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2004年12月26日 (日)

横浜市電保存館を見る

 25日は「横浜市電保存館」という施設を訪ねてみました。横浜市磯子区の市バス滝頭車庫の構内にありますが、この市バス車庫こそかつての市電滝頭車庫に他なりません。鉄道駅からは少し離れた場所ですが、当然ながらバスの便は悪くありません。
 保存館というぐらいですから、展示のメインは当時実際に走っていた車両です。時代を代表するような車種7両が建物内に鎮座しているのですが、なかなか圧巻です。
yokohama_tram 建物の中で見ると「市電ってこんなに大きかったっけ」って思います。車両内部も自由に入ることができ、自動で流れる車内放送で当時の世相や市電のエピソードを解説しているのも良いです。当然、手入れもされており、保存とは名ばかりで野外で風雨にさらされるまま朽ちていったり、悪質な子供やマニアの不法行為で部品類が片っ端からなくなっていく車両が多い中、大変しあわせな車両たちです。
 エントランスでは横浜市電の歴史を説明していましが、驚いたことに関東大震災の際には車両・線路・車庫が大打撃を受けたもののおよそ1ヶ月で復旧してるんですね。説明板には「焼け跡を走り出した市電は市民に勇気を与えた」と書かれています。このあたり、広島原爆投下後、一部ながら3日後に運転を再開した広島電鉄と通じるものがあるようです。その後太平洋戦争の空襲で打撃を受け、戦後の復興もつかの間、モータリゼーションの進展で自動車が軌道に割り込むようになって電車は正常な運行が困難になり乗客が離れ、赤字が積もって廃止、という各都市と同じような道をたどっています。
 今更廃止された市電なんか保存してどうなるの、という疑問を持たれるかたもあるかもしれませんね。しかし市電は一種の近代化・産業遺産ですし、市内の発展に寄与したことは間違いありません。市民の暮らしに身近だったこともあり、ご苦労様という気持ちがあるのでしょう。路面電車を廃止したあとも車両を保存している事業者は幾つかありますが、横浜のように常時公開の展示施設があるところは少ないですね。日本初の電車を走らせた京都電気鉄道の血を引く京都市交通局が、車両を保存していながら公開の目処が未だ立たないのは大変残念なことだと思います。

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