国際現代琵琶楽会
という団体があるのをはじめて知りました。なんで知ったかというと、その定期演奏会に尾崎亜美さんがゲスト出演するというので。。。はい、行ってきました。
2006年8月19日、場所は東京・サントリーホール(小ホール)。「第二回定期演奏会」と銘打たれた当日の演目は以下の通り。
本能寺
琵琶とヴァイオリンの為の変奏曲
忍音
クリオ
ル・レーヴ
那須与一
このうち亜美さんは「ル・レーヴ」にピアノ演奏で参加。共演の友吉鶴心さんは袴姿ですが亜美さんはコンサートで見かけるような洋装で登場。当日の演目のうち、これだけがなんと琵琶を使わないもので、友吉さんの歌(琵琶歌というんだそうです)をピアノでサポートするというもの。何ていうのかな、いわゆる琵琶の弾き語りをピアノに置き換えたと言えばよいのでしょうか。プログラムには「鶴田錦史/節付,尾崎亜美/音楽」となってますので、ピアノの編曲は亜美さんのようです。ふだんポップスとして亜美さんのピアノを聴いているわけですが、こうした邦楽との競演は初めて。歌(物語)の展開にあわせて時に激しく、時に優しく演奏が進みます。なんか不思議な感じもしつつ、でもすっと入ってくる演奏でした。
その他の演目では各種西洋楽器(ヴァイオリン、サックス、ヴィオラ、チェロ)と琵琶の演奏の競演があったりしてなかなか意欲的だと思いましたが、ただ琵琶の特性なのでしょうか、どうもメロディは取りにくいようでどちらかというと効果音的な役割に近いように感じてしまいました。音自体は独特の力強いものがあるのですが・・・。
最後の演目が琵琶の弾き語りで、これがおそらく一般的にイメージされる(古典的な)琵琶の演奏でしょうね。イメージどおりということもあって良かったと思います。
まあ、そんなこんなで亜美さんの出演はわずかの時間でしたが、こんな機会でもなければ琵琶を聴くこともないと思うので良い体験ができました。という感想が出れば楽会の思惑通り、なんでしょうか(笑)。
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コメント
そういえばこの演奏会の情報をうちのトップページに書くの忘れてました。ワンマンライブ以外だと、どれくらいの出番かわからないから一種スリルありますよね。音楽会全体が見応えあるものなら、それはそれで新鮮な刺激でしょうが。
投稿: ハイパパ | 2006年8月21日 (月) 23:35
■ハイパパさん
はい、おっしゃるとおりスリリングです。で、今回は出演時間が短かったこともさることながら、一言も亜美さんの声が聴けなかったという点が少々残念でした。全出演者ともに挨拶の類は全くなしでして・・・まあクラシックのコンサートだと思えばこんなもんだという感じでしょうか。
投稿: MARU | 2006年8月23日 (水) 21:44