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2007年5月14日 (月)

熱狂の日・備忘録(5)

 ということでしぶとく続けているラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2007の備忘録ですが、いよいよ大詰め。

 前回につづき5月5日の公演から。

◆17:40~ 地上広場(ミュージック・キオスク)
 ムジカーシュのハンガリー民族音楽

 地上広場の無料公演といえば5月3日のロマ音楽、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの異様な盛り上がりを以前書きましたが、このフォークバンドもものすごかったです。
Lfj070705_1Lfj070505_2 たいへんな人だかりでステージ正面には入り込めず、とりあえず横から観ることに。演奏曲はタラフに似ているわけではないのですが、やはりアップテンポのノリのよいものが多く、観客からは手拍子が出て盛り上がっています。で、どうもステージ前が異様に盛り上がっているらしく、私の前にいる人もしきりにステージ正面のほうを覗き込んでいるんですね。で、私も覗いてみたら・・・なんと観客がステージ前に出てきて、演奏に合わせて踊り狂っているではありませんか!それをはやし立ててまた観客が盛り上がってるという構図です。ついに日本もここまで来たか・・・。その熱狂ぶりに驚きと同時に感慨深かったです。そしてこのバンドに共演していたフォーク(民謡)歌手のマリヤ・ペトラーシュさんの声は、にぎやかなバンドの音と対比して澄み切った綺麗な声で印象深かったです。

 ※公式レポートで5月4日の様子が出ています→こちら


◆21:30~ ホールA (#416)
 ラヴェル:亡き王女のためのバヴァーヌ
 ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲
 ラヴェル:ボレロ

 これはボレロを聴きたくて取りました。今回の熱狂の日のスケジュールを組み立てるにあたって、どの公演で締めようかと悩みました。で、熱狂の日にふさわしく高揚した気分でそのまま家路につけるのが良いだろうとか、早い時間に終わって何か後ろ髪引かれるような形よりも夜の公演で締めたほうがいいだろうとか考えて、ホールAの最終公演で、曲目が盛り上がりそうなボレロが目に留まったわけです。結果は大正解。
 演奏はスペインのビルバオ交響楽団ですが、入場から何かラテンなノリが感じられる展開。楽団員は時間になるとまとまって入場してきます。このとき当然客席は拍手で迎えます。で、ひとしきり入りきって拍手が止んだあとで、一人で入ってきた人がいまして、きっとえらい人なんだろうと思って拍手したらヴァイオリンの一番後ろの席に座っちゃった。。。なんだ~って感じで客席から思わず笑いが。これ狙ってやってたらすごいです。続いてまた一人入ってきたので、指揮者かなと思って拍手したらコンサートマスターだった(笑)。ま、えらい人ではあります。よく考えたら、チューニングが終わるまで指揮者は登場しないのですよね。チューニングが終わって指揮者のフアンホ・メナさんが入場してきて客席から大拍手。なんだかとても和んでしまいました。
 1曲目は聴いて驚きました。なんとたおやかな、美しい曲よ。ボレロと同じ作者ですが、あの勇ましい感じのイメージはかけらもありません。とにかく音が美しい。今年私が聴いた公演のなかでは一番美しい演奏だったと思います。
 続く2曲目もとても美しかった・・・途中までは。会場配布のプログラムでは「夜明け」「無言劇」「全員の踊り」の3曲からなる・・・と解説されていましたが、たぶん「全員の踊り」からでしょう、俄然情熱的な演奏に。メナさんの指揮も動きが激しい!明らかにジャンプしてます(笑)。盛り上がりたい気持ちを抑えて静かに席に座って聴いているのはある意味つらいです(笑)。
 そして3曲目のボレロ。ちいさなちいさな、スネアドラムの音が聞こえてきて、少しずつ大きくなっていきます。お馴染みのメロディーを様々な管楽器のソロで聴かせ、まるで楽器の見本市のよう。中盤からは少しずつ弦楽器が重なってきて厚みが加わり、音量も上がってだんだん盛り上がっていきます。当然、聴いているこちらも気分が高揚。やがてフル編成で迫力ある演奏に。指揮も熱が入りまたまたジャンプしています(笑)。そして最終盤、楽団のパワーが炸裂。これでもかという大音量で弾きまくり、シンバルやドラ(とは言わないのだろうが・・・)が大爆発!圧倒的迫力で押しまくり、クレッシェンドしてジ・エンド。
 客席からは割れんばかりの拍手で続々スタンディング。私も尾崎亜美さんのコンサートでは毎度のように立っていますが、初めてクラシックのコンサートで立ちました!さらに客席にいた女性から指揮のメナさんに花束が渡されたのですが、こんな光景初めてです。5000人収容のホールAはまさに大熱狂。指揮のメナさん、何度も舞台に戻ってきてくれましたが、4回目ぐらいだったかな、最後に戻ってきたときに手首を指差して「もう時間が・・」というジェスチャーをして茶目っ気も見せてくれたり。楽団員が引き上げ始めてようやく拍手が止みましたが、その楽団員もステージ上で記念写真を撮っていたりしてなんとも陽気な感じで、そんな光景にまた拍手が沸いたり。
 昼のラプソディー・イン・ブルーも大いに盛り上がったのですが、個人的見解では興奮度合いではボレロが上回っていたんじゃないかなと思えるぐらいでしたね。これを自分自身の最終公演に選んでよかった・・・。盛り上がった気分のまま、気持ちよく帰宅できました。


 というわけで長々と熱狂の日の記事にお付き合いいただきました。河合奈保子と尾崎亜美のファンサイトの雑記帖がなぜここまで熱く語るのか解せないという常連の方もいらっしゃるかもしれませんが、そうさせるに足るものが熱狂の日にはあるのです。ぜひ、来年会場に足を踏み入れていただければと思います。

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コメント

 こんばんは。僕はこの音楽祭は一昨年しか行ってなくて今年は行きそこねました。

・チャイコスフキー 交響曲第6番
 この曲は第3楽章でどれぐらいなるかが聴きものですね。
僕も、先日久々にこの曲のCDを取りだして第3楽章だけ
聴いてみました。ボリュームをかなりあげ気味で。
やはりかなり興奮しました。

・ムソルグスキー 展覧会の絵
 僕はオーケストラでは聴いたことがあります。最後の方、いいオーケストラで聴くともう、本当に本当にすさまじい迫力。
 そういえば僕はピアノではちゃんと通して聴いた覚えがないので、CDを探してみようかとか思い始めました。

・ラヴェル ボレロ
 実は本日16日、東京文化会館でNHK交響楽団をたまたま聴いてきたのですが最後がボレロでした。まあ、まずまずの演奏でした。個人的には同じくラヴェルの、別の曲が印象に残ったというところでした。

投稿: AT | 2007年5月16日 (水) 23:26

■ATさん
いらっしゃいませ。結構クラシックを聴いてらっしゃるんですね。私は「熱狂の日」オンリーですので(汗)
なにせクラシックは素人なので、演奏の良し悪しも大して判らず、ささいなことで感動してしまうのですが、そんな私に熱狂の日は大変ありがたい企画ですね。来年も楽しみです。

投稿: MARU | 2007年5月17日 (木) 23:16

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