ダウンロード販売好調の陰で
河合奈保子さんの12年ぶりの新譜『nahoko 音/blue』『nahoko 音/orange』も発売から早いものでもう2週間を過ぎておりますが、ネット上ではダウンロードした方や試聴した方の好評の声をよく見かけることができ嬉しい限りです。突然の新譜発売の舞台がアップル社だったこともあってMacファン、iTunesユーザの方がかなり興味を持っていただいているようで、単に奈保子ファンだけの広がりになっていないのがまた嬉しいですね。5月2日前後ではiTunes Music StoreのToday'sトップアルバムで総合トップ10に入るなど売れ行きも好調。今も40位前後に位置しています。(ポップ部門では依然トップ10以内!)
しかし・・・iTMSでの限定発売ということで、ダウンロードして聴いた方が大勢いらっしゃる一方で、聴きたくても聴けないという方の声もネット上で見かけます。パソコンのスペックや通信回線などの環境の問題、ネット上でのクレジットカード決済への抵抗感、とか事情は様々だと思いますが、とにかくiTMSで試聴や購入ができない方がいらっしゃることは間違いありません。
楽曲のダウンロード販売については3月5日に「柴田淳さんに共感」というタイトルで思うところを綴ったところですが、我ながらあまりのタイミングに苦笑してしまいます。手軽さが売りのダウンロード販売、確かに家に居ながらにして、配送を待つことなく瞬時に手に入れることが出来ます。しかし、それは環境が整っている人に限った話。利用したくても出来ない人にとっては、購入が難しいどころか「出来ない」わけです。新譜発売直後から積極的に情報発信をしてきた「河合奈保子音楽夜話」の主宰者であるsantaroさんも、友人に購入を代行してもらいようやく聴けるようになったという状況を綴っておられます。
楽曲が欲しい人に届かない・・・。とても残念なことだと思います。奈保子さんも決してそれを望んでいるわけではないと思います。今回の新譜がiTMSでの限定発売になったのはそれなりの事情があるのでしょうが、やはりパッケージでの販売を望みたいです。欲しい人に容易に届くように。
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コメント
抵抗のない人からすると「なんで?」と思うのでしょうが、たしかにネットでクレジットカード決済とかいうと敷居は高いように思います。ダウンロード販売では代引きも無理ですしね。
私は店頭で入手しづらいCDをamazonで買うことを推奨しておりますが、「店で探して買うのが主義なので」という言葉を何度聞いたでしょう。毎月膨大な数の新譜が発売され、それらの在庫がずっと店頭に残るわけはないので、割り切って考えればネットでの入手はメリット大きいのですが。
で、ダウンロード販売はというジャケットとか歌詞カードがないので、そこが一番デメリットかと。おまけに、日本はまだまだ高いような気もしますしね。
投稿: ハイファイパパ | 2006年5月13日 (土) 22:37
■ハイファイパパさん
カード決済が前提のシステムだとカードを持ってない人はどうしようもない、という問題もありますね。これは通販全般にも言えることですが。
ジャケットと歌詞カードの問題はおっしゃるとおりで、商品の魅力を高めるアイテムが無いのは痛いです。ただ、iTMSの場合、ダウンロード購入するとジャケット画像データが付いてくるので、薄手のフォト用紙に印刷するとかなり見栄えのよいジャケットが出来上がります。歌詞カードについては、今回の奈保子さんの新譜の場合ピアノインスト曲なので無くても実害はありませんね。
投稿: MARU | 2006年5月13日 (土) 23:58