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2006年7月20日 (木)

歌謡曲名曲名盤ガイド

 以前当店のお客様であるさかな屋さんに教えていただいた「歌謡曲名曲名盤ガイド1980's」をCDショップで見かけまして入手してきました。2,500円+税という値段はCDが1枚買えるぐらいなのでちょっと躊躇したのですが、まあ資料として持っておくのもいいだろうなあということで。

 で、さっそく内容ですが、冒頭に編者による掲載方針が出ています。これによると、ニューミュージック、ロック、演歌、民謡の範疇は除き、かつデビューが1980年代の歌手・グループを取り上げたとのこと。ですから70年代デビューで80年代も活躍していたような方の曲は紹介されていないのですが、かといってこの本で取り上げた歌手・グループの曲をすべて網羅しているかというと、90年以降のものはカットされているわけで・・・。

 当店としては当然河合奈保子さんの扱いが気になります。奈保子さんは松田聖子さんに続いて2番目の紹介。これは年代順で追っていく構成を取っているからでしょう。カラー写真1頁、歌手解説1頁、ディスク解説2頁、シングル・アルバムのジャケット写真紹介がカラー2頁、という構成。ざっと見た感じでは割といい扱いに感じます。他に巻末のディスコグラフィーでシングル、アルバムとも紹介されています。しかし先に触れたとおりデータは89年までのものしか掲載されていませんので、シングルは「愛のセレナーデ」まで、アルバムは「NAOKO THANKSGIVING PARTY」までとなっているのは少々残念。

 で、何が名盤として解説されていたかというと、アルバム「LOVE」、シングル「スマイル・フォー・ミー」、アルバム「サマー・ヒロイン」、アルバム「あるばむ」、シングル「エスカレーション」、アルバム「スカーレット」の6枚。うーん、と唸ってしまいました。確かにみんな名盤といえば名盤だと思いますが、これで奈保子さんの魅力を伝えようというのは・・・。全自作アルバム第1弾「スカーレット」をきちんと取り上げていただいているのは嬉しいですが、その他は初期偏重で中期の盤がごっそり無いですもん。一般的な奈保子さんのイメージに合致したセレクトではあるかもしれませんけどねえ。名盤というよりは「転機になった盤」というほうが適切なラインナップかもしれません。私が名盤を選ぶなら「さよなら物語」と「NINE HALF」は外しませんけど。まあ奈保子さんは名盤揃いですから、限られた紙幅に載せようとすると取捨選択が大変ではあります。外野でわいわい言うのは簡単なんですけどね(笑)。

 ちょっと厳しい意見になってしまったのですが、それでもあえてここに記事にしたのは、歌手解説で評価したいことがあったから。ひとつはさかな屋さんから教えて頂いたとおり「アルバム・アーティストだった」と言及していること。もうひとつ、2006年現在の活動、つまり『nahoko 音』のリリースに言及していること。おそらく、活字媒体において紹介されたのは本邦初でしょう!本を手にとっていただいた方に「今」の奈保子さんを聴いていただけたら嬉しい限りです。

 まだ他の歌手のページは殆ど読んでなくて、ばーっと目を通しただけですが、女性アイドル歌手中心ではあるものの割と幅広く網羅されているようです。見かけたらお手にとってみては如何でしょうか。ただし購入はご自身の判断で(笑)。

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コメント

さっそく購入してまいりました。MARUさんは奈保子さんファンだから、辛めの評価ですが、きちんと奈保子さんをアルバムアーティストであること、聖子・明菜・キョンキョンに次ぐ位置であることで、記事の割合もそれに合わせてありますね。
宏美さんファンとしましては、この本の1970sを昨年購入しているのですが、その時の編集方針は、メジャーな人は1ページに2枚の解説なんで、シングルで「ロマンス」「万華鏡」LPで「ファンタジー」「パンドラの小箱」の4枚だけです。後のページ割りも奈保子さんと同じ写真1頁、解説1頁、曲解説2頁、Discographyカラー2頁。ピンク・レディーも同じ扱い。
従って奈保子さん(というか1980s版)の方が、2曲多い分良い扱いになっていますよ。

投稿: ギムリン | 2006年7月23日 (日) 04:42

こちらではご無沙汰です。
祇園祭へのコメントありがとうございました(^-^)。

私のブログでも書きましたが、けっこうお笑いの方のアルバム紹介まであったのが意外でした。
松田聖子さんの紹介はもちろん、奈保子さんのも大々的に掲載されてましたね。彼女の巻末のディスコグラフィーを見て、改めて素晴らしい作曲者から提供されていたのと、全自作アルバムからアーティストへの一歩を踏み出したすごさを身に染みて感じました。そして、何より歌うことが好きだったという紹介文には首肯できます。

個人的な話にそれて恐縮ですが、岡田有希子さんのシングル・アルバムの少なさは致し方ありませんので、私はあの掲載の量で充分満足しています(しかもカラーですし)。けれど、たとえ発売中止になったからと言っても「花のイマージュ」のジャケットの掲載がなかったのと、解説のページではアルバムだけだったというのがとても残念でした。

70年代のもぜひ読んでみようと思います。

投稿: ひとひと | 2006年7月23日 (日) 22:29

■ギムリンさん
お買いになったのですね。私は70年代編を見てないので解説が参考になりました。70年代編の声をもとに編集方針等見直しているのかな。
私も本文で触れたように、ボリュームと立ち位置は割りと良い扱いだと思ってます。ただセレクトがねー。ギムリンさんは、宏美さんのセレクトを見てどう思いました?私は残念ながらアルバムを全く知らないので判断できないのですが。

■ひとひとさん
ひとひとさんのブログは私も読んでましたよ。ただ近所の書店に売ってるところが無くてね(苦笑)。「花のイマージュ」は発売直前だったんですよね。私もあの日のほんの少し前、有希子さんのラジオ番組をたまたま聴いていて(確かニッポン放送新曲ということでラジオから流れていたのを思い出しました。

投稿: MARU | 2006年7月23日 (日) 23:41

いやー、すみません質問を放置していて。
宏美さんの記事の選曲ですかぁ?70年代に限定しているので、「すみれ色の涙」「聖母たちのララバイ」は入らないので、すると一般的に知られた曲は「ロマンス」「センチメンタル」「ファンタジー」(以上2曲はLP『ファンタジー』収録)「思秋期」「シンデレラハネムーン」(LP『パンドラの小箱』収録)「万華鏡」ですね。
従って「思秋期」が選外ですが、アイドルからAOR系への転機と考えれば「万華鏡」を選択する意味はわかります。
え、個人的には、シングルなら「未来」「摩天楼」、80年代のLPが選ばれないのが不満ですが、宏美さんベストテンをファンの人にやると、きっと票が分散するのが見えているので、まあ一般的なカタログ本としては合格では?
ねえ、うすいのさん(汗)

投稿: ギムリン | 2006年8月20日 (日) 20:26

■ギムリンさん
宏美さんの選曲についてのコメントありがとうございます。奈保子さんも投票やったら分散するでしょうね。誰もが納得する編集というのは難しいと思います。それを承知で外野であれこれ言っているわけですが(笑)。
私はせっかくなのだから、知られている曲より知って欲しい曲をもっと取り上げて頂けたらなあと思って本を読んでいました。「名盤ガイド」なのですから。

投稿: MARU | 2006年8月21日 (月) 21:30

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