こんな日が来るとは思わずにいた
NHK-FM「ミュージックプラザ第2部ポップス」の月曜(つのだ☆ひろさん)と金曜(太田裕美さん)を録音で聴いていることは何度も綴ったと思います。で、遅ればせながら2月2日(金)の放送を聴いたのですが・・・。
ラストナンバーは小泉今日子さんの「あなたに会えてよかった」でしたが、なんと2コーラスでフェードアウトしてしまいました。えー、どうして・・・。昨年12月1日(金)に河合奈保子さんの「Through The Window ~月に降る雪~」が流れたときもそうでした。この番組、普段はラストの曲だってフルコーラス何もかぶせずに流れるんですよ。それが滅多にリクエストが採用されない80年代アイドル出身アーティストの曲のときに限ってフェードアウトされてしまうとは。
ラジオとは別に、2月8日に渋谷で行われた裕美さんのアルバム発売記念コンサート「はじまりは“まごころ”だった」の様子が伝わってきました。作家のかぜ耕士さんがご覧になった様子をホームページに綴っておられるのですが、それによると『今回のアルバム制作にあたり若手ソングライターに裕美さん自身が曲を依頼したが、いかにも太田裕美的アイドルソングができてしまうと、自分の欲しい歌を説明して書き直してもらった』というようなことがトークで披露されていたらしいのです。
そうですか・・・・裕美さん、本当にアイドルはお好みでない、というより嫌なんですね。
もちろん、自分の求める音楽を追求して曲を書き直してもらうというのは一線のアーティストの姿勢としてむしろ賞賛されるべきことなんでしょう。でもね、アイドルが嫌だからといって、リクエスト番組でアイドル出身アーティストの曲をフェードアウトすることはないでしょう。番組自体は「新旧邦洋問わないオールジャンルリクエスト」と謳っているのに。。。なんだかとても残念な気分です。
不思議なもので、そういうことを感じてしまうと、今まで良いと思っていたり、あるいはなんでもなかったことが逐一気に障るようになってしまうんですよね。かわいらしい声だと思っていたのが甘ったるくてしょうがなく感じたり、番組で毎週必ず自分の曲のリクエストを採用(しかも最近は最新アルバムばかり)しているのも公共放送としておかしいんじゃないの!と感じたり、そこまで自分の音楽性を追求するなら奈保子さんみたいに全曲自作アルバムにすればいいじゃんと思ってみたり・・・。裕美さんについてはファンではないにしろ好感は持っていたし、コンサートにも出かけたのですが。
なんかもうね、恋が冷めていくときと同じ感覚ですかね(笑)。個別に良い曲はありますし、全てが嫌いになったわけじゃないけど、ちょっと裕美さんとは距離を置こうかなあと思ってます。まあ、そうは言っても心のどこかに「青空の翳り」みたいな感じが残っているのかもしれないし、「Wings Of My Heart」のように離れて良さに気づくこともあるかもしれませんが。そのときはそのときでまた考えます。
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コメント
毎回思うのですが、MARUさんの書く文章には共感できることがたくさんあってびっくりします。
あえて裕美さんについては何も言わないでおきますが、「アイドルが嫌いだからフェードアウトする」というのにはなんともいえない悲しみがあります・・・。
僕も、今まで「いい曲だな」、「かわいい声だな」と思っていた奈保子さんの歌が嫌になりかけたことがありました。それは、友達の家に奈保子さんのCDを持っていって「大きな森の小さなお家」をかけさせてもらったところ、友達は「うわー野暮ったい曲だな」と顔をしかめられ、イヤホンでラジオを聴きだしたのです。
この時、今まで普通に聴いていた河合奈保子という歌手のファンでいるのが急に恥ずかしくなり、しばらくは「ファンをやめようかな」と考えていました。
だけど、やっぱり嫌いになれなくて「自分が好きで聴いてるんだから気にすることないか」と思い、今現在もファン継続中という次第です。
世の中にはいろんな考えの人間がいて、いろんな好みがあるんだということを改めて感じました。
投稿: ヤング・ボーイ | 2007年2月19日 (月) 11:01
MARUさん、はじめまして。
フェードアウトの件は残念でしたね。本当のところは
わかりませんが、おそらくスタッフのミスだと思いま
すよ。「ミュージックプラザ」は最近他にはない良い
番組だと思いますから、これからも聞いてください。
投稿: ネム | 2007年2月20日 (火) 20:08
■ヤング・ボーイさん
いらっしゃいませ。私の考え方が代表的とは限りませんが(むしろひねくれているかも・笑)共感できることが多いといっていただけて嬉しいです。
いろんな好みがある・・・まさにその通りで、河合奈保子ファンにしても好きな曲やアルバムのアンケートを取ると必ず意見が分散しますね。それだけ奈保子さんが多様性を持ったアーティストであることの表れで、その多様性も魅力のひとつであると私は思っています。
■ネムさん
いらっしゃいませ。ご進言ありがとうございます。番組は聴き続けますし、リクエストもすると思います。ラジオが好きですから・・。ただ、DJへの親しみは薄れたということですね。むしろ対峙して聴くことになるでしょう。
距離を置くとは、コンサートへ行ったり意識して出演番組をチェックするということは当分ないということです。
それから、フェードアウトはスタッフのミスというのはどうかなあ。ミスなら一言お詫びがあっても良いですよね。それが2度ともなかったのですから。
投稿: MARU | 2007年2月22日 (木) 21:44
実際、この放送は聞いていないので想像でコメントするしかないんですが、
うーん、NHKということ以外なら、自分の曲を毎週選曲するは、普通のパターンだと思いますが・・・。
MBSヤンタンでも宏美さんにしても奈保子さんにしても、必ず自分の曲はかけてましたし、
姑息な話かもしれませんが、同じプロダクションやレコード会社の売り出したい歌手の曲もかけまくっていました。
ヤンタンは基本的にトークがメインだったので、時間が押していたらフェードアウトや、曲にトークがかぶることも良くありました。
太田裕美さんの意思でわざとフェードアウトというのはちょっと考えにくいですが、
聴いていないんでこれ以上かばってもしかたないですね(汗)。
投稿: ギムリン | 2007年2月24日 (土) 21:33
■ギムリンさん
いらっしゃいませ。
自分の曲を毎週選曲するのはごく普通のことだと私も思います。商業放送では・・・。
曲途中のフェードアウトも、ワイド番組やバラエティ番組なんかではよくあることです、おっしゃるとおり。でもミュージックプラザ第2部は全曲フルコーラスのリクエスト番組ですので。
時間がなくて途中カットになったことは、実は月曜のつのだ☆ひろさんでも過去に例がありましたが、そのときは「残り時間が少ないのでフルコーラスは無理かもしれないけど時間いっぱいまでどうぞ!」と曲紹介してました。裕美さんにもそういう心遣いが欲しかったですね。
確かに、私の見方は短絡的で感情的に過ぎるのかもしれません。本当のところは意図的でないかもしれない・・・。でも節々に「アイドルに対する扱いの良くなさ」が垣間見える気がしてなりません。実は数多くのヒット曲をもつ宏美さんも過去1,2度しか選曲されてないのですよ。
投稿: MARU | 2007年2月25日 (日) 01:56