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2005年6月21日 (火)

LA CUMPARSITA

 6月18日に「クレデンザで聴くラ・クンパルシータ競演(戦前編)」というレコードコンサートに行ってきました。場所は東京・神田神保町の三省堂書店自遊時間店。この中に「レコード社」という中古レコード店があり、そこの主催です。

 で、「クレデンザ」って何?となるわけですが、これは蓄音機の中でも最上級の名機と言われているもの。以前、金沢蓄音機館へ寄った話を綴りましたが、そのとき学芸員の方が「クレゼンザの音なんて滅多に聴けるものじゃありません。貴重です。」とおっしゃっていていたんですね。「そんなに貴重なものならもう一度聴いてみたい」ということで出かけた次第。別にタンゴファンというわけではありません。

 蓄音機のレコードコンサート、しかも演目が演目ですから会場の年齢層はかなり高く、60代が中心だったかな。はっきり言って30代の私は浮きまくりです(笑)。しかしかなりの熱気でしたね。併設のコーヒーショップが会場だったのですが座席を追加する盛況ぶりです。

 レコードコンサートは戦前の名盤や歴史的に意義のある盤20枚をひたすらかけまくるというもの。ラ・クンパルシータは私ももちろん聴いたことがありますが、別にタンゴファンでもないので基礎知識は全くなし。でも解説の方の説明がわかりやすく、かつ名調子でかなり楽しめました。最初に吹き込まれたラ・クンパルシータという貴重な音源も聴けたのですが、ラッパに向かって直接吹き込む時代ということで録音状態が悪く、かなり聴きづらい感じ。しかし、技術革新により電気録音の時代になると音がはっきりとしてきて、クレデンザの実力が発揮されます。音に厚みがあり音量も豊かですね。以前も書きましたが電気を使わずにこれだけの音がでるというのがすごいです。
 演奏のほうも今の形になるまでは試行錯誤があったようで、その変遷も興味深かったです。意外だったのは、「歌入り」のものがあるということで、淡谷のり子さんのテイクも聴くことができました。34歳ごろの声だったそうですが、淡谷さんの綺麗な(はずの)ソプラノの再生は残念ながら蓄音機ではつらい感じ。いかにクレデンザといえども高域の特性が悪いので・・・。

 そんな訳で、2時間以上、ラ・クンパルシータを聴きまくって、すっかり洗脳されてしまいまして(笑)、旋律が頭の中をぐるぐる回ったままです。ここで、受け売りのうんちくをひとつ。ラ・クンパルシータは第1主題が何回か繰り返されますが、終わり間際の繰り返しの部分に各楽団とも創意工夫、つまりバリエーションを注ぎ込むのだそうで、そこが聴きどころ、ということです。もし聴かれる際はそのあたりに注目しては如何でしょう・・・って誰に向かって言ってるんだか(^^;

ちなみに、会場で配られた街の情報誌がこちら。
honnomachi_1honnomachi_2
裏表紙が中古レコード市の告知なんですが、河合奈保子さんのLP「トワイライト・ドリーム」が写っていたりするのがちょっと嬉しかったりして。ピクチャーレコードとは知りませんでした・・・。うーん、欲しいかも(笑)。

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