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2005年2月 1日 (火)

電車開業110年

 今から110年前のきょうは、京都に日本で初めて営業用電気鉄道が走り始めた日であります。1895年2月1日、京都電気鉄道株式会社(京電)により東洞院塩小路下ル(七条停車場)と伏見油掛通の間が開通しました。
 京電は何から何まで初めてだったことで苦労が多かったようです。用語もそのひとつで「運転手」は京電の生み出した言葉です(それまでの汽車は機関士、馬車は御者)。車掌が運転手に送る鈴の合図も京電が考え出したもので、「チン」で停車、「チン・チン」で発車というルールは後に続く事業者へ広がりました。
 しかしいちばん大変だったのは開業時、条例で「告知人」(通称・先走り)を置くことを義務付けられたことでしょう。道路上を走る電車の危険性が大衆に認知されていないという理由で、人通りの多いところでは電車の前を赤旗を持った告知人が「危のおっせ、のいておくれや」と叫びながら走ったそうです。ところが、危険を知らせる役であるはずの告知人が事故にあう事態が相次ぎ、のちに車体正面に救助網を取り付けることを条件に告知人制度は廃止されています。
 動力源の電気も悩みの種だったようです。開業当初は琵琶湖疏水を水力源とする蹴上発電所から電力供給を受けていましたが、日本初、世界でも2番目の水力発電所ということもあってか技術が未熟だったようで、送電電圧が変動して電車のスピードが安定しなかったそうです。しかも毎月1日と15日は発電機の点検整備のため休電日となっており、必然的に京電も運休日でした。結局、のちに自前の火力発電所を建てて電力問題を解消しています。
 
 何かと苦労が多かった京電は、後から開業した市営電鉄(京都市電)との競合で収益が減り、結局「市内交通一元化」の掛け声のもと京都市に買収されてその歴史を終えてしまうのですが、京電の成功が現在の新幹線へと繋がっているわけで、そう考えるとなかなか感慨深いものがあります。

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