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2005年5月14日 (土)

グリーンムーバーmaxに乗る

 5月11日の雑記帖で書ききれなかった広電の新車の話を。
 今回の旅行でぜひ乗りたいと狙っていたのが最新鋭のグリーンムーバーmaxこと5100形。この新車、何が話題かというと「国産初の100%超低床路面電車」なのです。超低床とはステップがなく、路面からほぼ段差なしに乗り降りできる車両のこと。バリアフリーとの関連で、バスでも普及してきましたね。で、100%とは先頭から最後尾まで床がフラットであるということです。これを実現するためには特殊な台車が必要なのですが、これまでその技術が日本には無く、超低床路面電車を導入しようとすると外国製(主にドイツ)の車両を輸入するしかなかったのです。広電にも先輩格のグリーンムーバーが導入されていますが、これもドイツ製でした。

 日本は鉄道先進国と言われていますが、こと路面電車に関しては新車などもってのほかという「冬の時代」が長かったことから完全に技術が停滞してしまい、ヨーロッパにくらべて20年以上の遅れがあると思います。その遅れを取り戻すために官民共同のプロジェクトを作り、国産技術による特殊台車を開発したんですね。その成果が詰まった初の車両がグリーンムーバーmaxなのです。なんとめでたいことではありませんか。

 さて、路面電車はにぎやかな街中を走る姿が絵になるのですが、道路中央を走るために写真を撮ろうとするとクルマが邪魔。ということで手軽に撮影できる広島港停留場へ。
ujina1 どうです、この堂々としたターミナルは・・・。広島の海の玄関、広島港のリニューアルに伴って移設開業したこの停留場は、従来の路面電車のイメージを大きく変えました。位置もターミナルビルの目の前と理想的であります。ちなみに1番線に停車中の電車(1902)は、見る人が見ればすぐにピンとくる元京都市電で、塗装も往時のままです。

max2 目当てのグリーンムーバーmaxは1編成しかありませんので、そうそう会う機会がありませんが、待つことしばし、やってまいりました。いやー、さすが新車ですね。ぴっかぴか。てかってしまい写真の出来はイマイチですが(^^; 丸みを帯びた正面のデザインも斬新でグッドです。これなら注目度は抜群でしょう。
max4 超低床ということで当然、ドア付近はこんな感じでして乗り降り楽々。まあ普通の鉄道ならば当たり前の光景ですが、路面電車でこれが実現できたのがすばらしいです。バリアフリーというととかく老齢者や車椅子利用者のことが言われますが、そういった方が使いやすければ一般の方も使いやすいわけです。
max5 車内はご覧のとおりですが、座席がロングシートで通路が広いのがミソ。これまでの輸入車だとタイヤハウスが大きくてロングシートが置けず、座席定員が少ない上に立席スペースも少々狭かったのです。ラッシュ時は立ち客でいっぱいになり、かつ運賃支払の関係で車内の移動が必須となる国内事情に合わせて開発されているのでこのあたりはよく考慮されていますね。
 動き出してみると、加速減速もスムースで乗り心地も上々。国産技術もやっとここまできたか、と感慨深いです。窓からぼんやり外を眺めていると道行く人やクルマからも注目されているのがわかります。やはりひと目で新車とわかるんでしょうね。クルマに見劣りしない、乗りたくなるような車両を増やしていくことは大切なことです。

max1 ちなみにこちらは広島駅前の案内所にあったポスター。「路面電車からLRT」へというキャッチコピーが目を引きます。ちなみにLRTとはライト・レール・トランジットの略で、アメリカで市街地活性化のため高速・近代化した路面電車を新たに建設したとき、古臭いイメージを引きずるトラムに代わる名前として編み出されたもの。クルマ大国とされるアメリカで路面電車がLRTとして復権したことを日本も強く認識すべきでしょう。広電はいま、日本でLRTにもっとも近い位置にあると思います。これからも是非がんばって欲しいです。

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