紅白歌合戦出場歌手発表に思う
第56回NHK紅白歌合戦の出場歌手が12月1日に発表されておりますが、その人選についてあれこれと言われておりますね。個人的には、例年の紅白ならともかく、「戦後60年を歌で振り返る」というテーマがある今年について、この布陣で本当に振り返ることができるのか?と思うことしきりであります。「スキウタ」アンケートまで実施したのにフォーク・歌謡曲系を除いて70~80年代の歌手がごっそりいないというのもねえ。まあ、スキウタは歌手というよりは「曲」のアンケートでしたけど。
そもそも「何をどうやっても万人が納得する人選などありえないのだから、放送協会が割り切って決めればよいこと」とも思ったりします。例えば純粋に聴取者のアンケートだけで人選したらどうなるか。今回「スキウタ」の集計が最後になって混乱したように、組織票による影響が色濃くでてしまい、一般的な感覚とは遠い人選になる可能性があるわけです。で、それを補正しにかかると今度は「不透明だ」と叩かれるわけで・・・。そういう点で「スキウタ」は聴取者に過剰な期待を抱かせてしまい不満を増幅させる結果となってしまったと言えるでしょう。
何かと話題になる出演辞退も今に始まったことではなく、放送開始当時からあったことでことさら大騒ぎするものではないでしょう。第1回から第4回までは正月の特別番組として放送されていたこともあり、人気歌手の出演交渉は難航したそうです。正月公演で書き入れ時なのに、たった1曲歌うためにスケジュールを割けない、ということで。第5回から大晦日の放送になったのは、テレビでも同時放送することになり狭いスタジオではなく大劇場からの中継にしようとしたが、空いているのが大晦日しかなかった、というのが主要因ですが、歌手のスケジュールの都合がつきやすそうだ、という目論見もあったとされています。
それにしても毎年のように「もう紅白歌合戦なんて古い」「見る気がしない」とか批判のやり玉にあがっている割にはなんでこうも人選に熱くなるのでしょうかねえ。なんだかんだ言ってもやはり皆さん紅白が好きなんですね。さて、曲目発表はどうなりますか。戦後60年を本当に振り返ることができるのかな。
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今更ですが出場歌手についてご覧になりたいかたは放送協会のHPまたはこちらをどうぞ。
紅白歌合戦 出場者決定 ~あかねさんのかぶと虫
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コメント
TBありがとうございます。
紅白に文句言う人は多いですよね。私は1つの音楽番組として観てますし、好きだから毎年観ます。ちょっと“スキウタ”結果の取り扱いは戴けませんでしたが。。
あとは、ちょっと媚びすぎのような気もします。
せめて民放で人気の出たキャラは外す矜持を見せてほしいです。ゴリエかよって感じ(苦笑)
投稿: あかね | 2005年12月 5日 (月) 23:12
■あかねさん
スキウタは何だったの、という意見は多いですね。ただ、建前としては「楽曲」への投票だったので、曲目発表が済むまでは何とも言えないのかもしれません。
民放色の強い歌手を出せば何それって言われるし、かといってNHK色の強い歌手を出すと又何かと言われるし・・・。何をやってもアレコレ言われるのでしょうから担当者はちゃぶ台ひっくり返したくなる気分かもしれませんね。
ま、個人的はゴリエを出すぐらいなら神園さやかを出したほうがインパクトありそうな気がしますけど(笑)
投稿: MARU | 2005年12月 6日 (火) 01:37