾敦史さんにばったり出会って、山尾さんのほうから声を掛けられました。本来ならこちらからご挨拶すべき立場ですが、いやまったく恐れ多いことです。山尾さんとはこの会場で3年連続お会いしてまして、「毎年1回ここで会ってますね」なんて短い会話をしたのですが、山尾さんのラ・フォル・ジュルネ情報はいつも参考にさせてもらっているので、きちんとお礼を言えなかったのが心残りです。
公演のレポは気が向けばまた別途書いてみようかなと思います。
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