弦楽四重奏でも盛り上がりたい
今頃になって第二本館TraroomAmiiに2月8日・東京文化会館での尾崎亜美さんのコンサートレポを書いたりしてます。既にこちらには記事を書いているのですが(→当時の記事)、もろもろあって手がついてませんでした。
で、書きながら思ったのですが・・・。
2月のコンサートは「音楽(ポップス)の匠」と名づけられた同会館の企画で弦楽四重奏との共演だったのですが、どうもいまひとつお客さんが乗り切れていないなあ、硬さが残るなあと、現場で取ったメモを読み返しながら思ったのですね。亜美さんはド派手な衣装と笑いを誘うトークでしたし、元気な曲も増やしたし、バンマスの弦一徹さんは手拍子を煽ってるしで、割とステージ上はいつものコンサートに近いリラックスムードだったのですが・・・。
それは、コンサートを聴いているときから思っていたことではありましたが、今月上旬のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭を経験した今、あらためて強く感じるようになったのです。
「熱狂の日」では地上広場の無料コンサートなどにフォーク(民族音楽)バンドの「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」や「ムジカーシュ」が登場し、あたり一面を熱狂の渦に巻き込んでいきました。人々は手拍子をし、身体を揺らし、なかには踊ってる人までいたわけです。彼らの演奏楽器は、バイオリンやチェロなどです。つまり、弦楽四重奏で使ってる楽器と大差ないのです。それでもポップでアップテンポな曲では盛り上がりすぎるぐらいに盛り上がったのですよ。
それを考えれば、亜美さん+弦楽四重奏の組み合わせでも、たとえば「天使のウィンク」なんかはもっと盛り上がっていいはずなのです。クラシックではなくポップスなのですから。
どうもまだまだ、弦楽→クラシック→おとなしく聴いてなければ、という呪縛から逃げ切れていない人が多いのかなあと。もちろん弦楽でクラシックを演奏するときは静かに聴くべきでしょう。「熱狂の日」でも有料コンサートは皆静かに聴いてました。でもポップスでは手拍子含め盛り上がっていいと思うのですよ。
もし来年も同じ企画があるなら、元気な曲ではもっと客席も盛り上がりたいなあと思います。とはいっても、静かに聴いていたいという人に手拍子を強制することは出来ませんが・・・。個人的にはスタンディングもアリだと思うのですよ。「東京文化会館で総立ち!」なんて素敵じゃないですか。絶対ニュースになりますよ(笑)。
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