東京文化会館に響く亜美さんの歌
いやー、良かったあ・・・。もう、そう言うしかありません。
きのう2月8日は『音楽の匠・東京文化会館の響きに挑む5夜』の第2夜、すなわち尾崎亜美さんのコンサートに行ってきました。この企画は昨年の『Popular week LIVE in 東京文化会館』に続くもので、本来クラシック専門である東京文化会館の幅を広げるために良質のポップスを聴いてもらおうということで企画されたもの。昨年聴いてとても良かったので、またあったらいいなあと思っていたのですが、再び亜美さんを呼んでいただけてこんなに嬉しいことはありません。
亜美さんと共演し素晴らしい演奏を聴かせてくれたのは、これまた昨年と同じく弦一徹カルテット。編成は弦一徹さん(第1バイオリン)、永田真希さん(第2バイオリン)、森琢哉さん(ビオラ)、岩永知樹さん(チェロ)。弦さんは出演者中で一番くだけた感じの格好で、亜美さんから「東京文化会館なのにストリート系?」と突っ込まれてました(笑)。そういう亜美さんの衣装は、まるで歌劇のそれのようなもの。気合の入った衣装でしたが、ピアノに座っていることが多くてきちんと見られなかったのが残念。舞台中央でひとまわりしてほしかったですね(笑)。
亜美さんはアンコール含め全17曲を披露。そのうち14曲を弦とあわせたのですが、いやあ、良かったわ本当に。やっぱり弦だとサウンドがゴージャスになりますよね。聴いていてとても心地よかった・・・。
「愛の構造」「VOICE」なんかが特に好きなパターンではまったのですが、この日一番の目玉はやはり「蒼夜曲セレナーデ」でしょう。十数年ピアノ弾き語りでしかやってなかったそうですが、この日はチェロとともに。チェロの重厚な響きが、悲しさを倍加させるような感じで素晴らしかったです。亜美さん自身もリハーサルで鳥肌が立ったそうで・・・。
しっとり系の他にも、通常のコンサートで終盤の定番である「天使のウィンク」「Prism Train」もポップでアバンギャルドなアレンジで熱演。「天使~」は去年もやりましたが「Prism Train」が来るとは!去年よりも大きな手拍子で盛り上がりましたが、場所によっては弦楽音を聴くのを優先して小さめの手拍子だったところもあったみたい。
さらに、最新の提供作「I'm singing a song」(江原啓之さんへ提供・2/14発売)も初披露と、盛りだくさんの内容でした。
去年と同じく、いやそれ以上に素晴らしいステージだったのですが、いくつか変化もありました。去年は仕掛人の音楽監督・大友直人さんによる開催趣旨説明を兼ねたトークタイムがあったのですが今年はなし。その分、たくさん曲を聴かせてくれました。また大友さんの「ここはクラシック専門で、会場を取るだけでも大変で・・・」みたいなプレッシャーを与えるトークがなかったためか(笑)、亜美さんも客席も2年目で楽しみ方がわかってきたのか、だいぶリラックスしていつものコンサートでみられる「亜美節」が出てました。つまりトークで笑いを誘っていて会場も和やかでしたし、場内も声掛けがあったりしていい雰囲気でした。去年は亜美さんも客席も緊張感の塊みたいな感じでしたからねえ。元気ソングが増えたのも2年目の余裕かな。でも、一番リラックスしていたのは弦一徹さんかも。格好が「ストリート系」だったり、「天使のウィンク」のとき手拍子を煽ったり・・・。ある意味、一番開催趣旨を理解している方なのかもしれません。つまり演奏が「弦楽四重奏」であっても、これはクラシックではなく、あくまでも「ポップスのコンサート」なのだということを。
ああ、それにしても楽しい時間の過ぎるのはなんてあっという間なんでしょう。本当に2時間が短く感じられました。アンコールのとき客席から「朝までやろうよ!」なんて声がかかってましたが(笑)、朝までは無理としてももう少し聴いていたかったです。来年もやってくれるかなあ・・・。大友さん、期待してます!
------------------
※同じステージをご覧になった方のブログをご紹介
尾崎亜美のおもてなし~”音の匠 2nd Night”(2/8 東京)
~ようこのちゃんこ風主婦日記
なんと、初めて見た亜美さんのステージが「音楽の匠」とのこと。
お酒にたとえた感想が面白いです。
【2/12追記】
さらにご覧になった方のブログをご紹介
Ami & strings ~one shot
心が潤う時間・・・そのとおりですね。ちなみに、Poloさんが魅せられた第二ヴァイオリンの永田さんは去年の公演では「かわいくてムカつく」と亜美さんからさんざんいじられてました(笑)。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 1週遅れでセ・ノエル(2021.01.01)
- 4日連続で(2020.12.27)
- タワレコ新宿の特設コーナー(2020.12.25)
- 「NAOKO ETERNAL SONGS」ついに発売(2020.12.23)
- 午前0時の歌謡祭「河合奈保子meets筒美京平」前篇を聴く(2020.12.21)
「尾崎亜美」カテゴリの記事
- 1週遅れでセ・ノエル(2021.01.01)
- 東京公演のダイジェスト映像公開!(2020.10.12)
- 京都公演のダイジェスト映像公開!(2020.10.01)
- 尾崎亜美コンサート(千葉)(2020.09.27)
- 尾崎亜美コンサート2020(京都)(2020.09.20)
コメント
トラックバックをありがとうございました。
お酒のたとえをがんばってよかったです。(笑)
『天使のウィンク』、重低音が効いていてすごかったです。
投稿: ようこ | 2007年2月10日 (土) 00:33
■ようこさん
いらっしゃいませ。検索で見つかったのでトラックバックさせてもらいました。
「天使のウィンク」、通常のコンサートではギターとベース(どちらも電気)がギンギンのエネルギッシュな演奏で盛り上がりどころです。今年の弦楽四重奏では全般にチェロが結構効いたアレンジが多くて去年より厚みが加わっていたように感じましたね。また機会があればぜひどうぞ。
投稿: MARU | 2007年2月11日 (日) 00:38
TBありがとうございました。
良い時間を過ごすことができました。
昨年も聴かれたのですね…。
来年もあればまた聴きに行きたいです。
是非、次回も同じメンバーで!(苦笑)
投稿: Polo | 2007年2月12日 (月) 20:03
■Poloさん
いらっしゃいませ。同じく検索してたら見かけましたのでトラックバックさせてもらいました。
とりあえず、会場アンケートでは「来年もよろしくお願いします」と要望しておきました。期待したいですね。
投稿: MARU | 2007年2月12日 (月) 23:15