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2004年12月 5日 (日)

「イノダコーヒ」のこと

 11月28日の雑記帖で『イノダさんは色々思い入れがあるのでこれだけで一本書けてしまいそう。』と書いたのですが、ネタつなぎにさっそく書いてみます(笑)。
 京都の喫茶店「イノダコーヒ」を知ったのはもう15年程も前のことでしょうか。とある旅行雑誌に紹介されているのを読んだのがきっかけです。当時まだ金に不自由する学生の身分でしたが、「学割」と「夜行バス」を使い倒して京都探訪に傾倒しだした頃であります。で、さっそく堺町三条の本店に行ってみました。表から見ると古い町家ですが、中に入ると大変モダンな空間。出てきたコーヒーははじめから砂糖・ミルクが入っており、飲んでみると今まで経験したことのない味。うまい!というのが第一印象でした。とにかくコクがあり酸味もあるのですが、砂糖とミルクの分量が絶妙なのかとても飲みやすいのです。
 一発でファンになり京都探訪の折は本店または支店に寄るようになったのですが、朝食を摂ろうとするとそれなりに高価なんで、朝食で寄るようになったのはもっと後になってからでした。今では夜行で上洛したときは開店が早い(7:00)こともありイノダ本店での朝食が定番になってます。で、朝食を食べるようになってからはフードのおいしさにも気がついてしまいまして、今では昼食なんかでも寄ったりします。

 イノダさんは老舗で有名店、雑誌にも度々取り上げられていますので私のような観光客も大勢来店します。でも、よくありがちな「観光客専業」化することなく、基本はあくまで地元の方がひいきにする店であります。本店の朝などは、あちこちで常連さんが丸テーブルを囲み談笑しています。それに混じって私のような観光客もいたりするわけです。店内にBGMは流れず、常連さんの会話がBGM代わりというのがまた味があります。ゆったりと過ごしたいひとときですね。

 そんなイノダさんですが、私の知る限りこの15年ほどで3つの変革がありました。
 1つは、フロア担当の店員さんに女性が入ったこと。以前は白衣の男性(ウェイター)のみでした。ウェイターさんがきびきび動く様はいかにも欧州のカフェといった趣きでしたが、たぶん、雇用機会均等法に対応したのだと思います。
 2つは、注文の際、店員さんが「コーヒーに砂糖とミルクはお入れしてよろしいですか?」と確認するようになったこと。以前は客のほうから特に言わない限りデフォルトで砂糖・ミルク入りで出てきました。
 3つは、店により禁煙席と喫煙席に分かれたこと。永くイノダさんは「タバコもコーヒーと同じ嗜好品」という立場であることと、席だけ分けても効果的な分煙にならないことなどを理由にして禁煙席の設定がありませんでしたが、やはり社会情勢の変化と立法措置もあってか分煙が始まりました。

 そう、もうひとつ本店の建て替えもありましたね。99年春に本店で火災が発生し、人的被害はなかったものの建物の一部を焼失、修復は困難ということで全面的に建て替えられました。2000年3月15日、約1年の休業を経てリニューアルオープンしましたが、それはそれは大変な混雑だったそうです。私も1週遅れで行きましたけど、外観は以前のイメージを良く残していたのに感激しました。

 これからも、変わってゆく部分はあるのでしょう。でも、あの「うまいコーヒー」はきっと変わらずに提供されることと思います。うん、やっぱり私はイノダが好き。

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