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2005年1月21日 (金)

低いほうが有利!

 ラジオ関西のことを書いたらトラックバックをいただいたりして、ちょこっと反響があったのが驚きでもあり嬉しかったりもします。こういうネタで反響があるとは(笑)。ということでしつこく?また書いてみます。
 ラジオ関西は去年までAM神戸を呼称(愛称)としていたわけですが、より正確には「AM KOBE 558」(エーエムコウベゴーゴーエイト)と言っていました。558はもちろんダイヤル(周波数)を表しています。
 このラジオ関西の周波数は、開局以来2度変更されています。558kHzになる前は560KHzでした。これは1978年に日本のラジオの周波数割り当て間隔が10kHzから9kHzに変更されたためで、ラジオ関西に限らず、全国のラジオ局が一斉に周波数を変更しています。そして、560kHzになる前、つまり開局当時(1952年)の周波数は1490kHzでした。ところが、この開局時の周波数は、わずか1年と少し使われただけであります。
 なぜ、周波数が変わったのか。これはサービスエリアの改善のためと言われています。ラジオ関西(開局時はラジオ神戸:神戸放送)は開局に当って周波数1490kHz・出力1kWの割り当てを受けたものの、実際に電波を出してみると思いのほかサービスエリアが狭かったそうで、神戸の放送局(スタジオ・送信所とも神戸市須磨)なのに、六甲山の裏側ではもう聴取困難だったようです。これでは困るということで打開策を検討した結果、周波数を560kHzに変更することで解決を図った、というのです。実は電波と言うのは周波数が低いほど飛びが良くなるんですね。数式的には何も無い空間(自由空間)であれば、周波数が2分の1になると到達するエネルギーは2倍になります。つまり、周波数を低くすることで、実質的に送信出力をアップさせたのと同等になるのです。
 今でもラジオ関西の出力は20kWで、大阪の民放局の50kWに比べると一見見劣りがしますが、周波数の違いによりそれほど不利ではありません。実際、ラジオ関西の電波は特に海沿いによく飛び、しっかりしたアンテナを使えば日没前でも南関東で受信可能なほどです。
 NHKラジオの周波数が一般的にダイヤルの低いほうにあるのは、開局が古く、有利な低いほうの周波数から割り当てられていったという歴史があります。民放はどうしても開局が遅いですから高いほうになってしまっているんですね。今のラジオ関西の周波数は民放としては破格の低さですが(笑)、1490kHzで目論見どおりのサービスエリアになっていたら指定されなかったと思うと、とても興味深いことであります。

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